フェルメール アート・オン・スクリーン

 京都・烏丸御池の新風館にある「UPLINK 京都」で映画「フェルメール アート・オン・スクリーン特別編」を見ました。
 昨年2月、オランダ・アムステルダム国立美術館で、世界中から28点を集めた史上最大のフェルメール展が開かれました。それが高画質の映像に収められて映画館のスクリーンに映し出されました。
 「真珠の耳飾り少女」や「牛乳を注ぐ女」などのディーテールから光、色彩、そこに描かれた人々の物語までが国立美術館の館長らによって紹介されました。

 映画を見るのは久しぶりです。ネットで予約していました。50人ほど収容の小さもの箱でしたが、休日とあって7割ほどの入りでした。
 ゆったりとしたシートにポカポカするほどの暖房でした。とにかく美しかったですが、美術の素人には説明がちょっと難しすぎて、思わずコックリとしてしまうシーンもありました。 

 リニューアルされた新風館に入ったのは初めてです。おしゃれなカフェやファッション店が入居しています。

 アムステルダム国立美術館でフェルメールを見たのは、もう10年も前になってしまいました。

 「牛乳を注ぐ女」や「小路」など4作品も並んでいて、しかも写真撮影OKにびっくりしたものです。

 「真珠の首飾りの少女」と「デルフト眺望」を所蔵するデン・ハーグのマウリッツハイス美術館は、すぐ近くまで行きながら年に一度の国王パレードの日と重なって休館でした。もう一度、という思いは達成されていません。

長岡京文化会館 長岡京室内アンサンブルのモーツァルト

 長岡京記念文化会館まで車で15分ほど。無料駐車場にとめて当日券を買いました。急に思い立って出かけた「長岡京室内アンサンブル モーツァルト&ブラームス 至高の室内楽」でした。
 モーツァルトのクラリネット五重奏曲K.581に魅かれました。LPやCDでは、いやというほど聴いている好きな曲です。
 今夜の奏者、吉田誠さんが手にしていたのは、バセットクラリネットでした。最低音が通常のクラリネットより低い音域まで出るそうです。
 まろやかで、とろけるような響きでした。大きなホールでしたが、奏者の息遣いまで聞こえてきそうでした。やはり「生」は素晴らしいです。うっとりとするひと時でした。 

 予鈴が鳴る前に若い奏者(ラ・ロワンテーン夏季アカデミー参加者)がステージ立って、音楽監督の森悠子さんとともに楽しい調べを響かせました。
 ブラームスのピアノ四重奏曲第2番は初めて聴きました。ピアノの小菅優さんの迫力ある演奏でした。

 

京都を歩く 市電の残影~北野線

 あすからは寒くなりそうという天気予報です。その前に京都を歩きました。
 テーマは「京都市電の残影」です。20年ほど前に、路線跡や保存車両を見て回ったことがあります。このブログにも、その記録は残っています。
 北野線は京都駅から北野天満宮まで6.3キロをを結んでいました。昭和36(1961)年に廃止されるまで狭軌のままで走っていたチンチン電車です。
 路線跡をもう一度、歩いてきました。

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ごちそうさまでした。2023

 いっぱい遊び、いっぱい食べました。元気に過ごせた2023年でした。

 【Jan】 京都・桂 中村軒のお雑煮

 【Feb】 水無瀬 スペインバル「Bar Tacon」で軽く一杯

 【Mar】 舞鶴 魚源のお造り定食、自分でイカ刺し身

 【Apr】 高槻 ヴァスコ・ダ・ガマ 北園町店の季節の野菜カレー

 【May】 ポルト ドン・ルイスⅠ世橋を歩いて渡る

 【Jun】 リスボン 巡礼の旅 最後の夜は最高の夜

 【Jul】 京都 京極スタンドの生ビールセット

 【Aug】 パスタでおもてなし

 【Sep】 金沢のうまいすし、カミーノ仲間との再会

 【Oct】 御坊 「フィッシュテラス はし長」のおすすめ定食

 【Nov】 西宮北口 「洋食 むーしゃ むーしゃ」の100年ハンバーグ&エビフライ

 【Dec】 ウィーン最古のレストラン グリーヒェンバイスルのモーッアルト

 ポルトガル-スペイン巡礼にウィーンのクリスマス・マーケットと2回も海外に飛び出しました。夏には青春18きっぷの旅も楽しみました。
 年越しそばも食べました。去り行く1年に感謝し、やって来る年も元気に過ごせますように。
 皆さまも、良いお年をお迎えください。 

回転凧 浮上せず

 穏やかな日和となった30日です。孫たちと凧揚げに出かけました。高槻の安満遺跡公園です。
 肝心の風が吹いてくれません。ほぼ無風状態でした。
 この日のためにつくった回転凧は、まるで揚がってくれませんでした。

 揚がってくれるか? 回転凧をつくる

 浮力が発生せずに、地面を転がるだけです。

 回転凧の製作で余ったアルミ蒸着保護シートでぐにゃぐにゃ凧もつくっていました。こちらは軽さもあって、わずかな風を受けてフワリと舞い上がりました。

 元気な孫たちは、走り回っていました。

 回転凧は、もう少し風が強い日に再トライしてみます。

ORF ウィーンのクリスマス・コンサート

 ウィーンのクリスマス・コンサートを楽しみました。
 ウィーン放送交響楽団(ORF)がコンチェルト・ハウスでこのほど演奏しました。
 わたしたちのウィーン滞在中にリアル・コンサートを聴きたかったのです。でもこのコンサートの夜まで滞在し続けることができませんでした。残念ながらYoutube録画です。それでもウィーンのクリスマスの夜を、画面を通してゆっくりと体験することができました。
 ORFアカデミーのヴァイオリニストのちかちゃんも、画面に何度も登場しました。 
 ちかちゃんとはムジーク・フェライン(楽友協会)で同じコンサートを聴き、グリーヒェンバイスルで食事をし、シュテファン大聖堂で反田恭平が指揮したモーッアルトのレクイエムではヴァイオリンを弾いていました。オーバーラーでケーキを食べ、反田くんと出会うハプニングもありました。
 画面でまじかにすると、このコンサートも聴きたかったという思いが深くなりました。

「旅する音楽の贈り物~クリスマス・コンサート」を楽しむ

 小さなころからよく知っているお嬢さん(ピアノ)とそのご主人(仏・ブルターニュ国立管弦楽団ヴァイオリン奏者)に、学友のソプラノとそのご主人のバリトンを加えた2組の音楽仲間の楽しいコンサートでした。(画像はちょっとブレています。ごめんなさい!)
 超絶技巧で駆け巡るヴァイオリン、広いオペラ座と同じヴォリュームで朗々と発せられる歌声に、ただただ圧倒されるばかりでした。 

 プログラムは、モーッアルト、サン=サーンスと続いてカタツムリ!? エッ、カタツムリ作曲の「2匹のカタツムリ、枯れ葉のお葬式に行く」。そんなはずはありません。作曲はコズマです。そのミスをソプラノさんが、おもしろおかしく解説してくれ、バリトン氏がこれまたユーモラスに紙芝居のページを繰りました。
 最後は、サンタに扮したヴァイオリニストも加えて「聖しこの夜」の合唱と、クリスマス・イブにふさわしいひと時でした。

 高槻市内の50人ほど収容の小ホールです。

 芸術空間サロン・ド・ショパン
 高槻市高槻町13-5 HopeⅢビル3階

ウィーンみやげ 2つのクリムト

 ウィーンみやげの2つのクリムトを並べてみました(画像の合成です)。
 オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの「接吻」は、あまりに有名です。2005年に初めて訪れたベルヴェデーレ宮殿にあるオ―ストリー・ギャラリーのみやげにしたコピーは、金縁の額に入れてわが家のリビングに飾っています。
 クリムトは、きらびやかな女性だけではなく、こんな素敵な風景画も描いていました。大判のポストカードが今回のみやげです。

 「接吻」と再会しました。思っていたほどの派手さはなく、むしろしっとりと落ち着いた色彩でした。18年もたつと、記憶は適当に美化されて、変化していたのでしょう、

 人気の作品ですが、開館直後だったので、ゆっくりと見ることができました。

 クリムトの世界を堪能しました。

 知らなかったクリムトのもう一つの顔です。
 夏になるとザルツカンマーグート地方のアッタゼー湖畔で過ごしました。そこで多くの風景画を描いていました。望遠レンズでのぞいたように風景が切り取られています。
 

「Allee im Park von Schloss Kammer(カンマー城への道)」です。

 「接吻」の横にあったのがこちらです。ヒマワリでした。

 エゴン・シーレにも惹きつけられました。

 窓からの風景を、額縁に切り取りました。下宮につながる庭園が幾何学模様を描いています。後方はシュテファン大聖堂です。

 ここでもクリスマス・マーケットが開かれるようです。昼前とあって、まだ閉まってました。

 2023年はベルヴェデーレ宮殿上宮の完成から300周年でした。

 美術史美術館の階段を見上げると、クリムトが描いた「パラスアテネ」らが壁を埋めています。

 美術史美術館では、フェルメールの「絵画芸術」やベラスケスのマルガリータ王女、フリューゲルの冬の風景などをざーっつと見て回りました。

 あれこれと書き続けてきたウィーン覚書は、今回で終わりとします。

JR奈良駅 JNOの街角コンサートを楽しむ

 JNO(Japan National Orchestra)は、ピアニストの反田恭平さんがプロデュースするオーケストラです。拠点の奈良で、県とタッグを組んで「未来の演奏家育成事業 街角演奏」を繰り広げています。そのメンバーの弦4人+オーボエによるミニコンサートがJR奈良駅で開かれました。
 みやこ路快速を降りて、改札口を出たところが会場でした。クリスマスらしい曲で、演奏は始まりました。
 わたしは構えたコンデジを、そのまま動画モードにして撮影しました。

 乗降客で行き交うコンコースに、譜面台が立てられました。

 演奏者が到着しました。ラフな格好をした若者たちです。

 本番もコートを脱いだだけの普段着です。まるで飾らないコンサートです。

 モーッアルトのオーボエ四重奏曲の第1楽章です。大好きな曲です。
 広いコーコースは音響的には何も考えられていませんが、荒木奏美さんのオーボエが心地よく響きました。

 水野優也さん、佐々木賢二さんのチェロのデュオも素敵でした。

 「聖しこの夜」のメロディーに、通りかかった親子も足を止めていました。

 この曲は、音声のみです。
 「奈良を音楽の都に」という反田くんら若い音楽家の思いが詰まった素晴らしいひと時でした。

 コンコースは、天井や柱が木調で和風に仕上げられています。

 奈良を拠点とするJNOのおかげで、ここにやって来る機会が増えました。
 この街角コンサートも、奈良県庁で行われた岡本誠司さんのヴァイオリンに続いて2回目でした。

アンチョビをつくる 2023

 アンチョビをつくります。昨年も12月14日につくっていました。
 冷蔵庫に、10月末に塩漬けにしたイワシが眠っていました。もう十分なはずです。
 イワシからしみ出た液体はナンプラー(魚醤)です。でも、これを使うエスニック料理はわからないので、捨ててしまいました。
 いったん取り出し、改めてオリーブオイルに漬けこみました。

 海の近くに住んでいないので、新鮮なイワシとはなかなか巡り合えません。たまたま高槻市内のスーパーマーケットで見かけた真イワシです。
 カタクチイワシの方がベターなのですが、これでつくることにしました。

 手開きして腹を出し、骨を取ります。
 適当な量の塩とともに漬け込みます。
 ラップして冷蔵庫に保管していました。

 取り出したイワシを、薄い塩水で洗って塩抜きします。
 

 ペーパータオルの上で乾かします。

 漬け込む容器は煮沸消毒します。
 残っていた尻尾や骨は取り去り、2つに切ってロール状にします。
 容器に積みかさねてゆきます。ロール状にしたのは、後で取り出しやすいからです。

 オリーブオイルをいっぱいまで注ぎます。

 ローリエがなかったので、近くのスーパーで買ってきました。これも漬け込めば、再び冷蔵庫で寝かせます。
 1カ月もすれば完成です。