グラーツの旧市街をトラムは走る

 【2010/09/22】

 オーストリア第2の都市、グラーツを訪れました。旧市街は世界遺産に指定されています。プラハにも似た美しい町です。

 旧市街の真ん中にある中央広場は1160年に生まれました・広場の向こうには市庁舎がそびえています。

 新型のトラムは、いろんな塗色が施されています。

 車内から臨む市庁舎です。

 新旧のトラムが中央広場駅に停車します。

 やはり旧型のグリーン基調の車両が、古い町にはフィットする気がします。

 エッゲンベルク城行きのトラムがやって来ました。ここには、豊臣秀吉の大阪城を壮麗に描いた「大阪城屏風」を内装に使った部屋があります。行ってみたかったのですが、時間切れです。

 トラムは交差点でカーブするときに、方向指示器を点滅させます。こんなのが付いていることを初めて知りました。

 新型低床車の車輪は覆いでカバーされています。

 真っ赤なルージュの唇のような箱です。ここに切符を差し込んで、乗車時刻を刻印します。

 運転手は、自動車並みに右足のアクセルとブレーキを操作します。ハンドルはありませんので、上半身はヒマそいうです。

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デジタル機器がいっぱい

 デジタル機器と格闘の毎日です。
 ChorMaterのドイツ遠征には、たくさんのデジタル機器を持っていきました。
 最大の課題が動画撮影でした。デジタル・ビデオ・カメラは、参加メンバーからの借り物でした。SONYのHDR-XR350に長時間録画用の大きなバッテリーを付けてます。わたしは、動画を撮ったことも、編集したこともなかったので、すべて手探り。ここ数日の奮闘で、なんとか1枚目のDVD完成のめどが立ちました。
 まず撮影した動画を、パソコンに取りこもうとしたら、HDに余裕がありません。急遽、保存用の外付けHDを買い込みました。次は編集用ソフトも仕入れましたが、使い方がよくわからず、マニュアル本も必要でした。いや、勉強になりました。

 静止画は、一眼はNIKON-D5000にTAMURONの18-250mmの組み合わせ。もう一台はRICHO GRーDegital3です。
 音声は、SANYOのICレコーダーと予備はMDレコーダーでした。
 もちろん、パソコンはdynabookUX23JBLを忘れず、各機器のデータ・バックアップと、ホテルからのブログ更新に大活躍でした。
 これらのほとんどを手荷物のザックで担ぎ、スラックスのポケットにはi-Phoneも入っていたので、ほんとデジタル小僧でした。

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マルガリータ王女との再会 ウィーン美術史美術館

 芸術の都、ウィーンが世界に誇る美術史美術館を訪れました。ウィーンは3度目ですが、内部に入るのは初めてです。わき目もふらずに向かったのはハプスブルク家に仕えた宮廷画家、ベラスケスの展示室です。
 ありました。3枚そろって。驚くことに写真撮影もフラッシュを発光させなければOKです。
 左が2歳の幼い「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」、5歳の「白衣の王女マルガリータ・テレサ」、15歳で嫁ぐ年の「青いドレスのマルガリータ王女」(1659年)です。
 スペイン・ハプスブルク家の王女は、オーストリア・ハプスブルク家の後のレオポルド1世と結婚することが決められていました。その成長の様子が何度も肖像画になってウィーンへ送られていたのです。

 「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」は、昨年1月に兵庫県立美術館で開かれた「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」で対面しました。

 「白衣の王女マルガリータ・テレサ」には昨秋、 東京・六本木の国立新美術館での「The ハプスブルク」で出会いました。

 「青いドレスのマルガリータ王女」は初めてです。

 マルガリータ王女は幸せな結婚をしますが、血縁結婚の弊害か4人の子を次々と失い、女の子1人を残して自らも21歳で亡くなります。

 血縁結婚の「青い血」の悲劇は、この2枚に集約されています。
 右の「フェリッペ・プロスペロ王子」は、マルガリータ王女の弟で世継ぎとして誕生しましたが、 この運命の子は4歳で亡くなります。
 左の「カルロス2世」はもっと不気味です。スペイン・ハプスブルク家の最後の王子となりますが、このあたりの話は「『怖い絵』で人間を読む」(中野京子著、NHK出版、生活人新書)の受け売りです。

 絵画だけでも7000点以上を収蔵しています。とても回りきれません。ベラスケスの後は、フェルメールの「絵画芸術」だけを見て、思い切りよく区切りとしました。

 美術史美術館はハプスブルク家の命をうけて1871年に着工、完成まで20年かかりました。

 内装はグスタフ・クリムトが手がけました。展示室に続く階段を上がると、豪華に装飾された壁に描かれているのはクリムトの作品です。

 KHM(美術史美術館)のチケットです。12EURでした。こんな写真がデザインされているということは、これも収蔵品なんでしょう。

 リンク沿いに、自然史博物館と対に建ってます。右端は、女帝マリア・テレジアの像です。

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自分でつくる みやげの2品

 夕食に2品をつくりました。いつものことながら上出来と自画自賛です。

 1品目はこれ。「Tyrolean Bacon Dumpling Soup/チロル風ベーコン入りゆで団子スープ」です。ウィーンのホイリゲの料理にもありました。これに挑戦しました。パンで作ってますので、それほど重くはありません。ビーフコンソメスープも、既製のブイヨンなんかは使わす、ひき肉と野菜から始めたホンモノの味です。

 レシピはこの本です。ハルシュタットの町を散歩していて、スポーツ店(なぜに?)に並んでいるのを手にしまた。他にも数種ありましたが、もっともポピュラーそうなこれにしました。売り場に持っていくと「英語版もありますよ」ということで、ドイツ語版は返しました。
 英語とはいえ、わからない単語の連続です。電子辞書片手に逐語訳です。
 カイザーロール? 何だかわかりませんでしたが、なあんだ、ウィーンのホテルで毎朝食べていたパンです。
 他にはベーコン、ミルク、卵、玉ねぎ、パセリをこねて、茹でています。

 このレシピ本は、6.95EUR(800円ほど)でした。

 9月22日朝、ウィーンのホテル、De.France/デ・フランスで食べた朝食です。左に写っている丸いパンがカイザーロールです。
 こんなのは手に入らなかったので、フランスパンで作りました。

 もう一品は、「アンチョビーとクレッソンのパスタ」です。こちらは皿に注目してください。

 子供が絵の具で落書きしたような他愛もないデザインです。グムンデン焼きといって、ザルツカンマーグート地方のグムンデンという町で作られる焼き物です。
 最初にこの地方へ旅したとき(グムンデンには行ってません)、参加した半日ツアーのガイドが、さもバカにした表現で紹介しました。その印象が強かったのですが、現物をハルシュタットのみやげ物で観ると、なんとも素適です。割れる心配もあり、スーツケースがかさばるのも承知で1枚だけ買ってきました。

 グムンデン焼きを紹介するパンフレットがはいってました。
 この皿は26.5EUR(約3000円)です。日本では手に入らないのでしょうか。

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ウィーンの町をトラムは走る

 【2010/09/21-22】

 ウィーンの町に赤いトラムがよく似合います。
 リンクからちょっとはずれたフンドルトヴァッサー・ハウスの前を走る新型のトラムです。カラフルな市営住宅とよくマッチしています。

 24時間券(5.7EUR)を買って、最初の使用時にガチャンと刻印すると、それから24時間、市内交通はすべて乗り放題です。トラム(路面電車)でも地下鉄でもバスでも。これをもっていると、すぐ先のトラム駅でも、つい乗ってしまいます。便利なこと、このうえもありません。
 一番下は1回券(1.8EUR)です。
 トラムでは、ふつうは乗車券を見せる機会はありません。地下鉄にも改札はありません。でもただ乗りはご法度。たまに私服乗務員が検札を初めて、そのとき有効な乗車券を持っていないと、有無を言わせず1万円ほど(80EURだったかな)を徴収されます。過去に一度だけ、地下鉄を降りたら、網を張っているのに出くわしたことがあります。

 旧市街を囲んでいた城壁を取り除いたあとにリンク(環状道路)ができ、そこをトラムが走っています。左はブルク劇場です。

 以前は「Ring-Kai-Ring」と表示しているトラムが走ってました。これに乗れば、安心してリンクを一周できたのですが、廃止になったようです。

 トラムの運転席は片側にしかありません。折り返し運転はできないので、ターミナルには大きなループ線があります。ここはプラター公園です。

 トラムの車内です。使い古されてつるつるの座席です。

 こんな電車が走ってました。よく見ると、引っ張っている無蓋車の上の新型カーの宣伝のようです。ひがな1日、リンクを回っているのでしょう。

 オペラ座前からは、バーデン行きの私鉄も発車します。
 ウィーン南駅が工事中のため、代替駅となっているマイデリンク駅に向かうために乗りました。これも24時間券が有効です。
 
 バーデンはウィーン郊外の温泉保養地で、ベートーベンも滞在しました。

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リューネブルクを歩く

 【2010/09/19】

 ハンブルクから車で1時間ほど。1000年の昔から塩の産地として栄え、リューベックまでの「塩の道」の出発点となっているLueneburg/リューネブルクを歩きました。絵本の中の世界のようです。

 町の中心にあるRahthaus/市庁舎は、13世紀に建てられた北ドイツ最古の木造建築です。
 ここの地下にあるRathaus Keller/市庁舎食堂で昼食のチーズ入りカツレツをいただきました。

 市庁舎わきに、町の模型がありました。かわいい町です。

 運河沿いに古いクレーンが残っています。塩を運び出したのでしょう。

 あっつ、危ない。頭上注意!!

 旧港地区には、古い建物が残ります。

 塩を採掘しすぎたため地盤沈下した道路です。

 こちらならっわかりやすいでしょう。男性が歩いているあたりの窓枠がヘンです。平行になってません。

 石畳から頭を出すマンホールの蓋も絵になります。

 バッハゆかりの聖ミヒャエル教会です。

 天まで伸びるかのようなステンドグラスも神々しいです。

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ウィーン郊外 ホイリゲ「マイヤー」で乾杯

 【2010/09/22】

 旅の最後の夜は、Heurige/ホイリゲで乾杯でした。ホイリゲは「今年」という意味で、今年できた新しいワインを指すとともに、ホイリゲをのませる酒場という意味もあります。
 みんなで繰り出したのは、ウィーン北方のHeiligenstadt/ハイリゲンシュタットにある「Mayer am Pfarrplatz/マイヤー」です。
 なにはともあれ「乾杯!」。

 グラスが並びます。デキャンターが空になります。
 白ワイン、にごりワイン、それにとっておきのぶどうジュースも。

 料理は、わたしたちのために取り放題。
 ちょっと小型ながらウインナーシュニッツエル、大きなスペアリブのから揚げ、野菜の天ぷら風、その他いろいろ。

 楽しい時間はすぐに過ぎます。

 だいぶ冷えてきましたが、庭で食事している客もいます。

 ベートーベンが1917年に滞在して、交響曲「第9番合唱付き」を作曲したといわれる家が、そのままホイリゲになっています。

 この日、本隊とは別行動で店の前で待ち合わせていたわたしは、「バスが渋滞に巻き込まれている」という連絡を受けて、すぐ近くのBeethovengang/ベートーベンの散歩道を歩きました。若いベートーベンの像があります。

 ベートーベンが交響曲「第6番田園」の曲想をえたという小川が流れています。

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Chor Mater im St.Nicolaikirche,Lueneburg

【2010/09/19】

 ドイツ北部の塩の町、リューネブルクのSt.Nicolai/聖ニコライ教会です。
 ChorMater/コールマーテルの澄み切った声が響き渡りました。調和した4声が、高いドームにとけ込みます。天の調べが、教会を包みました。
 ChorMaterの「夢」がかなった瞬間です。

 ブロッホの「ミサ・ブレヴィス」よりキリエとグローリア、アルカデルトのアヴェ・マリア、ジェンジェシのカンターテ・ドミノを献歌しました。

 日曜ミサに参列させていただきました。かわいい6カ月の赤ちゃんの洗礼の式を祝わせていただける、すばらしい時間でした。

 教会の付属建物です。2階には不思議なドアがあります。

 舟形のバシリカ風煉瓦造りのゴシック様式教会です。

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バルト海を渡る「渡り鳥ライン」 ちょっと期待はずれ

 【2010/09/16】

 「渡り鳥ライン(Vogelflugline)」は、デンマークの首都・コペンハーゲンから、ドイツ北部の主要都市・ハンブルクを結ぶ交通幹線です。中央ヨーロッパから北極はスカンジナビアへ渡る鳥のルートと重なるためにこう呼ばれています。
 デンマークのロービュとドイツのプットガルテン間19キロは、フェリーで結ばれています。45分の船旅まで体験しましたが、ただ風が強いばかりでした。

 あらかじめ日本で購入していた乗車券と指定席券です。

 デンマーク南部の平原を、DB/ドイツ国鉄のICE-TDが突っ走ります。車内のディスプレーに速度が表示されます。「181km/h」がわたしの確認した最高速度でした。

 鉄道・自動車併用の特徴ある橋を渡ります。

 コペンハーゲン行きのICE-TDとすれ違います。

 ロービュで列車はそのままフェリーに乗り込みます。すぐ横のトラックとともに進むちょっと不思議な光景です。

 プットガルテンの岸壁が見えてきました。
 この間は、甲板やカフェテリアで過ごしました。

 エレベータで3階デッキに降ります。

 3階デッキには、ICE-TDが長い車体を横たえています。

 ドイツに上陸します。

 車内の様子です。2等ですがゆったりとしています。

 Hamburg Haupt Bahnhof/ハンブルク中央駅に到着しました。コペンハーゲンから4時間半の旅でした。

ウィーン 「Rosenberger」のカフェテリア

 【2010/09/21

 ウィーン市内で独りで食べた昼飯です。オペラ座近くのカフェテリア「Rosenberger(ローゼンベルガー)」にしました。ここは、最初にウィーンにやって来たときに入ったことがあります。
 何にしようかといろいろな料理を見て回り、ウインナーを頼みました。あとは自分で付け合わせのサラダを。

 もう一皿はペンネとサラダです。

  ステーキや鶏料理など、結構重たい料理もありますが、すっかり菜食大好きになった感じです。

 一番左端のビールを頼んだら、「これがウィーンのビールよ」と真ん中のZipfer Pilsを勧められました。「じゃ、それにする。ところで、写真撮ってもいい?」というわけでポーズをとってくれました。

 地下の2階が吹き抜けになって、中央に料理コーナー、周りにテーブルがあります。

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