今ごろ「のだめカンタービレ」

 映画「のだめカンタービレ 最終楽章・後編」を見たばかりです。
 テレビではその直前に「前編」を放映してました。その録画を見ていた娘が、「原作と同じストーリーだ」と言います。
 「それじゃ、原作ではウィーンのムジークフェライン(楽友協会)は出てくるとの? ちょっと読んでみたい」と口を滑らすと、「どうぞ」と二ノ宮知子のコミック全23巻が、ポーンと登場しました。エエーッ?
 コミック誌って、読んだことがありません。漫画も子供のころ以来ご無沙汰です。これは1日1巻としても1カ月仕事です。たいへんなことになました。ま、1巻だけでも挑戦してみましょう。

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東梅田教会で「ヨハネ受難曲」を聴く

J.S.バッハの「ヨハネ受難曲 BWV245」を聴きました。日本キリスト教団東梅田教会(大阪市北区野崎町9-6)礼拝室の高い天井に、青木洋也さんのアルト(カウンター・テナー)が朗々と響きました。
 コンサートホールではないので、ステージなんてありません。前から2列目の中央に座ると、指揮者・エバンゲリストの畑儀文さんから2メートルほどしか離れてません。そのノドから飛び出した歌が、すぐにわたしの耳に突き刺さります。額に光る汗まで見て取れます。管弦楽はテレマン室内管弦楽団です。弦7丁、管5本にオルガンという小編成ですが、これも一音一音がクリヤーに聞き分けられます。合唱は「アンナ・マグダレーナ」とバッハの妻の名を冠してます。武庫川女子大学音楽学部の学生が主体のようです。4声で22人と、これもほどよいボリュームです。
 マタイ受難曲ほどではありませんが、2時間半に及ぶ大作です。それでも、眠たくなる瞬間なんてありませんでした。なかでも磔になったイエスが息を引き取る場面のアリア(アルト)では、全聴力を「Es ist vollbracht!(果たされました!)」に集中しました。

 ヨハネ受難曲を生演奏で聴いたのは4回目です。
 最初は、5年前にこれを聴くために出かけた「プラハの音楽祭」でした。ペーター・シュラーイヤーが指揮・エバンゲリストでした。これも小編成でしたが、天国に響くような調べに酔いました。バッハの宗教曲に引き込まれるきっかけとなりました。
 次は、CCD(同志社混声)OB中心の大編成の合唱で、指揮・エバンゲリストは今回と同じ畑さんでした。妻もステージに立ちました。
 3回目は、京都コンサートホールで聴いた京都シティーフィルの演奏でした。エバンゲリストは、妻が歌っている合唱団の指揮をしてもらっている北村敏則先生でした。
 調べてみると、同じバッハのマタイ受難曲も4回聴いています。
 ライプツィヒ・ゲバントハウズ管弦楽団、聖トーマス教会合唱団という本場物です。でもあまり印象に残ってません。CCDの演奏会も聴きました。岐阜・サラマンカホールまで聴きに出かけたこともあります。鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンは、お目当てはアルトの青木さんでした。

 いつの間にか、この2曲が「わたしの好きな曲」になってます。
 東梅田教会では、青木さんが中心となった「Bless B Quintet」も聴いてます。

 《追記》
 青木洋也さんのブログに、この日の演奏会のことが記されています。添付の写真には、きっちりとわたしの白髪の後ろ姿も写ってました。 

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神戸酒心館でチェンバロを聴く

 神戸酒心館ホールでチェンバロリサイタルを聴きました。きのう1日のことです。
 灘の「福寿」の酒蔵が会場です。演奏の休憩にはきき酒としゃれてます。わたしは「辛口」をいただきました。きりりとしてさっぱりとした味わいです。

 チェンバロから2メートルほどしか離れていないところで聴きました。繊細な響きが目の前です。これほどまでに表情豊かな楽器とは知りませんでした。写っているのは調律師です。
 演奏した北谷直樹さんは、長い間チューリッヒを中心に活躍しています。そこそこの年配とみうけましたが、日本初見参でした。17世紀の作品からバッハ、アンコールの坂本龍一まで、息もつかせない演奏でした。

 あの大震災でも壊れなかった福寿の酒蔵「豊明蔵」です。木のぬくもりに満ちてます。
 福寿といえば、大阪・梅田に職場があったころに通った駅前第1ビル地階の酒場「福寿」を思い出します。珍しい凍結酒のあては、決まってだし巻きでした。

 神戸酒心館
 神戸市東灘区御影塚町1-8-17
 078-841-1121

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京都コンサートホールで「モツレク」を聴く

 京都コンサートホールでモーツァルト「レクイエム」を聴きました。京都シティーフィル合唱団の定期演奏会です。大編成の合唱団です。あまりの迫力に、モーツァルトの線の細さがどっかにいったようでしたが、やはり聴き入るモツレクでした。
 休憩には「白ワイン」(500円)です。音楽会は、これ1杯でずいぶんとすばらしいものになります。
 窓の向こうは京都府立植物園です。

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大津・瀬田川河畔 「立木音楽堂」でコーヒーブレーク

 コーヒーを飲みに、ちょっとクルマを走らせました。それにしては遠いですが、以前から気になっていたスポットです。
 びわ湖の水は瀬田川一カ所だけから南郷洗堰を通って流れ出ます。それが宇治川、淀川となって京阪神の水道水を供給しています。その南郷と宇治・天ヶ瀬ダムのほぼ中間、立木観音の近くに「立木音楽堂」はあります。小さなクラシック音楽ホールであり、カフェです。

 やってきたときは、窓の外は雪でした。「アメリカンコーヒー」を飲んでいるうちに、青空が広がりました。

 映画館のスクリーンのような一面の窓ガラスに、下を流れる瀬田川が広がります。席も、窓を向いてもうけられています。他に客はいない静かな空間に、心地よいヴァイオリンのCDが響きます。

 入り口の前の池には、分厚い氷が張ってます。

 外部から見ると、遮るものがない川岸に立っていることがわかります。

 駐車場のマークもこっています。

 立木音楽堂
 〒520-0868 大津市 石山外畑町110-2
 077-546-4000

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ザ・シンフォニーホールのクローク札は「333」

 こちらも仕事始めの4日のわたしの恒例です。
 大阪・福島のザ・シンフォニーホールで毎年、この日に開かれる「三枝成彰・大友直人の企画・構成による JAPAN VIRTUOSO SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT 名手たちによる交響楽団」の演奏会です。ずいぶん昔に三枝さんを取材して以来、このコンサートのファンです。
 三枝さんがプレトークでいみじくも話した「恥ずかしくなるようなプログラム」は、「未完成」「運命」「新世界」でした。といってもバカにしてはいけません。なにしろ、日本の交響楽団の名手ばかりが集まってます。第1ヴァイオリン12人は、NHK交響楽団の篠崎史紀さんら9人までがいろんな交響楽団のコンサートマスター(元も含みます)で占められています。他のパートも首席奏者のオンパレードです。管が弦が圧倒迫力で響き渡り、繊細なメロディーを奏でました。ドヴォルザークの「新世界」は、やはりすばらしい曲です。
 アンコールは「大阪メロディー」で、赤い灯、青い灯~の「道頓堀行進曲」で始まりましたが、最後はおきまりの「六甲おろし」が高らかに鳴り響き、拍手の渦がわき起こる楽しいコンサートでした。
 
 クロークにコートを預けて受け取った番号札は「333」でした。ことしは何かよいことがありますように。

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京都・河原町教会でパイプオルガンを聴く

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 京都・カトリック河原町教会で「クリスマス チャリティーコンサート」(10日夜)を聴きました。パイプオルガンでJ.S.バッハの「パストラーレ へ長調」などが演奏されました。ひとつとして同じ音がない、変化を繰り返すパイプの調べにひきこまれました。

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 コンサートの後、2階に置かれているパイプオルガンを間近に見ることができました。

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 カトリックですが、祭壇はシンプルです。
 ソプラノの独唱もありました。高い天井がよく響きます。

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 オルガンの調べは後方の頭上から降り注いできます。

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 オルガンのコンソールです。鍵盤は手元に2段、足下にもあります。左右には、ストップと呼ぶパイプへの送風を調節するバルブがついています。これらを複雑に組み合わせて演奏しているのです。

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 低音部のパイプです。きれいな造形美です。
 このオルガンは、ドイツ・ボッシュ社製ということです。

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 オルガン奏者の桑山彩子さんが、丁寧に説明してくれました。

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宝塚・ベガホールで「ベガメサイア」を聴く

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 宝塚市の宝塚ベガホールでヘンデルのメサイアを聴きました。日本では「第九」とともに年末恒例の、有名なハレルヤ・コーラスがある曲です。全曲で3時間近くあります。
 今年はヘンデル没後250年。ベガホールが誕生した年から始まった「ベガメサイア」は30回ということです。
 指揮は畑儀文、伴奏はテレマン室内管弦楽団、合唱は「ベガメサイアを唱う会」というアマチュア合唱団です。独唱は、カウンターテナーの青木洋也だけが朗々と飛び抜けていて、圧倒的迫力と音楽性にあふれていました。

 写真は、ベガホール前にあったヨハン・シュトラウス像です。ウィーン市から贈られたレプリカですが、銀色に輝いていました。

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 こちらはウィーンの市民公園の有名なシュトラウス像です(2004/08/18撮影)。金色に輝いています。
 調べたら宝塚市とウィーン第9区が国際姉妹都市でした。ウィーンも23区に分かれていて、9区はフォルクスオパー、ヴォティーフ教会やウィーン大学がある北西部です。

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びわ湖ホールでア・カペラを聴く

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 大津・びわ湖ホールで、ドイツ・ザクセン州からやってきた声楽アンサンブルを聴きました。バッハからメンデルスゾーンまで。ホールにしみ込むように響く、すばらしい声でした。
 開演前に、ザクセン州に関するレクチャーがあり、ライプツィヒ、ドレスデンの都市の成り立ちや芸術とのつながりなどが、わかりやすく説明されました。次は行ってみたいところです。

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 開演まで時間があっので、びわ湖が目の前に広がるロビーでお茶にしました。

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旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭

【8月28日=ルツェルン】

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 旅の最後はルツェルン音楽祭でした。今回の旅のきっかけでもありました。このコンサートを中心に、スケジュールを決めました。
 これまでの旅の経験から、到着直後は時差ボケで夜は早くから眠たくなることがわかってました。ウィーン・フォルクスオパーなんて、熟睡に近い状態でした。
 最後にしたのはよかったのですが、それまでにベルニナ急行から始まってソーリオ、マッターホルンと感激の連続の毎日を送ってました。ここまでくると、ややお疲れモードでした。
 開演前のホールです。ルツェルン駅のすぐ横にあるKunstmuseum Luzern/ルツェルン美術館の中にあります。想像していたよりはこぢんまりとしていました。

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 プログラム
 シベリウス カレリア組曲op.11
 ラベル ピアノ協奏曲
 プロコフィエフ オペラ「3つのオレンジへの恋」から
 エルガー エニグマ変奏曲

 演奏はシャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー、 ピアノはマルタ・アルゲリッヒでした。

 写真は、エルガーが終わり拍手しいているところです。

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 開演前のロビーからの光景です。向こうにホーフ教会の尖塔がきれいです。

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 終演後のKKLです。ホテルまでは歩いて5分ほどでした。

Luzern

 左は記念の絵はがき。右はプログラムと、プログラムが変わったことを知らせるリーフレットです。

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