OPアンプでフォノEQをつくる その4 DL-103の昇天

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空中ブランコ結線で、機嫌よくLPを再生してくれた「OPアンプでフォノEQ」です。それが、何枚かLPを聴いているうちに、ヘニャヘニャと音が出なくなりました。仮電源としたマンガン積層電池(006P型)がへたった(電圧低下)のだと思い、そのままアルミケースに収容する作業に進みました。真空管のSRPP回路によるEQアンプの仮配線に使ったケースを流用しました。
ところが、そこからです。遠い回り道に突き進んでしまいました。
音が出ない!!
あれこれ部品や、半田づけを疑ってもトライ&エラーの繰り返し。もんもんの日々を送りました。

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しばらく冷却期間を置きました。
はたと気づきました。アンプではなくて、LPプレーヤーから信号がきてないのでは。
さらに数日して。
このプレーヤーはヤフオクでゲットしたものです。そのときについていたVMカートリッジがあったはずです。ほこりにまみれてほったらかしになっていたオーディオテクニカのAT15Eaに付け替えてみました。音が出ました。もちろん、MCカートリッジを想定した回路で組み立ててますので、ゲインなんかは無茶苦茶ですが。

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ということは、最も恐れていた事態が現実となりました。無茶を承知でテスターであたってみました。片ャンネルが断線しているようです。
永らく愛用してきたDENON DL-103が昇天しました!!
調べてみると、1993年に「これが最後」と購入しています。使用時間はそれほど多くはないはずですが、なにせ20年余の歳月が流れています。ここは潔く、アーメンと見送るほかはないようです。

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OPアンプでフォノEQをつくる その3 試聴

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OPアンプでつくるフォノEQは、通販で仕入れたパーツがそろいました。昨夜、一気に配線しました。
それにしても、細かい作業は難儀します。パーツに書かれた小さな文字が読めません。半田ごての先が、フラフラします。それでも時間を忘れて作業に没頭しました。今朝は、肩がパンパンに張ってます。
朝から、もう一度配線を確認しました。半田づけ作業をした基盤の裏側は、恥ずかしくて見せられません。コネクター類も仮配線しました。
電源は、006P型マンガン乾電池(9V)を4個、シリーズにつなぎました。中点をアースにして、±18Vを確保しました。
写真は、右下のOPアンプのセット方向が逆になってます。

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サーカスの空中ブランコのようですが、とりあえずLPプレーヤーとプリアンプにつないで音出しです。
実は最初は「ピー」と発信音がしました。ああ、ダメだと改めて配線を見直すと、1カ所、うまく半田がのらずに、天ぷらになってました。そこを直すと、うそのように静かです。
ホロヴィッツのピアノで、ショパンの「幻想ポロネーズ」に針を下ろしました。いいんじゃないの! 横で聴いていた、わが家のピアノ判別耳も「ホロヴィッツの音がする」と、うれしい感想です。
これは、ケースに入れて本番使用の準備に進みます。

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OPアンプでフォノEQをつくる その2 回路図

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基盤の上に、ゲットしたパーツを並べて始めました。全体のバランスを考え、裏側の結線をイメージして、パズルを解くような楽しい時間です。
作ろうとしているフォノEQの回路図は、使用するOP(オペ)アンプ、LT1115のデータシートに載っている「標準的な応用例」のデッドコピーです。

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ドヴォルザーク「新世界」 最高の1枚

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久しぶりにCDを買いました。わたしの通勤経路にCDショップはありません。自然と遠のいてましたが、ふと立ち寄った書店で出会いました。「クラシック プレミアム」というシリーズもののCDつきマガジンです。
「生きて弾み、そして歌にあふれる ドヴォルザーク スメタナ」(1200円)です。交響曲第9番「新世界」が、イシュトバン・ケルテス指揮、ウィーン・フィルの録音で入ってます。「最高の1枚」とサブタイトルがついてます。1961年の録音です。SHM-CD(高音質CD)にリメークされているせいか、メリハリのある音源になってます。学生時代に、クラシック音楽の楽しさを教えてくれた亡き友が、「これは素晴らしい演奏」と聴かせてくれたのを思い出しました。
夭折した天才のただならぬ棒です。緊迫した、エネルギッシュな響きです。すばらしい。
でも、ああ。わたしにとっての「最高の新世界」は、ベルリンで聴いたヤンソンス指揮、ベルリン・フィルの響きでした。とろけるような第2楽章のオーボエの音階や、埋もれることなく表に出てくる管、まろやかな弦の調べが、かえって鮮やかに蘇ってきました。

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OPアンプでフォノEQをつくる その1 パーツ調達

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わが家のオーディオ装置は、管球式のEQ(イコライザー)アンプが、いくら触っても満足のいく音を出してくれません。これがないと、LP(アナログ・レコード)が再生できません。知識も技術もなく、ちょっと行き詰まってます。
ひょんなことから手に入れた「中華アンプ」が、思いのほかいい音を出しました。パソコン机のサブシステムとして愛用しています。そんなことから、OP(オペ)アンプ(演算増幅器)を使ったEQアンプの製作を思いつきました。八本足の代物が、OPアンプです。
通信販売などで、ぼつぼつとパーツを入手しています。真空管ならどんな球でも1本でン千円はします。それに引き換え、OPアンプなら数百円のオーダーです。しばらく遊べそうです。

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ベルリンフィル八重奏団 クラリネット協奏曲に酔う

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京都・上桂の青山音楽記念館「バロックザール」は、客席200の小ぢんまりとしたホールです。響きは抜群です。そこに最高の音が響きました。
ベルリンフィル八重奏団の演奏会でした。プログラムのモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」があるのを見て、飛びついたチケットです。バイオリンは第一コンサートマスターの樫本大進です。
最初の音が響いたときから、もう虜になりました。
ヴェンツェル・フックスのクラリネットは、とろけるように柔らかです。名手カール・ライスターのLPは愛聴盤ですが、フックスの美音も負けてません。
樫本のバイオリンは、弱音でも存在感のある芯が通った音でした。ベルリンで聴けなかった無念を晴らしました。
シューベルトの「八重奏曲」を演奏するために結成された八重奏団です。こちらも緩急自在。ぴったりと息が合ってぐいぐいと盛り上がっていく圧巻の演奏でした。

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中華アンプ 「SA-98E」を試聴する

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中華アンプ、SA-98Eを試聴する環境が整いました。わたしのパソコン机に収まりました。左上がSA-98Eです。
スピーカーは、一昨年夏の雑誌「Stereo」に付録で付いていたScanSpeak製10cmフルレンジです。購入後、ほったらかしになっていたのが、日の目を見ました。スピーカーボックスは。既成のフォステックス製です。10cm用なので、寸法も気にせずヨドバシ梅田で衝動買いしたら、ScanSpeak製がひと回り小さくて、固定できません。仕方なくバッフル板を付けました。
バッフル板は東急ハンズで見つけたカリンの切れ端にジグソーでスピーカー穴を開け、2つに切っただけの未塗装です。
音源は、右に立てているDENONのネットワーク・オーディオ・プレーヤーです。ずーっとJ.S.バッハばかりを流しているインターネット・ラジオを聴いてます。

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試しにメーンシステムと比較してみました。
青木洋也さんのカウンターテナーが響き渡るCDを聴き比べました。最初、SA-98E+ScanSpeakの音を聞いたときは、びっくりしました。いけるじゃなの。これがトータル1万5000円ほどの音とは信じられません。結線して音出ししてすぐでこの状態です。アンプ、スピーカーともに素性の良いのに感心しました。
さすがに、さ行の撥音なんかが刺激的です。最低で10時間ほどのエージングは必要というブログの書き込みもあります。今後の熟成が楽しみです。
メーンシステムに切り替えると、音の厚みがぐっと増しました。勝敗は明らかです。ちょっと安心しました。

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右のむき出しになっているのが、今回のデジタル・アンプ試聴のきっかけになった雑誌「Stereo」の今月号の付録アンプです。こちらはラックスという日本のメーカー製です。まだ試聴してませんが、両方でしばらくは、遊べます。

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中華アンプ 「SA-98E」がやってきた

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中華アンプです。中華そばは和製ですが、これは正真正銘の made in China です。これが、「中国製」の評価を覆すできばえのようです。ブログには高評価が並んでいます。そんなことを昨日、facebookで知り、物は試しとネット購入したら、もう発送されてきました。早すぎます。
オーディオ・アンプで、スピーカーを鳴らすための道具です。

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いきなり、わが家のメーン・スピーカーにつなぐには躊躇します。つなぐスピーカーがなくて、音出しできません。急きょ、スピーカーも手配です。
これで、パソコン机に座って音楽を聴こうとたくらんでいます。

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大阪・OBP いずみホールで「メサイア」を聴く

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 「第九」とともに日本では年末恒例のようになっているヘンデルのオラトリオ「メサイア」を聴きました。開演前のいずみホールです。最後部の席でしたが、合唱と器楽がうまく混じり合って聴こえました
 カウンター・テナーの青木洋也さん、テノールの畑儀文さん、テレマン室内オーケストラと、何度も聞いている奏者です。でも、今回は青木さんの指揮でした。初めてです。
 渾身の演奏でした。これがメサイアかと思うほどに美しく、ダイナミックに響き渡りました。ソプラノもバスも、トランペットも。指揮者が変わると、演奏もまるで違ってきます。長身の青木さんが、さらに大きく見える指揮でした。

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 長い演奏の合間には、よく冷えた白ワインです。これも欠かせません。
 JVC(日本国際ボランティアセンター)が、「とどけ歌声 東北へ世界へ」というタイトルで開いた記念コンサートでした。

 わたしが聴いた青木洋也さんのページはコチラから。

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TELEFUNKEN 「ECC802S」で聴く

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再び、おおかたの方には、何のことかという書き込みです。
ジャンクボックスにTELEFUNKENの「ECC802S」という真空管が1本眠ってました。ユーナナ(12AU7)の高品質管です。愛用している2A3ppのメーンアンプの初段管に使われています。試しに差し替えみました。
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタのCDを聴きました。素晴らしい。アンネ・ゾフィー・ムターのヴァイオリンが艶々としています。テストを忘れて最後まで聴いてしまいました。
わが家の信頼できる音質測定器さま(奥さんの耳)も、「このピアノの方がホンモノ」と。

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テレフンケンのダイヤマークは、はっきりと刻印されてます。

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12AU7のバリエーションです。
左から、東芝の「12AU7A」です。最後に「A」がつくのはローノイズ管です。新品で1本800円でした。
米軍仕様の「JG5963」も仲間です。GE(General Electric)のロゴがついてます。
EH(Electro-Harmonix)は、比較的新しいロシア製です。これまでは、これで聴いてました。
右端が、大トリで登場のTELEFUNKENの「ECC802S」です。一度聴いてしまうと、これで決まりです。

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