アイゼンシュタットで食べる アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ

 ハイドンゆかりのアイゼンシュタットで昼になりました。ハウプトシュトラッセ(中央通り)のテントの下でくつろぎます。
 「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」です。流石にイタリア料理店のプロの味です。
 塩気はそれほどではありませんが、オイルが半端ではありません。ニンニクも鷹の爪たっぷり。こってりとした味に仕上がってます。なるほど、こんな風につくるのか。参考になります。

 白と、奥さまはジンジャエールです。

 「どうしようか」と奥さまが迷いながら頼んだ「ワッフル」です。
 カリッと焼いてあります。ベルギー・ワッフルとはちょっと違いますが、甘さもほどほど。わたしも半分、いただきました。

 このテントの下でいただきました。
 一番人気はピザでしたが、大きすぎてわたしには無理そうです。

 Stadtrestaurant ella-italia
 Hauptstraße 25,Eisenstadt

 花がこぼれています。

 観光客は多くはなく、子どもたちがのんびりと遊んでいます。

 ハイドン・ザールでのリハーサルは終わったのか、楽器を肩にしたオーケストラ団員が通り過ぎます。

エスターハージー宮殿 ハイドン・ザールの思わぬ響き

 アイゼンシュタットを訪ねました。ウィーンからポストバスで1時間半ほどです。ハイドンが40年もの間、仕えたエスターハージー侯爵の居城、エスターハージー宮殿の大広間が改装されて「ハイドン・ザール(ホール)」になっています。
 ドアを開けると、リハーサル中です。小編成のオーケストラのハーモニーが限りなく美しいです。チェンバロの音も、心地よく響きます。テノールは、易々と歌っているのに、まろやかに広い空間に広がります。
 得した気分で椅子に腰かけ、聞き惚れます。これだけで、はるばるやて来たかいがあります。

 ハイドンは、1961年にエスターハージー候に仕え、弦楽四重奏などの数々の作品を生み出しました。

 エスターハージー候の至宝が展示されています。

 正面の2階がハイドン・ザールです。中庭にもリハーサルの音がこぼれてきています。

天気予報はあまりよくなかったですが、見事に晴れ上がりました。

BILLAでお買いもの 簡単モーニング

 ホテル近くのスーパーで買い出ししてきました。買い物袋がいっぱいになり、重たかったです。
 朝食は、パンにコーヒー、果物と、これで十分です。

 カイザーゼンメルという丸いパンです。こちらの定番です。
 ホテルでは朝食を頼んでいません。1食で15EURもします。宿泊代とコミなら頼んでしますところですが、別料金だったでちょっと・・・。

 フライパンの上で温めたパンに、生ハムとチーズを載せました。上等です。

 生野菜もはさんでサンドにも。

 目玉焼きをつくって、こちらは夜食にいただきました。

 ホテル近くのスーパーの店内です。

 生鮮食料品も豊富です。

 優れモノの計量器です。パックされていない果物をスケールにのせて、商品ごとに示されている番号を押すと、料金を計算したシールが右上からプリントアウトされます。それを商品に張って、レジに持っていきます。

 自分でかごから出してレーンに並べます。カードでの支払いもOKです。

 BILLAは、町のあちこちで見かけるスーパーです。

 Billa
 Biberstraße 15, 1010 Wien

ウィーン留学中のお嬢さんとのお昼ごはん

 ヴァイオリンの勉強で留学中の知り合いのお嬢さんと会いました。奥さまがピアノ伴奏をしたことがあります。
 すっかりとウィーン生活にも慣れて、出てきた英語メニューは断って、ドイツ語メニューから薦めてくれたのがこちらです。
 ローストされた薄い牛肉がグレービーソースを浴びて、上にはタマネギのフライが高く盛られています。パリッとしたタマネギと、柔らかい肉のハーモニーがいいです。

 ポテトがついてます。マスタードをつけて、これも適量です。

 「Zwie~」とメニューに書かれています。自分でメニューを見ても、これを注文するなんことはできなかったでしょう。

 飲み続けている白ビールです。奥さまは、薦められて「Radler」です。レモンジュース割りの口当たりがよいビールです。
 スペイン巡礼中によく飲んだビールでした。

 一切れがバカでかいケーキが並びます。

 これで5個分です。上部を覆っているクリームの厚さが、冗談のようです。

 Café Diglas
 Wollzeile 10, 1010 Wien

 「地球を歩く」にも「伝統的カフェハウス兼コンディトライ」と掲載されている。そうとは知らずに店名も確認していなかった。
 後日、わざわざ探してモーニングを食べに行ったら、「あれ、この店、来たことある」というオチがつきました。

 お嬢さんとシュテファン大聖堂まで歩きました。

グリンツィング ホイリゲで軽く2杯

 ウィーン北郊のカーレンベルグの丘には、ブドウ畑が広がっています。そのブドウから生まれたばかりのさわやかなワインを飲ませてくれるのがホイリゲです。「今年の」という意味があります。
 「ヴェルナー・ヴェルザー」は、地元の人にも人気の店だそうです。
 席に着くと、とりあえずシュトルムと白ワインをオーダー。店内のケースから、これとあれと指さして料理を注文します。

 大きなマッシュルームのフライには、たっぷりとマヨネーズソースをつけていただきます。あとはキュウリとトマトと、これまた安心の味です。

 ワイン片手にいい気分! 1杯ではすまずに、もう1杯。ちなみに1杯は1/4リットル入りです。

 ブドウの枝の下でにぎやかです。

 日本の酒屋にぶら下がる「杉玉」と同じです。新酒があるという印です。

 Heuriger Werner Welser
 Probusgasse 12, 1190 Wien

 すぐ近くに「ベートーベンの遺書の家」があります。聴覚が戻らなくなったベートーベンが悲観して、弟あての遺書を書いたそうです。

 「マイヤーの家」は、1817年の滞在中に「第9」を作曲したといわれる家です。
 今は人気のホイリゲになっています。

 8年前にやってきたときは、ここで飲みました。

楽友協会 ベートーベンの「第9」に圧倒される

 ムジーク・フェライン(楽友協会)の黄金ホールです。お正月のニュー・イヤー・コンサートでおなじみです。
 ベートーベンの交響曲第9番「合唱付き」が響き渡りました。
 管弦楽は残念ながらここを本拠とするウィーン・フィルハーモニーではなく、ブルーノ・ワルターという名指揮者の名を冠したブルーノ・ワルター交響楽団でした。指揮者もちょっと地味で、ゆったりとした重厚な響きでした。
 それが合唱の加わる第4楽章で爆発します。バスが圧倒的迫力で歌い、ソプラノがそれに輪をかけたように響き渡ります。合唱も素晴らしいボリュームです。
 シューボックス(靴箱)型のこのホールは、それほど容積が大きくありません。そこが大音量であふれかえります。
 ベートーベンは聴覚を失ってから第9を作曲しています。だからこんな曲が作曲できたのかと、ヘンに納得させられました。

 チケットは、ネットで予約しました。日本人も、たくさん聞きに来ていました。

 黄昏のムジーク・フェラインです。また、ここに戻ってこれました。

 演奏が終わりました。みんな、立ち去りがたいようでした。

カフェ「ツェントラル」でお茶をする

 ウィーンといえばカフェです。メランジェ(ウィーン風コーヒー)片手に新聞を読み、語らうのです。
 きょうはウィーン子を気取って、ここでお茶です。水がついてきて、カップの上にスプーンが載ってきます。
 ホイップされた生クリームがうず高く盛り上げっています。わりとあっさりとした味です。
 皿の赤い包みは、砂糖かと思ったらチョコレートです。 

 奥さまがショーケースをのぞき込んで選んだのは「モーツァルト・シンフォニー」と名付けられたケーキです。ト音記号が載ってます。

 チョコレートでコーティングされたいく種類ものムースが顔を見せました。
 ひと口、もらいましたが、喉を滑る甘さでした。

 フランス人パティシエがつくっているという美しいケーキが並びます。

 高い天井の広い店です。

 窓際に、常連客だった有名人物の写真が載っていました。なんとロシアの革命運動家、トロツキーでした。

 壁にはシシー(皇妃エリザベート)の肖像画も。

 行列ができています。恰幅のよいおっちゃんが整理しています。

 フィアカー(馬車)も横目にするツェントラルです。

 Cafe Central
 Ecke Herrengasse / Strauchgasse,1010 Wien

王宮礼拝堂でウィーン少年合唱団を聴く

 ハプスブルク家の王宮にある礼拝堂の日曜ミサです。モーツアルトのハ長調ミサです。
 ウィーン少年合唱団が、天使の歌声を響かせます。透き通った高音が、天まで届くように舞い上がります。
 それにしては画像はちょっとヘンです。種明かしは、モニター画像で見ているからです。

 2階の席から、カメラだけ突き出してなんとか撮影した生画像と、音です。

 リハーサル中です。一番上のパイプオルガンの前で歌います。どこに座っていても演奏中の姿は見えるはずがありません。

 わたしの席からは、正面が見えるだけです。

 窓際まで寄ってのぞき込むと、やっと祭壇が見えます。
 合唱団は、アンコールではここに降りてきて歌ってくれました。

 ミサは厳かに進みます。

 ミサ終了後の礼拝堂です。

 シンプルな祭壇です。

 きょうは出番がなく案内係の団員が、記念撮影に一緒に写ってくれました。

 礼拝堂の入口です。観光客でいっぱいです。

グラーツ 時計塔の「Tuna tataki」

 「ランチなら時計塔のレストランかな」と、息子が薦めてくれました。グラーツの町を一望できるシュロースベルク(城山)には山を縦に貫通するエレベーターで上り、そのレストランに直行しました。
 「Tuna tataki」。メニューをみて、即座にこれにきめました。ツナ(マグロ)にアボカド、ワサビにワカメ。全部、理解できます。
 大きな皿で登場です。まぎれもなく薄切りのマグロです。下の白いクリーム状のが、ワサビが効いたパテでした。ゴマ油がプーンとして、ふうん、なるほどおいしいです。ワカメも甘くて、きれいに平らげました。
 メニューではスターターの一品です。これだけでいいのかと、ウェイターの兄ちゃんは怪訝そう。パンはいらないのかと。

 ビーフスープ、パンケーキ添えです。
 コンソメスープにスライスしたというか、千切り状のパンケーキが泳いでいます。まるでウドンを食べているようです。

 Strumは赤です。

 グラーツの旧市街を見下ろします。

 どこかに息子が勤める自動車エンジン関連企業の本社があるはずです。息子は、大きな看板があると言ってましたが、わかりませんでした。わたしたちと入れ替わるように、来週には出張してくるそうです。