京城勝覧を巡る 第十一日 雲母坂から比叡山に登る

 貝原益軒が記す京都ガイドブック「京城勝覧」の第十一日は、「艮(うしとら=北東)」の方角で、「比叡山に行道をしるす」です。『きらゝ坂(雲母坂)』から『比叡山』に登ります。
 雲母坂は久しぶりです。初めて登ったのは、小学5年でした。もう60年も前のことです。夏休みの自由研究の「比叡山に登る地図を作る」がテーマだったはずです。友だち2人と一緒でした。
 ケーブル比叡駅には、大きな「HIEIZA」ができていました。あいにく曇っていたのでカラーがイマイチですが、とりあえず「還暦!登山達成」です。
 

 大比叡(おおびえ、848.1m)上まで登りました。冷たい風が吹きつけ、冬到来を思わせました。

 阪急を烏丸で降りて、志津屋四条烏丸店に寄ってきました。志津屋といえば「カルネ」でしょう。やはりうまいです。

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京都・錦 円屋の日替定食

 京都で独り昼飯になりました。大丸京都店の裏通り(錦小路)辺りをうろうろして入った「円屋(えんや)」です。「地鶏とおでんの居酒屋」ということですが、それは夜の顔。ランチタイムの「日替定食」(800円)は、魚か肉かの二択でした。
 鰆の西京焼きがメーンです。炭火で香ばしく焼いてあります。
 3皿がついてます。おから、もやし、青菜と、どれも薄味です。しば漬けのなすがジューシー(?)でした。どこの店のかを聞いておくべきでした。

 オリジナルグラスは、ギンギンに冷やしてあります。

 古民家を改装しています。振りむけば坪庭です。

 民家を貫く三和土(たたき)もおしゃれです。

 2階にも客室があるようです。

 この路地を入ったところです。

 円屋 
 075-213-3451
 京都市中京区高倉通錦小路上ル貝屋町564-136

八幡・橋本 「やおりき」のランチ

 京阪橋本駅の目の前に、なんともノスタルジックなたたずまいの「洋食の店 やおりき(八尾力)」がありました。きょうはいつもより1時間遅く、正午になって店が開くのを待って一番乗りしました。
 「ランチ」(800円)です。ちょっと待たされました。おかみさんが独りで、おおいそぎ調理してくれました。
 手作り感満点のハンバーグです。ちょっと大きめに刻んだタマネギが甘いです。 

 圧倒的迫力の目玉焼きです。ジュワーッと黄身がこぼれました。

 「大正10年に、主人のおじいちゃんが開いたんです」とおかみさん。ということはことし100歳の、立派な百年食堂です。売春防止法が施行される前の橋本がにぎわっていた時代も、壁のおじいさんの古時計は知っているのです。

 リーズナブルなメニューです。
 常連のおじいちゃん、あばあちゃんがやってきて昼ご飯を食べていました。

 アサヒビールの「スタイニー」は、昭和39(1964)年に発売された小瓶のビールでした。

 京阪の改札をでて、わずか3メートルの近さです。

 やをりき
 075-981-6636
 八幡市橋本中ノ町33

京都・嵐山 「蕎麦処 いわを」の冷やしにしん

 嵐山で食べた昼飯です。天龍寺の門前にあるいわをは、30年ほど前に何度か来たことがあるそば屋です。最近も前は通っていますが、いつも満員でした。
 きょうは、時間帯も遅かったせいもあってガラガラでした。
 「冷やしにしん」(1,200円)にしました。熱いのは敬遠したくなる暑さでした。
 にしんが甘すぎることもなく、いいお味です。器は小ぶりに見えましたが。細めのシャキッとしたそばが、たっぷりと入ってました。
 九条ねぎと千切りのショウガでいただきました。七味は不要でした。

 あたり前にこの瓶を頼めるのがうれしいです。

 蕎麦処 いわを
 075-861-3853
 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町19

京都・銀閣寺道 「お多やん」のカレー肉うどん

 京都・銀閣寺道の交差点近くにある京カレーうどんの「お多やん」です。すぐ近くの古書店の続きに昼飯にしました。
 「カレー肉うどん」(750円)に「ちりめん山椒ごはん」(300円)をプラスしました。
 甘めに煮た肉と、出汁のよく効いたカレーがええ感じです。ちょっと暑いですが、それでもこんなのが食べたくなるシーズンになりました。 

 角がない柔らかいうどんです。エッジの立った讃岐うどんとは究極の対立です。
 「角なし特注丸麺」とわざわざことわっているくらいです。

 軟らかめのちりめん山椒が、温かいご飯にたっぷりとかかっています。
 カレーうどんには白いご飯が欠かせません。

 「おたやん こけても 鼻うたん」。この囃子ことばを、京都生まれのわたしも知ってました。おたやんとはお多福のことです。 
 兄は、このニックネームで呼ばれていたことがありました。「たや」からの連想です。

 いろんなカレーうどんがあります。
 紙エプロンがでてきました。もちろん使いました。でもそんなときに限って、はねてないんですよね。

 わたしの育った京都・下鴨の北園町にあったカレーうどんの「しみず」のレシピを引き継いでいるそうです。
 もう一店、今は一乗寺にある「わだ」も「元従業員がその味を引き継いでいます。

 お多やん
 075-275-4974
 京都市左京区浄土寺西田町72-3

京都・洛西 めだか食堂のめだかランチ

 コンソメスープをひと口飲んで、おいしいと感じました。
 初めてやって来た「めだか食堂」です。「めだかランチ」(990円)からハンバーグを選びました。
 箸を入れると、ジュワーッと肉汁が流れました。デミグラソースもいいお味です。

 奥さまは、ミンチカツをセレクト。こちらもボリューム満点。食べきれないと1つが回ってきました。

 洛西ニュータウンの西の端、正確にはニュータウンからはみ出した大枝にあります。ちょっと高くなっていて、大きな窓からははるかに比叡山から東山が臨めます。

 ライスは「おかわり自由」でした。確かにお代わりしたくなるほどのおいしいご飯でした。

 クルマでないとやって来るのはっちょっと不便なようです。駐車場は広いです。

 めだか食堂
 075-331-5022
 京都市西京区大枝西長町2-343

京都・東舞鶴 進肴の店主おすすめ定食

 舞鶴まで奥さまの実家の墓参りに出かけました。寺が除草剤を散布してくれたのか、雑草は生えてませんでした。小雨の中の作業を覚悟していただけに、大助かりでした。
 昼飯は、舞鶴に住む奥さまの友だちに教えてもらった「和食屋 進肴(しいざかな)」で「店主おすすめ定食」(880円)をいただきました。というか、メニューは一択です。
 スズキと万願寺唐辛子の天ぷらがメーンでした。
 小鉢は、キュウリの酢の物とポテトサラダでした。酢のものには鯖がほぐして添えられていて、丁寧に作られています。温かいみそ汁がおいしく感じられました。

 スズキがさっくりと揚がっています。

 麦ごはんでした。ちりめん山椒を載せていただきました。おいしい。

 10食限定でした。昼営業はこれだけです。コロナのおかげでか、客足が遠のいているのでしょうか。「以前は、3品から選べました」と友だち。

 ちょっと目立つ店構えです。夜にやって来たい店ですが、そんなチャンスはないでしょう。

 進肴
 0773-64-1011
 舞鶴市字浜773

JR・ICOCA大回り乗車 北近畿ルートの3食

 JR西日本のICカード、ICOCAの利用可能駅が今春、拡大されました。北近畿エリアでは、山陰線の園部-城崎温泉、姫新線の和田山-寺前間の主要駅です。
 これまでは大阪近郊区間に限られていた大回りルートが、ICOCA利用だと京都-和田山-姫路と回るループが可能となりました。
 青春18きっぷのシーズンですが、5回分を使い切る気力もなく手が出ません。お手軽に、北近畿をぐるーっと回って片道160円ぽっきりというICOCA大回りを楽しみました。
 駅弁もいただきました。和田山のホーム・ベンチで昼飯にしたのは京都で買ってきた「京風だし巻と牛すき重」です。目の前に止まっている気動車、キハ40のガラガラというディーゼルエンジンのサウンドをバックに、風に吹かれていただきました。

 京都では、ホームの立ち食い、麺家の「朝定食」をいただきました。現役時代には、東京出張の折によく食べた思いでの味です。

 姫路での足跡は、これしかありません。ホームにある「まねき」の「えきそば」です。黄そば(中華そば)と和風だしが、絶妙のマッチングです。

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京都・三条 「きょうのおかず」のきょうのおかず盛り合わせ昼ご飯

 きょうは京都で2つの定期検査を受けました。昼ご飯は久しぶりの外食となり、八百一本館2階の「きょうのおかず」で「きょうのおかず盛り合わせ昼ご飯」(1680円)をいただきました。
 3×3=きゅうの升目に、きれいに9つのおばんざいが載っています。どれも薄味です。動物性たんぱく質は、この小さなカツだけでしょうか。なかなかの食べ応えです。

 奥さまが頼んだのは、蒸し野菜がメーンの膳です。こちらも食べきれないと、いくつもの野菜が回ってきました。

 ワイン売り場の奥の、ちょっと目立たないスペースにあります。時間が遅かったせいもあって、ゆったりとした店内はガラガラでした。

 1階には、新鮮な野菜などが並びます。

 きょうのおかず
 075-223-2370
 京都市中京区東洞院通三条下ル三文字町220
 八百一本館2階

 四条通に出ると、祇園祭の長刀鉾が建っていました。

 この時は、まだ青空も広がっていました。その後、激しい雨が降りました。

 2つの定期検査の一方は、2013年に購入した愛車、シトロエンC4の12か月点検でした。走りには問題ありませんが、エアコンの効きが悪いので見てもらうと、結構な請求が返ってきました。他にも、あちらこちらと要観察の個所が見つかりました。
 もう一方は、2012年の手術以来、半年に一度、京都府立医大で受け続けている腫瘍マーカー検査です。今回も問題はありませんでした。

京都・太秦 「穂久彩」の太秦ロケ弁当

 京都・雲ケ畑の足谷でベニハナヤマシャクヤクを見ながらいただいた昼飯です。
 京都市内をクルマで走り抜けてくる途中の西大路御池にある「太秦弁当村」で買ってきた穂久彩(ほくさい)の「太秦ロケ弁当」(900円)です。
 油ものといえば、から揚げがひとつ入っているだけ。あとは魚に煮物やだし巻きといたってシンプルです。どれも上品なお味で、いかにも京都です。

 ウナギの蒲焼きもいい味です。

 太秦の東映撮影所近くにある穂久彩に、撮影所から「俳優の〇〇さんが来られるので」と特別な弁当の注文。〇〇さんの好みで生まれ、その後も注文があり、定番となった弁当だそうです。〇〇さんって、だれなんでしょうかね。

 奥さまは、ちょっと小ぶりな「京都のきつね丼」です。揚げが載っているだけのシンプルな丼ですが、これまた薄味でおいしかったそうです。

 他にも中華の「ハマムラ」とか、下鴨の行列でなかなか入れない「浅井食堂」の洋食弁当なんかが並んでいました。

 午前10時から弁当を販売しています。これからも京都の山に登るときは利用します。

 太秦弁当村 西大路御池店
 京都市中京区西ノ京銅駝町46
 075-366-8969