ドレスデン ゼンパー・オーパーの「メンコン」

プラハからEC(国際急行)で2時間余り。ドイツ・ドレスデンにやってきました。第2次大戦で、一夜にして壊滅しながら、見事に復興を果たした都市です。
ゼンパー・オーパーは、東ドイツ当時のドレスデン国立歌劇場、現在はザクセン州立劇場の愛称です。さっそくコンサートを楽しみました。
休憩時間には、「Weiss Wein(白ワイン)」(4EUR=約400円)を楽しみました。よく冷えて、フルーティーなワインです。

プログラムのメーンはユリア・フィッシャーのバイオリン、ユーライ・ヴァルクハ指揮のドレスデン・シュターツ・カペレです。
素晴らしい演奏会でした。5階席まである歌劇場です。ものすごくよく響きます。オケの厚みが違います。
バイオリンのフィッシャーは、まだ若そうな小柄な女性です。ところがその音は、ビンビンと突き刺さってきます。これまでにCDなんかで聞いていたメンデルスゾーンのバイオリン・コンチェルト(メンコン)とはちょっと違う感じでしたが、エネルギッシュな素晴らしい演奏でした。
ほぼ満席の会場は大拍手で、4回もステージに呼び戻しました。アンコールにはパガニーイの超絶技巧曲をこれまた圧倒的なテクニックで弾ききりました。

ライトアップされたゼンパー・オーパーです。
「やっぱり来てよかったね」と感動とともに振りかえりました。

ドレスデンは現在、6日の早朝です。窓の外はゼンパー・オーパーやフラウエン教会が朝日を浴びて光っています。

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いずみホールでバッハの「マタイ受難曲」を聴く

 イースター(復活祭)だったきのう8日、大阪・OBPのいずみホールでバッハの「マタイ受難曲」を聴きました。
 演奏前のいずみホールです。S席ですが、予約では2階バルコンしか取れませんでした。でも、1階も後部はかなり空いていました。
 左と右で2つのパートが分かれます。オルガンも2台です。さらに1部の終局では、センターから3つめのオルガンが見事な低音を響かせました。

 演奏は鈴木雅明指揮のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)です。3年前のイースターにも、同じBCJのマタイを聴いています。

 カウンターテナーの青木洋也さんも出ていましたが、あまり独唱はありませんでした。残念!

 6月に独・ライプツィヒでバッハ・フェストが開かれます。
 ツアーのパンフレットもはみ込まれてました。バッハの生誕地・アイゼナッハからワイマール、ライプツィヒさらにドレスデンを回る音楽三昧の旅です。こんな旅をしてみたいです。

 いずみホールの外観です。住友生命OBPプラザビルの一部です。
 
 いずみホール
 大阪市中央区城見1-4-70
 06-6944-1188

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アナログ回帰 コントロールアンプを改造する

 管球式コントロールアンプは、機嫌良く作動しています。でも、何か手を加えたくなります。途切れることのない向上心です! もっと何かすることはないか!!(日常の生活でもこれならいいんですがね…)
 先人の教えでは、整流回路も管球にすればイイ音がするそうです。5R-K16という整流管をゲットしていました。他にトランスなども。
 ということで、雨も降っていることだし、きょうは改造工事日和です。板金工作に半田鏝をたっぷり楽しみました。
 手前が、整流管の5R-K16です。これでトランスで昇圧された300ボルトほどの交流を直流に変換してB電源を作ります。その向こうは、整流管のヒーター用トランスです。

 元は電解コンデンサーが並んでいたスペースです。

 後側もちょっと変わりました。
 平滑回路用の小さなチョークコイルを取り付けています。

 元はシリコンダイオードで整流していました。

 一日遊んで、元の状態に戻りました。
 右が2A3ppのメーンアンプ、左下がコントロールアンプ、その上はEQアンプ、そしてLP用のターンテーブルです。

 きのう、日本橋で2枚1000円で買ってきたLPの1枚、ハインツ・ホリガーのオーボエが心地よく響きます。

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アナログ回帰 管球EQアンプをつくる

 念願のオール管球システムへの移行です。
 メーンアンプ(2A3pp)管球コントロールアンプをゲットして、最後に残っていたイコライザー(EQ)アンプを製作しました。LP(レコード)を聞くために、高低域の音を調整します。約30年ぶりにハンダ鏝を振るってのアンプ製作でした。オランダから直輸入した真空管、CV4024(12AT7)の出番です。

 手前が本体、向こうが電源と、2つのシャーシに分けました。
 グレン・グールドのLP、バッハ「フランス組曲」が心地よく響きました。どっぷりとアナログの世界です。

 シャーシに開けた4つの穴から、真空管のトップがのぞきます。ちょっと見ほれる光景です。

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アナログ回帰 Vitamin-Q で音に元気が

 コントロールアンプも管球式をゲットしました。ところが、これがなかなか思い通りの音を出してくれません。
 いくつか改良を重ね末、一番音を左右するというカップリング・コンデンサーの交換となりました。
 「Vitamin-Q」というのは、名前を聞いただけでなんだか元気が出そうです。このコンデンサーは紙にVitamin-Qという名前のオイルをしみ込ませているそうです。
 ネット通販で木曜日深夜に発注。金曜朝に受注のメールがあったので、すぐネットバンキングから振り込むと、その日のうちに発送。翌土曜の午前9時すぎに到着しました。ものすごい早さと、手際の良さです。これでは、わざわざ大阪・日本橋のショップを探したり、出張の際に東京・秋葉原まで行くこともありません。

 とりはずしたコンデンサー(向こう)と、Vitamin-Qです。

 コントロールアンプに半田付けしました。
 で、気になる音は-。目が覚めるようにクリアーなピアノです。中音域に活気が出ました。これはいける!!と感激しましたが、ヴァイオリンにすると、う~ん?
 ブログの使用記によると、最低でも100時間は使い込まないと真価を発揮しないということです。電源を入れっぱなしにして、1週間ほど様子をみます。

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わたしのバッハ グレン・グールドを聴く

 入院中の病室には、時間がたっぷりとあります。もっぱらバッハを聴いてました。ゴールドベルク変奏曲、平均率クラヴィア曲集、無伴奏チェロソナタ・・・。
 わたしの担当となった看護実習生(府立医大看護学科2年)は、高校までピアノを習っていたそうです。「いいですね。病室にバッハが響いているのって」

 元お隣さんのブログ「M氏のあくび日記」に「ゴールドベルク変奏曲7種」と題してズラリとCDが並んでます。わたしの知らない演奏も多いです。
 うちにはどれくらいあるかなと調べると-。グレン・グールドがたくさん並びました。
 中段の「GLENN GOULD A Stage of Wonder」は3枚組で、1955年と81年のゴールドベルク、それにインタビューが収録されています。
 「タン タン タラ ラ~ン ラ・・・」と、次の音がいつ出てくるかという81年のゆったりとしたテンポが好きです。同じアリアを55年は1分53秒で、それが81年には3分5秒かけて演奏してます。
 歴史的演奏といわれるのは55年録音で、ほかの2枚にも収録され、もう1枚は59年の演奏です。 

 アンドラーシュ・シフの端正な演奏も好きです。左は弦楽アンサンブル版です。

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アナログ回帰 円高享受でオランダから管球を直輸入

 オランダの業者からの宅配物が届いていました。中身は真空管です。
 円高です。1ユーロが97円台まで下がった1月中旬、ネットで検索した真空管通販業者のサイトでポチリと押してしまいました。オランダの業者でしたが、ネット上ではオランダも、Amazonや楽天もあまり違いがありません。決済がYenではなくEURだっただけです。
 個人輸入だから、関税はかかるのかと思ってましたが、そんなのの請求はありませんでした。1本2000円ほどの真空管4本に、郵送料が2000円ほど。ユーロ建てでのクレジットカード支払いですので、手数料2円/EURほどがかかってますが、合計しても1万円しませんでした。

 アンプなどにもよく使われている12AT7の高信頼管です。
 CV4024という軍用タイプで、1980年代の英ムラード製です。新品ということで、きっちりとパッケージされています。こんなのが、まだ流通しているのですから、ちょっと不思議です。
 この真空管を使って、LPを聞くのに必要なEQ(イコラーザー)アンプを作ろうかと計画しています。

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アナログ回帰 コントロールアンプも管球式に

 アナログ回帰熱が止まりません。
 2A3ppの管球アンプを入手して以来、すっかりアナログづいています。
 管球アンプでひとたびいい音を体験すると、メーンアンプだけでなく、前段のプリアンプも管球式で聞きたくなりました。
 で、ゲットしました。某ガレージメーカー製のプリアンプ(正確にはコントロールアンプ、EQアンプはついてません)です。主要回路は組み立て済みですが、信号ケーブルは未配線という未完成状態でした。得意の半田付け作業でほぼ結線が終わり、とりあえず音が出るのを確認したところです。これから調整に入ります。といっても素人ですから、やれることは限られています。

 フロントパネルとボンネットは、まだつけてません。むき出しのままです。

 真空管ソケットまわりなどの複雑な配線は、済んでました。

 後姿もほれぼれとします。さて、どんな音を出してくれるのか。楽しみです。

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アナログ回帰 BACHが好き、ARCHIVが好き

 京都に買い物に出たついでに中古レコード店「poco a poco」に寄りました。LPのクラシックのケースを1枚づつ見てゆきます。やった!!
ARCHIV(アルヒーフ)レーベルの1枚を発見です。たいていはカール・リヒター指揮、ミュンヘンバッハ管弦楽団の演奏するバッハです。即、ゲットです。1000円ちょっとです。
 学生時代に、2000円もするLPをあれこれ悩んだ末に買っていたことを思えば、気楽な選択です。
 ほとんどが最近、手に入れたバッハものです。昔は、シンフォニーに始まって、もっといろんなジャンルでしたが、最近はもっぱらバッハです。
 2A3ppアンプが素晴らしい音を響かせると、うれしくてまたLPが増えます。

 poco a poco 京都店
 京都市中京区東洞院六角
 075-212-8021

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アナログ回帰 ターンテーブル DP-50Mの老朽部品を交換する

 LPレコードを引っ張り出してきてバッハやモーツァルトを聴くのが楽しくてたまりません。
 ヤフオク(Yahooオークション)でゲットしたDENON DP-50Mは、とりあえず問題もなく快調に回ります。でも一度、内部を見てしまうと--。

 電子回路はプリント基板に組み込まれています。

 気になったのは、Tr(トランジスタ)の2SC458です。これが6個使われてますが、3本ある足がどれも真っ黒に変色しています。HPで調べると、トラブルの原因になっているのは、大部分がこのTrです。すべて新品と交換します。
 半田吸着ケーブル(銅の網線)を押しつけて半田鏝で熱すると、余分な半田が吸い取られます。
 新しいTrを差し込んで、半田づけします。
 取り外した古いTr(右端)と、新しいTrです。装着されていた初期型と、今回購入した後期型とでは外形が違います。
 古くなると性能が劣化する電解コンデンサーも、すべて取り替えました。

 取り替えたTr(手前)と電解コンデンサーです。 
 これで精神衛生上、すっきりとしました。ことさら音がよくなるわけではありませんが、しばらくは使い続けることができるでしょう。

 四隅の足にも、衝撃を吸収するインシュレーターをつけました。エクセルサウンド製のサウンドインシュレーター「ESI-100」です。ソルボセインという医用目的に開発された粘着弾性をもったゴム状の高分子化学重合品だそうです。

 細かい作業は、情けないことによく見えません。普段の遠近両用メガネ(左)をはずして、その都度、老眼鏡にかけかえるという面倒な手間が必要です。

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