アナログ回帰 管球EQアンプをつくる

 念願のオール管球システムへの移行です。
 メーンアンプ(2A3pp)管球コントロールアンプをゲットして、最後に残っていたイコライザー(EQ)アンプを製作しました。LP(レコード)を聞くために、高低域の音を調整します。約30年ぶりにハンダ鏝を振るってのアンプ製作でした。オランダから直輸入した真空管、CV4024(12AT7)の出番です。

 手前が本体、向こうが電源と、2つのシャーシに分けました。
 グレン・グールドのLP、バッハ「フランス組曲」が心地よく響きました。どっぷりとアナログの世界です。

 シャーシに開けた4つの穴から、真空管のトップがのぞきます。ちょっと見ほれる光景です。

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アナログ回帰 Vitamin-Q で音に元気が

 コントロールアンプも管球式をゲットしました。ところが、これがなかなか思い通りの音を出してくれません。
 いくつか改良を重ね末、一番音を左右するというカップリング・コンデンサーの交換となりました。
 「Vitamin-Q」というのは、名前を聞いただけでなんだか元気が出そうです。このコンデンサーは紙にVitamin-Qという名前のオイルをしみ込ませているそうです。
 ネット通販で木曜日深夜に発注。金曜朝に受注のメールがあったので、すぐネットバンキングから振り込むと、その日のうちに発送。翌土曜の午前9時すぎに到着しました。ものすごい早さと、手際の良さです。これでは、わざわざ大阪・日本橋のショップを探したり、出張の際に東京・秋葉原まで行くこともありません。

 とりはずしたコンデンサー(向こう)と、Vitamin-Qです。

 コントロールアンプに半田付けしました。
 で、気になる音は-。目が覚めるようにクリアーなピアノです。中音域に活気が出ました。これはいける!!と感激しましたが、ヴァイオリンにすると、う~ん?
 ブログの使用記によると、最低でも100時間は使い込まないと真価を発揮しないということです。電源を入れっぱなしにして、1週間ほど様子をみます。

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わたしのバッハ グレン・グールドを聴く

 入院中の病室には、時間がたっぷりとあります。もっぱらバッハを聴いてました。ゴールドベルク変奏曲、平均率クラヴィア曲集、無伴奏チェロソナタ・・・。
 わたしの担当となった看護実習生(府立医大看護学科2年)は、高校までピアノを習っていたそうです。「いいですね。病室にバッハが響いているのって」

 元お隣さんのブログ「M氏のあくび日記」に「ゴールドベルク変奏曲7種」と題してズラリとCDが並んでます。わたしの知らない演奏も多いです。
 うちにはどれくらいあるかなと調べると-。グレン・グールドがたくさん並びました。
 中段の「GLENN GOULD A Stage of Wonder」は3枚組で、1955年と81年のゴールドベルク、それにインタビューが収録されています。
 「タン タン タラ ラ~ン ラ・・・」と、次の音がいつ出てくるかという81年のゆったりとしたテンポが好きです。同じアリアを55年は1分53秒で、それが81年には3分5秒かけて演奏してます。
 歴史的演奏といわれるのは55年録音で、ほかの2枚にも収録され、もう1枚は59年の演奏です。 

 アンドラーシュ・シフの端正な演奏も好きです。左は弦楽アンサンブル版です。

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アナログ回帰 円高享受でオランダから管球を直輸入

 オランダの業者からの宅配物が届いていました。中身は真空管です。
 円高です。1ユーロが97円台まで下がった1月中旬、ネットで検索した真空管通販業者のサイトでポチリと押してしまいました。オランダの業者でしたが、ネット上ではオランダも、Amazonや楽天もあまり違いがありません。決済がYenではなくEURだっただけです。
 個人輸入だから、関税はかかるのかと思ってましたが、そんなのの請求はありませんでした。1本2000円ほどの真空管4本に、郵送料が2000円ほど。ユーロ建てでのクレジットカード支払いですので、手数料2円/EURほどがかかってますが、合計しても1万円しませんでした。

 アンプなどにもよく使われている12AT7の高信頼管です。
 CV4024という軍用タイプで、1980年代の英ムラード製です。新品ということで、きっちりとパッケージされています。こんなのが、まだ流通しているのですから、ちょっと不思議です。
 この真空管を使って、LPを聞くのに必要なEQ(イコラーザー)アンプを作ろうかと計画しています。

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アナログ回帰 コントロールアンプも管球式に

 アナログ回帰熱が止まりません。
 2A3ppの管球アンプを入手して以来、すっかりアナログづいています。
 管球アンプでひとたびいい音を体験すると、メーンアンプだけでなく、前段のプリアンプも管球式で聞きたくなりました。
 で、ゲットしました。某ガレージメーカー製のプリアンプ(正確にはコントロールアンプ、EQアンプはついてません)です。主要回路は組み立て済みですが、信号ケーブルは未配線という未完成状態でした。得意の半田付け作業でほぼ結線が終わり、とりあえず音が出るのを確認したところです。これから調整に入ります。といっても素人ですから、やれることは限られています。

 フロントパネルとボンネットは、まだつけてません。むき出しのままです。

 真空管ソケットまわりなどの複雑な配線は、済んでました。

 後姿もほれぼれとします。さて、どんな音を出してくれるのか。楽しみです。

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アナログ回帰 BACHが好き、ARCHIVが好き

 京都に買い物に出たついでに中古レコード店「poco a poco」に寄りました。LPのクラシックのケースを1枚づつ見てゆきます。やった!!
ARCHIV(アルヒーフ)レーベルの1枚を発見です。たいていはカール・リヒター指揮、ミュンヘンバッハ管弦楽団の演奏するバッハです。即、ゲットです。1000円ちょっとです。
 学生時代に、2000円もするLPをあれこれ悩んだ末に買っていたことを思えば、気楽な選択です。
 ほとんどが最近、手に入れたバッハものです。昔は、シンフォニーに始まって、もっといろんなジャンルでしたが、最近はもっぱらバッハです。
 2A3ppアンプが素晴らしい音を響かせると、うれしくてまたLPが増えます。

 poco a poco 京都店
 京都市中京区東洞院六角
 075-212-8021

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アナログ回帰 ターンテーブル DP-50Mの老朽部品を交換する

 LPレコードを引っ張り出してきてバッハやモーツァルトを聴くのが楽しくてたまりません。
 ヤフオク(Yahooオークション)でゲットしたDENON DP-50Mは、とりあえず問題もなく快調に回ります。でも一度、内部を見てしまうと--。

 電子回路はプリント基板に組み込まれています。

 気になったのは、Tr(トランジスタ)の2SC458です。これが6個使われてますが、3本ある足がどれも真っ黒に変色しています。HPで調べると、トラブルの原因になっているのは、大部分がこのTrです。すべて新品と交換します。
 半田吸着ケーブル(銅の網線)を押しつけて半田鏝で熱すると、余分な半田が吸い取られます。
 新しいTrを差し込んで、半田づけします。
 取り外した古いTr(右端)と、新しいTrです。装着されていた初期型と、今回購入した後期型とでは外形が違います。
 古くなると性能が劣化する電解コンデンサーも、すべて取り替えました。

 取り替えたTr(手前)と電解コンデンサーです。 
 これで精神衛生上、すっきりとしました。ことさら音がよくなるわけではありませんが、しばらくは使い続けることができるでしょう。

 四隅の足にも、衝撃を吸収するインシュレーターをつけました。エクセルサウンド製のサウンドインシュレーター「ESI-100」です。ソルボセインという医用目的に開発された粘着弾性をもったゴム状の高分子化学重合品だそうです。

 細かい作業は、情けないことによく見えません。普段の遠近両用メガネ(左)をはずして、その都度、老眼鏡にかけかえるという面倒な手間が必要です。

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アナログ回帰 初段真空管、12AU7Aを替える

 わが家のメーンアンプとなった2A3ppを聴きまくる毎日です。でも、初段管のあたりがちょっと不安定でした。ソケット周りが接触不良なのか、管の頭をちょっと動かすと、ノイズが出たり、音が途切れたり。接点復活剤のお世話にもなりましたが、改善しませんでした。
 初段には東芝製の12AU7Aという真空管が使われてます。この1本だけが古い日本製(2A3はロシア製、ドライバーはJJというスロバキア製)です。昔、ハム(アマチュア無線)の受信機を作っていたころからの馴染みの真空管ですが、ネットで調べると新品でもそれほど高くはないので交換しました。
 左が新しいElectro Harmonixというロシアのメーカー製のECC82/12AU7です。

 ちょっと太いです。百均出身の簡易ノギスで計ると、直径が22ミリあります。東芝製は20ミリです。

 2A3ppに差し替えました。とりあえず初段周りの接触不良は解消したようで安定しました。ひと安心です。
 気になる音の方は、ピアノも中低域が一段とどっしりと落ち着きのある音になってきました。高音は、まだまだ線が細く、課題は残ります。
 真空管にはエージング(使い込み)も必要ですので、今後を期待して聞き続けます。

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アナログ回帰 フォノケーブルの自作

 ヤフオクでゲットしたLPレコード・プレーヤー(ターンテーブル)、DENON DP-50Mは、とりあえず結線して問題なく音が出ることを確認しました。そこからです。
 ターンテーブルとプリアンプをつなぐフォノケーブルが、あまりにも惨めだったのです。メーカーのオリジナルですが、長年使っていなかったことを証明するようにコネクター(RCAピンプラグ)が真っ白になってます。これでは、いい音が伝わるはずがありません。
 大阪・梅田のYバシカメラをのぞくと、あるものです。ところが、こんなケーブルをほしがるのは、一部の超マニアしかいないのでしょう。なんと1万数千円から4万円超まで。ん千円で手に入れたターンテーブルに、とてもこんなケーブルはつけられません。
 ネットで探してみると、ケーブルとコネクターの自作キットがありました。さっそくポチリ。早くも届きました。便利な時代です。

 オヤイデ(小柳出)電気商会は、各種ケーブルなんかを扱っているようです。
 久しぶりの半田付けです。半田に混ぜてある松ヤニが焦げる臭い、好きです。なにせ中学生のとき、真空管の並3ラジオを組み立てて以来のつきあいです。もう半世紀前のことです。

 半時間ほどでできあがったケーブルは、さっそく古いケーブルと入れ替えました。試聴はまだです。
 「それでいい音がするの」と聞かれましたが、信じるものは救われます-。

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バッハから メリークリスマス&謹賀新年

 なんとバッハから「メリークリスマス&謹賀新年」の挨拶状が届きました。送り主はドイツ・ライプツィヒにある Bach-Archiv Leipzig(ライプツィヒ バッハ資料行政財団) です。
 ライプツィヒはかの大バッハが聖トーマス教会のカントールとした長く過ごした町です。10年ほど前に視察ツアーで訪問しました。もう一度ゆっくりと訪れたい町です。メールで資料などの請求をしていると、思いがけないカードが届きました。
 描かれているのは、息子のC.P.E.バッハです。

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