デンキブランという飲み物も、神谷バーという店の存在も知ってました。でも、初めてです。
これが「デンキブラン」(260円)です。
ブランデーをベースにした、ワイン、ジン、キュラソーなどのカクテルだそうです。かなり甘口です。ブランデーの味はします。口当たりはよく、アルコール度が30度とは思えません。
朝早くの新幹線に乗りました。昼過ぎには仕事もおわり、さてどうしたものか? でも外は雨です。地上高400メートルに達したという「東京スカイツリー」でも見に行くかと、とりあえず浅草へ。やたらと外国人、とりわけ大きな声の中国人ばかりが目に付く仲見世から浅草寺まで歩き、さて遅めの昼食です。
吾妻橋の方に向いて歩きかけたら「神谷バー」はありました。
「生中」(750円)は、堂々としたジョッキです。すぐに出てきた「煮込」は、大阪でいうどて煮のあっさり版のようですが、ホルモンです。これでひと息つきました。
これは選択間違い。おししかったけど、前後の脈絡がありません。
お江戸の「串カツ」です。でかいです。「二度漬け禁止」のソースに漬けるのではなく、テーブルのソースを振りかけます。キャベツもせん切りです。肉-タマネギ-肉と刺さってます。ボリュームはあります。これはビールにあいます。
最初に食券を買います。とりあえず4品を頼みました。
デンキブランはどういうものかわからず、最初は敬遠しました。でも他の客へ運ばれているのを見ると、おいしそうなので追加しました。
「だけど、神谷バーってのはいまでもあるのかな」
「ええ、あると思いますわ。いつか栃木へ帰るとき、ちらっとみたような気がするんですの。映画見て、神谷バーへいって、あたしはブドー酒、あなたは電気ブランで、きょうのあたしの手柄のために乾杯して下さいな」
昔、読んだ三浦哲朗の「忍ぶ川」にも登場しています。映画では栗原小巻の台詞でした。
それで知っていたとも思えませんが、「デンキブラン今昔」には、そんな話が書かれています。
いまもあるのかな-と書かれているのが昭和35年の芥川賞作品です。それが平成の世にも、いまもあるんです。創業は明治13年(1880)と古いです。
向こうが雷門です。
所在地は「浅草1丁目1番地1号」です。
1階はバーといえ、ビヤホールのようでした。2階はレストラン、3階は割烹というレストランビルです。
吾妻橋から眺める東京スカイツリーです。雨も強くなってきたので、探検はここまでにしました。
神谷バー
東京都台東区浅草1-1-1
03-3841-5400
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