アナログ回帰 初段真空管、12AU7Aを替える

 わが家のメーンアンプとなった2A3ppを聴きまくる毎日です。でも、初段管のあたりがちょっと不安定でした。ソケット周りが接触不良なのか、管の頭をちょっと動かすと、ノイズが出たり、音が途切れたり。接点復活剤のお世話にもなりましたが、改善しませんでした。
 初段には東芝製の12AU7Aという真空管が使われてます。この1本だけが古い日本製(2A3はロシア製、ドライバーはJJというスロバキア製)です。昔、ハム(アマチュア無線)の受信機を作っていたころからの馴染みの真空管ですが、ネットで調べると新品でもそれほど高くはないので交換しました。
 左が新しいElectro Harmonixというロシアのメーカー製のECC82/12AU7です。

 ちょっと太いです。百均出身の簡易ノギスで計ると、直径が22ミリあります。東芝製は20ミリです。

 2A3ppに差し替えました。とりあえず初段周りの接触不良は解消したようで安定しました。ひと安心です。
 気になる音の方は、ピアノも中低域が一段とどっしりと落ち着きのある音になってきました。高音は、まだまだ線が細く、課題は残ります。
 真空管にはエージング(使い込み)も必要ですので、今後を期待して聞き続けます。

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アナログ回帰 フォノケーブルの自作

 ヤフオクでゲットしたLPレコード・プレーヤー(ターンテーブル)、DENON DP-50Mは、とりあえず結線して問題なく音が出ることを確認しました。そこからです。
 ターンテーブルとプリアンプをつなぐフォノケーブルが、あまりにも惨めだったのです。メーカーのオリジナルですが、長年使っていなかったことを証明するようにコネクター(RCAピンプラグ)が真っ白になってます。これでは、いい音が伝わるはずがありません。
 大阪・梅田のYバシカメラをのぞくと、あるものです。ところが、こんなケーブルをほしがるのは、一部の超マニアしかいないのでしょう。なんと1万数千円から4万円超まで。ん千円で手に入れたターンテーブルに、とてもこんなケーブルはつけられません。
 ネットで探してみると、ケーブルとコネクターの自作キットがありました。さっそくポチリ。早くも届きました。便利な時代です。

 オヤイデ(小柳出)電気商会は、各種ケーブルなんかを扱っているようです。
 久しぶりの半田付けです。半田に混ぜてある松ヤニが焦げる臭い、好きです。なにせ中学生のとき、真空管の並3ラジオを組み立てて以来のつきあいです。もう半世紀前のことです。

 半時間ほどでできあがったケーブルは、さっそく古いケーブルと入れ替えました。試聴はまだです。
 「それでいい音がするの」と聞かれましたが、信じるものは救われます-。

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バッハから メリークリスマス&謹賀新年

 なんとバッハから「メリークリスマス&謹賀新年」の挨拶状が届きました。送り主はドイツ・ライプツィヒにある Bach-Archiv Leipzig(ライプツィヒ バッハ資料行政財団) です。
 ライプツィヒはかの大バッハが聖トーマス教会のカントールとした長く過ごした町です。10年ほど前に視察ツアーで訪問しました。もう一度ゆっくりと訪れたい町です。メールで資料などの請求をしていると、思いがけないカードが届きました。
 描かれているのは、息子のC.P.E.バッハです。

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アナログ回帰 魅惑の管球アンプ 2A3pp

 クリスマス・プレゼントは午前中にクロネコ宅配便が届けてくれました。こんなにすばらしいものを、「使うのなら・・・」と譲ってくれたサンタクロースがいたのです。
 ターンテーブル(レコード・プレーヤー)に続いてのアナログ回帰です。
 真空管の名球「2A3」を使ったパワーアンプです。真空管は、電球のように中央にフィラメントが灯ります。真っ暗な部屋で、かすかに光ります。心にしみわたる音がします。

 写真の上から順に-

 ガレージメーカー製の重たいアンプです。まるで鉄のかたまりのようです。
 管球を覆っていたいケースをはずしました。2A3が片チャンネルで2本(プッシュプル=pp)使われてます。中央の小さなMT管3本がドライバーと呼ばれる前段です。
 2A3は「Sovtek」というロシア製です。オリジナルの2A3は、RCAなどの米国製で、日本製もたくさんありました。それもずっと昔に姿を消してしまい、一部はマニアの間で使用されてますが、びっくりするくらい高価です。10年ほど前から、ロシアや中国で人気真空管のコピーが再生産されています。
 トランスを覆っていたケースをはずすと、特注のトランスが姿を現しました。アウトプットトランス(両側の2個)は、思っていたより小ぶりです。
 後面には、金メッキの大きなコネクターがついてます。
 裏返して、内部の配線も確認しました。基板をうまく使って、きっちり組み上げられています。それぞれのパーツは高価そうです。

 昨日までDENONのプリ・メーンアンプ「PMA-2000Ⅱ」が収まっていた場所に鎮座しました。

 バッハのLPを聴きました。金管が見事に響き渡ります。
 教会での合唱を聴きました。伴奏のオルガンの空気感がすごく、ペダルの音まで聞こえます。
 カウンターテナーの青木洋也さんの最新録音CD「大いなる神秘」は、そこで青木さんが歌っているようです。

 DENONのアンプは人気が高く、安心して使ってきたのですが、わが家にやってきて20年近くになるとさすがにへたっていたようです。

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アナログ回帰 「DENON DP-50M」をヤフオクでゲット

 自分自身へのクリスマス・プレゼントといったところです。
 LPレコード用のターンテーブルをゲットしました。ヤフオクで競り落としました。きょう、わが家に到着しました。
 DENONのDP-50Mです。1980年代の製品です。当時はなかなか手が出ない、憧れの品でした。さっそく愛用しているDL-103(レコード針)をつけて、バッハを聴きました。腰のある安定した音です。

 これまでは長くPIONEERのPL51という輸出用モデルを愛用してきました。さすがに経年劣化か、回転が安定しなくなりました。
 DENONは、独特の格好をしたダイレクトドライブで人気を誇りました。今でもネットで調べると、修理して使っているという書き込みがたくさんあります。

 まずはできる範囲での整備です。トーンアームをはずします。

 レコードをのせるターンテーブルをはずします。

 裏返したモーターをはずします。
 底の軸受け部分を分解して、グリスを補充しました。

 電気部品は、とりあえずは正常に動作しているようです。しかし、DENON製では多用されている2SC458というトランジスタの3本足が、お決まりのようにまっ黒に変色しています。これはいずれ換えることにしましょう。電解コンデンサーも交換時期でしょう。

 電動部品をはずしたボードは、ただの積層合板です。それでもかなりの重さがあります。きれいに磨いてワックスをかけました。

 課題はいくつか見つかりましたが、仮セットしてみました。いい感じです。
 DENON製が並びます。左下はチューナー、右下はプリメインアンプです。
 DENONは今では「デノン」と発音させてますが、わたしにとってはいつまでたっても「でんおん」(日本電気音響の略称)です。

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京都コンサートホールでバッハ「ロ短調ミサ曲」を聴く

 J.S.バッハのミサ曲ロ短調BWV232を聴きました。きのう13日の京都・北山の京都コンサートホール大ホールです。同志社CCDアルママータの6回目の演奏会です。
 

 指定された席は5列目中央。あまりに前すぎて、テレマン室内オーケストラの演奏ばかりが耳に飛び込んできます。後半は2階サイドの席で聴きました。これでバランスよく合唱が聞こえるようになりました。
 2時間あまりの大曲です。マタイやヨハネの受難曲のようなストーリーはなく、ミサです。いつの間にかコックリという場面もありましたが、最後まで清清とした時間をすごしました。

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神戸・カトリック夙川教会 グレゴリオ聖歌とルネサンスの音楽を聴く

 神戸・夙川のカトリック夙川教会で「ヴォーカル・アンサンブル カペラ演奏会~グレゴリオ聖歌とルネサンスの音楽」を聴きました。
 ルネサンスの音楽家、ジョスカン・デ・プレ(1440年?-1521)は初めて聞いた名前ですし、グレゴリオ聖歌もあまり縁がないです。
 ヴォーカル・アンサンブル カペラは、グレゴリオ聖歌とルネサンス・フランドル学派の宗教曲を主なレパートリーとするヴォーカルアンサンブルです。アンコールでは一列に並んでいますが、演奏中は、中央下手の大きな楽譜台を取り囲むようにして歌います。残響のある教会のドームに、すがすがしいハーモニーが溶け込みました。

 古い記譜法で書かれた楽譜です。現在のオタマジャクシではなく、四角い胴に尻尾がついてます。

 このところ「追っかけ状態」になっているカウンターテナーの青木洋也も加わってました。でも、出番はあまりなく、ハーモニーのベースに徹していました。

 尖塔が美しい教会です。

 カトリック夙川教会
 西宮市霞町5-40
 0798-22-1649

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京都・出町柳 名曲喫茶「柳月堂」のアイスティー

 ちょっと時間があったので、わざわざクルマをコインパーキングに停めて柳月堂に入りました。いつ以来でしょうか。内部って、こんなのだったかな。あまり覚えてません。
 今時珍しい私語禁止のリスニングルームは、「チャージ500円」が必要です。それほど時間もないので、横のバーに座りました。どっしりとしたバーと椅子です。冷房がよく効いて、ひんやりとしています。
 「アイスティー」(650円)です。客はわたし独り。のんびりと、隣の部屋から漏れる音楽を楽しみました。

 重厚な造りです。
 今度は、暑い休日の昼下がりに、たっぷりと時間をとってやってきます。

 昔から1階はベーカリーです。

 柳月堂
 京都市左京区田中下柳町5-1 柳月堂ビル 2F
 075-781-5162
 

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東京・新宿 名曲・喫茶「らんぶる」のアイスティー

 東京の名曲喫茶探訪は、渋谷の「ライオン」に次いで2回目です。
 学生時代に東京に行ったときに、何回か、といっても2回くらいは行った「らんぶる」です。ネットで調べたら健在でした。当時は、紀伊國屋書店の近くにあたくらいの記憶しかありません。店内の様子など、覚えてません。
 懐かしさにかられて訪ねた「らんぶる」は、だだっ広いただの喫茶店でした。ま、こんな喫茶店が、珍しくなりましたが・・・。
 「アイスティー」(600円)のストローが、ここが「らんぶる」であることを主張しているようです。

 壁のスピーカーから「名曲」は流れてましたが、単なるBGMといった感じです。

 名曲・珈琲 らんぶる

 なんと「団体予約」もありだそうです。

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東京・渋谷 「名曲喫茶 ライオン」でバックハウスを聴く

 テレビか何かで知って、一度、行ってみたいと思っていた「名曲喫茶 ライオン」です。帰りの新幹線まで時間ができたので、渋谷に行きました。にぎやかな若者の街です。そんな一角に「創業1926年」と看板に掲げた喫茶店です。入口のドアには「内部撮影禁止」の張り紙が。で、写真はここまで。

 ドアを開けると、かなり広く、左奥に向けてちょっと階段状に下ってます。そこに古くさいイスが対面せずに並んでます。正面は2階と吹き抜けになっており、でかいスピーカーボックスが鎮座しています。
 不思議なスピーカーです。大きいのは上下左右に4個付いてますが、どう見ても右2つは口径38センチ、左2つは30センチくらいと思えます。左端には中高音用と思われるマルチセルラホーンが上下に2つ、右端には16センチくらいのが2つ。さらに後で追加したのか高音用のツイーターが数個がのぞいてます。
 音も不思議です。入ったときは、CDで管弦楽(グランドキャニオンかなにか)が流れてました。ハッとするような菅の響きもありますが、全体には団子になったような、少なくとも現代のステレオ装置の音ではありません。
 次は、バックハウスのLPです。たぶんモノラル録音でしょう。シャーシャーとスクラッチノイズがにぎやかですが、妙に懐かしいピアノの調べを奏でました。
 テーブルに灰皿はなかったのですが、禁煙かどうかは不明です。でも永年の紫煙で燻されたような空間です。壁のベートーベンの写真も茶色です。
 コーヒー(500円)1杯で小一時間、楽しみました。

  2階にも席がありました。上がってみるのだった。外部からその様子がよくわかります。電柱には広告が。

 若い女の子が「うわー、1926年創業だって」と声をあげてました。古い建物をバックに携帯で記念撮影を始めた様子から、わざわざ訪ねてきたようです。でも店に入る様子はなく、わたしと同年配のおじさんが不思議そうに眺めながらドアを開けました。

 今月のプログラムです。2つ折りで、裏には5月の「真のHiFi 立体音響」による「ライオン・コンサート」のプログラムが印刷されています。
 ライオンのHPを見ると、内部の様子がよくわかります。

 名曲喫茶ライオン
 東京都渋谷区道玄坂2-19-13
 03-3461-6858

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