宇治市植物公園 ラクウショウの紅葉と chou-choの「プチドルチェ」

 宇治市植物公園を散歩しました。
 メタセコイアに似た大木の紅葉がきれいでした。ラクウショウ(落羽松)というそうです。
 北米原産のヒノキ科の針葉樹で、和名はヌマスギ。メタセコイアの親戚のようです。

 湿潤地に適しているそうで、池の畔に生えていました。

 真っ赤だったのはスズランノキ。世界三大紅葉樹とされるのがわかります。夏には白いスズランに似た花を咲かせるそうです。

 併設のカフェ「chou-cho」で休憩しました。秋のお彼岸にも来ています
 アメリカンと頼んだプチドルチェ(日替わりの小さなデザート2種」です。

 義母の車いすを押していたので、ちょっと暑かったです。アイスクリームがおいしいです。

 映えでは、奥さまが頼んだロールケーキのラズベリージャム添えに負けたようです。

 デッキの紅葉も色づいていました。

 宇治市植物公園
 chou-cho (蝶々)
 宇治市広野町八軒屋谷26

神峰山の森自然園 秋の草花

 神峰山の森自然園を散歩しました。雨上りのひんやりとした空気を吸って、秋の草花が咲いてました。
 雨露をためたアサマリンドウ(朝熊竜胆)が花盛りです。残念ながら日を浴びないと開きません。
 三重県の朝熊(あさま)山、正式名称は朝熊ヶ岳(555m)で初めて見つかって、この名前がついたそうです。

 上を向いて凛と咲きます。

 ツルリンドウ(蔓竜胆)です。

 シロバナホトトギス(白花杜鵑)です。

 この透明感がしみこみます。

 花言葉は「永遠にあなたのもの」だとか・・・。

 紫色の斑点模様が入ったホトトギスと並んでいます。

 鳥のホトトギスの胸の模様とよく似たところからの命名です。

 タカクマ(高隈)ホトトギスは、鹿児島県の高隈山に自生するそうです。

 ツワブキ(石蕗)の黄色も鮮やかです。

 シュウメイギク(秋明菊)が風に揺れます。
 京都の貴船におおいところからキフネキクとも呼ぶそうです。

 チャノキ(茶の木)の花です。これを乾燥させて煎じたのが、文字通りのお茶です。

 センリョウ(千両)が実を膨らませています。赤く色づくのはまだ先です。

 ナツハゼ(夏櫨)が実をつけています。

 コバノガマズミ(小葉のガマズミ)の赤い実が水滴をためてます。

 紅葉はまだ先のようです。

 来週末にはアサマリンドウの観察会が開かれます。

 神峰山の森自然園
 高槻市原3360-2

 神峰山の森自然園 春の草花
 神峰山の森自然園 ユキモチソウと春の花

京都・大原野 満開のフジバカマと飛来するアサギマダラ

 京都・大原野のフジバカマ園に、秋の七草のフジバカマが咲き乱れています。蜜を求めてアサギマダラなどの蝶が飛来します。そんな光景を撮影しようと大きなカメラを手にしたおじさんらが群がってきていました。

 浅葱色(あさぎいろ)は、蓼藍(たであい)で染めた明るい青緑色のことだそうです。平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色です。その色が斑になっているからアサギマダラです。

 長距離を飛ぶことで知られるチョウです。マーキングの調査で、台湾にまで飛んで行っていることが確認されています。

 飛んでいる姿を写すのは、素人には難しいです。

 フジバカマは藤袴とも書き、紫色の小花かぎっしりと咲きます。環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
 平成10年に大原野でその原種が発見されました。これからは、オミナエシ(女郎花)などの希少植物も育てたいといことです。

 イシガケチョウっという珍しいチョウも休んでいました。かわいそうに片側の翅が損傷しています。
 翅表に石崖(石垣)のような模様があります。

 ツマグロヒョウモンが美しい翅を広げています。

 翅の表と裏では文様が違います。

 オスがメスを追っているようです。

 向こうから見られていると思ったら、案山子でした。

 向こうの山は、カタクリの花が咲く小塩山です。

 「産経新聞」(9月30日朝刊)に掲載されていました。

亀岡・穴太寺 彼岸花の里の秋

 亀岡にある穴太寺の辺りを散歩しました。「あのうじ」とも「あなおじ」とも読む西国第21番札所です。
 例年ならこのシーズン、西国巡礼のツアー・バスもどんどんやって来てにぎわいますが、今は「彼岸花の里」がお目当てのカメラを持ったご同類がいるだけでした。
 道祖神やお地蔵さんが集められていました。向こうは愛宕山です。

 真っ赤なヒガンバナ(曼殊沙華)があふれるようにレンズを向けましたが・・・。

 コスモスはこれからのようです。

 参る人がほとんどいない穴太寺です。
 西国巡礼で朱印をいただき、20番札所の善峯寺から穴太善峯巡礼古道を歩いてきたこともあります。

 秋の七草の桔梗が清々しいです。

 黄色い花も咲いていました。

 ちょっと離れた千歳車塚古墳の辺りにも行ってみました。これからといった感じで、畦が赤く染まるような光景は見られませんでした。

ポンポン山 不動谷に咲くイワタバコの可憐な紅紫

 ポンポン山にもイワタバコが紅紫の花を咲かせていました。
 学生時代からの山友のSくんが、六甲山系でイワタバコに会ったそうです。
 イワタバコの葉が生えているのは、教えられたことがありますが、花は見たことがありません。今がシーズンかと、不動谷に向かいました。

 日の当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつけます。

 星形をした花を下向きに咲かせています。

 出灰(いずりは)不動尊は、前の道はいく度となく歩いたことがあります。
 高槻市バスの出灰バス停からポンポン山の西尾根への登山口に向かう川沿いの道の途中です。

 鉄の橋を渡り、5分もしないうちに不動尊につきます。

 苔むした無人の出灰鎮守社です。
 この脇の石垣にも、イワタバコは咲いていました。

 もう少し谷を遡ると、不動の滝がありました。
 この辺りから谷を遡ってポンポン山に登るルートもあるようです。熟練者向きいうことで、1人では歩く勇気はありません。

ポンポン山 竃ヶ谷のオオキツネノカミソリと花、花、花

 ポンポン山の北の谷、竃ヶ谷(かまがたに)にオオキツネノカミソリ(大狐剃刀)の花が咲くことを、ネット情報で知りました。7月中旬から気になってました。
 ところが、今年は長雨が降り続きました。梅雨が明けても、谷は増水しているはずでした。竃ヶ谷は、何度も渡渉を繰り返さなければなりません。様子を見ているうちに、今度は猛暑襲来でした。
 わたしにとってはラストチャンスと、意を決して出かけました。
 オオキツネノカミソリは、満開を過ぎて、谷一面がオレンジに染まるような群生は見られませんでした。それでもあちらにこちらに、可憐に咲き競っていました。 

 葉の形を剃刀に見立て、花の色を狐に見立て名づけられています。で、葉はどこにと探しましたが、花の咲くころにはすでに葉はなく、茎が伸びて花だけが咲くそうです。

 ヒガンバナ科の多年草です。たしかに花を真っ赤にすれば、ヒガンバナとよく似ています。

 竃ヶ谷にはフクジュソウ(福寿草)やヤマブキソウ(山吹草)などいろんな花が咲きます。
 地元の方たちが、フェンスを張ってシカやイノシシに食い荒らされないように保護してくださっているからです。
 きょうは、保護にあたっておられる「植物博士」のご厚意で、フェンスの中に入らせていただきました。

 保護フェンスの中は花の宝庫でした。

 ダイコンソウ(大根草)は、葉がダイコンの葉と似ているそうです。

 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)とは、こんな可憐な花にちょっと失礼なネーミングです。こんなトゲトゲで尻拭いしたらたまりません。トゲソバ(棘蕎麦)ともいいうそうです。

 ミズタマソウ(水玉草)は、毛の生えた果実が水玉を思わせます。

 ボタンヅル(牡丹蔓)が、白い花をいっぱいつけています。

 ナルコユリが緑の実をつけています。

 マルバヤブマオというそうです。

 ナンバンハコベは、花弁が途中から反り返っています。果実が膨らんでいます。

 アカネ(茜)です。この根を染料にすると、茜色になるんだそうです。

 クサアジサイ(草紫陽花)は、アジサイと区別がつかないような花をつけています。

 コオニユリは、確かに鬼百合よりは小さいようです。

 左のフェンスの内部を、まるで個人ツアーのように案内してもらいました。Kさん。ありがとうございます。
 せっかく、すべての花の名前を教えていただきながら、不肖の見学者はほんのわずかしか覚えてなくて、申し訳ありません。

 竃ヶ谷にはいったところで、保護員の腕章をした4人が休んでおられました。通り抜けようとすると、その中のお一人が、なんと私が勤めた会社の先輩、Tさんでした。大原野に住んでおられ、フクジュソウの保護などのボランティア活動をしておられるそうです。冷たい飲み物をいただいたうえに、Kさんに案内してもらえるように頼んでくださいました。
 こんなラッキーが重なって、花、花、花を楽しむことができました。

 大原野森林公園の森の案内所から歩き始めました。最大の難関が、竃ヶ谷にはいるこの渡渉でした。このところの好天で水量はそれほど多くなく、問題なく渡ることができました。

柳谷観音 8月の花手水

 柳谷観音(楊谷寺)に参りました。わが家から車で10分ほどの山中にある、眼病の神さまです。
 手水鉢には、いっぱいの花が浮かべられ、「花手水(はなちょうず)」と呼ばれます。インスタやブロガーの格好の被写体です。
 ところがー。水がポタリ、ポタリと滴るだけでした。

 「龍の手水鉢」では、蛙が竜ににらまれています。

 苔はなかなか美しいです。

 水琴窟からは、変わらぬ透き通った音色が響いています。

 奥の院は、清らかな緑に包まれています。

 はるかに比叡山がかすみます。

 もうすぐお盆です。
 六道珍皇寺の「精霊迎え“六道まいり”」も、今年は「オンラインの代参」となっています。
 お精霊を迎えるために、鐘を打ちました。

 柳谷観音楊谷寺
 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
 075-956-0017

 産経新聞の折り込み広告です。これを見て、さて8月はいかがかと訪れました。
 きょうは残念でしたが、お盆になればまた花が生けられるのでしょう。

 これまでの花手水はコチラ

水無瀬神宮 風鈴ライトアップ

 水無瀬神宮の夏です。たくさんの風鈴が風にそよぎ、ライトアップに輝きます。
 日が暮れるのを待って出かけました。

 愛用のミラーレス一眼(LUMIX GX7 MK2)には、シーン撮影として「イルミネーションをキラキラ撮る」というモードがあります。
 四方に広がる光芒を見ることができました。
 「山登りが好き・・・ あなたのおかげ・・・」。いいですね

 日本百名水の「離宮の水」が滴る手水です。

 後鳥羽上皇ゆかりの古い神社です。
 わが家からは車で5分ほど。広い駐車場は、これまでにないほどの車でした。境内も混雑していましたが、三脚を広げて撮影するほどの余裕はありました。

 水無瀬神宮
 大阪府三島郡島本町広瀬3-10-24
 075-961-0078

京都・久多 薄紫の海~北山友禅菊を撮る

 「北山友禅菊」を見に行きました。
 京都市の最北端、久多です。同じ左京区とはいえ、わたしが育った下鴨からでも車で1時間ほどかかります。
 薄紫の海が広がります。茅葺屋根の民家とコントラストを描きます。

 自生していた野生菊のチョウセンヨメナを、地元住民が京大農学部の指導で品種改良して栽培しています。この20年ほどで5カ所の約9千平方メートルに広がったそうです。

 高校(京都府立洛北高校)の同級生に、久多から来ている友だちがいました。もちろん、自宅通学は不可能で、下宿していたはずです。今はどこで暮らしているのでしょう?

 トンボが逆立ちしてポーズをとってくれました。

 茅葺屋根を維持するのは大変でしょう。残念ながら朽ちかけているところもありました。

 どちらを向いても涼しげな紫です。

 京友禅の鮮やかさです。

 ブンブンとハチが飛び交って、蜜集めに大忙しです。

 農家民宿もあるようです。
 車を止めさせていただいた駐車場は、「花束一束つき」でした。残念ながら、その花束を入れるバケツは、空っぽでした。

 「京は遠ても十八里(約72キロ)」といわれる鯖街道の、若狭・小浜と京都を結ぶルートのひとつ、針畑越えのほぼ中間にあります。

 京都市左京区久多宮の町

亀岡 光秀ゆかりの谷性寺とききょうの里

 桔梗(ききょう)といえば、秋の七草ですが、6月ごろから咲き始めます。京都の蘆山寺や天得院からも花の便りが聞こえます。
 明智光秀ゆかりの谷性寺(こくしょうじ)の「ききょうの里」も28日から公開されています。京都縦貫道の亀岡ICで降りて先日と同じるり渓への道を走りました。
 騎乗の光秀像をバックに、紫色の清楚な花が咲き乱れていました。

 境内には光秀首塚もあります。

 花そのものもきれいですが、背景と溶け合ってその美しさが引き立ちます。

 白いききょう清々しいです。

 ききょうの里では、8つのブロックがテーマをもって競っています。開花前のききょうが多く、こちらが見ごろとなるのはまだ先のようです。

 山門は明智門と呼ばれます。
 ききょうは明智家の家紋です。光秀の首塚があり、ききょうが咲くことから光秀寺とも、ききょう寺とも呼ばれます。

 谷性寺
 亀岡市宮前町猪倉土山39 MAP
 0771-26-2054

 紫陽花も見事です。

 この黄色い花はアラゲハンゴンソウ(キヌガサギク)というそうです。

 谷性寺の脇の大きな木の下に、ベンチがありました。早くもセミが鳴いていました。涼しい風が吹き抜ける天国のような場所でした。
 まだ知らない店で外食する勇気はないので、亀岡市街の国道9号沿いにある道の駅「ガレリアかめおか」で買ってきました。深山に登った時と同じです。
 「亀岡牛すき焼き弁当」は、これで600円とは思えない豪華版です。

 柔らかい牛肉が、甘めの味付けです。
 亀岡産キヌヒカリのご飯も、たっぷりと入っていました。

 マスクを外して、安心していただきました。