台風一過かと思っていたら、昼前からにわかに曇りだし、小雨まで降ってきました。
出かけるのも億劫なので、簡単にざるそばで済ませました。
ネギを刻んだだけです。
あっ、そば湯を残しておくのを忘れました。
再生なったレコード・プレーヤーでシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を聴きながらの、のんびりとした時間です。
機嫌よくモーツァルトのディベルティメントを奏でてくれるはずでした。ところが針を落とした瞬間にわかりました。ヘン! 回転数が速すぎる!!
ターンテーブルの裏面には、外周に4種類のマークがついています。これで回転数を測定しているのです。4つあるのは、電源周波数の50Hzと60Hz、45回転と33回転に対応しています。
ヤフオクで落札したターンテーブルの出品者は、関東在住でした。当然、周波数切り替えスイッチは50Hzになってました。これを60Hzに変更しました。これでOKのつもりでした。
ところが、回転数がおかしいです。
ターンテーブルをはずしてよくよく見ると、もう1か所、50/60Hzの電源周波数切り替え個所がありました。この窓が開いたプレートで、ターンテーブル外周のマークの周波数を選択しているのでした。
マニュアル(ネットからダウンロード)をよく読んでいなかったので、そんな単純なことを見過ごしてました」。
改めて、回転数を調整します。プリント基板に2つの可変抵抗器がついてます。左のVR2が45回転用、右のVR1が33回転用です。まず45回転用を調整します。続いて33回転用も。微調整は上面のボリュームで調整できますので、それほど神経質になる必要はありません。
上面のボリュームを調整して、やっと正しい33RPMにセットできました。
モーツァルトも、あたり前のような心地よい音程を聞かせてくれました。
暑い1日でした。こんな日はエアコンをよく効かせた部屋での作業に限ります。
「レコード・プレーヤーの再生」の第2段階です。
前回作業で塗装を済ませたキャビネットに、新たにヤフオクで手に入れたトーンアームのための穴を開けます。元の穴より5mmほどずれています。養生テープを張って作業開始です。
まず、2mmのドリルで切り取り面に沿って、いくつもの穴を開けました。
ジグソーに刃の柄が細いブレードをセットして、穴を広げます。
新しい穴が開きました。ドリルでの作業は不要のようでした。
トーンアームのベースを固定します。
ターンテーブルのドライブは、往年の名器、DENON の DP-3000 です。
キャビネットに取り付けましたが、回転が安定しません。それを承知でゲットした中古です。
DENON のターンテーブルは、使われているトランジスタの2SC458が劣化して、回転がおかしくなるケースがほとんどです。
それにしても集積度の低い、優雅ともいえるプリント基板です。おかげでトランジスタの交換も容易です。
交換のためのトランジスタとコンデンサーは用意していました。
問題児のトランジスタ、2SC458 です。3本足がどれも見事に黒く変質しています。
裏側からはんだごてで熱してトランジスタを取り除き、はんだ吸い取り器で余分なはんだを取り除きます。
新しいトランジスタを挿入します。手持ちにあった2SC458と互換の2SC1815 です。
はんだを盛れば交換完了です。
ついでのことなので、コンデンサーも交換しました。
モーターも分解しました。きれいに掃除して、油を補給しておきました。
最後は、回転数を確認するシンクロスコープのネオン管や鏡を磨きました。
これですべては完了。回転も落ち着き、シンクロスコープも33rpmでピタリと静止しました。
ところが、どうして・・・。予期せぬ事態が待ち受けていました。
すいすいパスタという調理の方法を知りました。あらかじめパスタに水分を含ませておき、調理するときは熱湯で短時間、茹でるだけです。これを山(野外)での昼飯にしようというのが山パスタです。
1月前に尾瀬に行って以来、山はご無沙汰です。ポンポン山にでも登るのもいいですが、この暑さでは出かけるのが億劫になります。
というわけで、クーラーを効かせた部屋で「すいすいパスタの山パスタ」を試してみました。
パスタを水に浸す容器が見つかりません。このポットでは高さが足りません。でも大丈夫。パスタを半分折りました。
たっぷりの水を注いで、1時間半ほど置いておきます。
白く変化し、ぐにゃりと底に沈みました。
いつから持っていたのかもわからないコッフェルがありました。これを使います。
水を切ったパスタを、ジップロックに入れて冷蔵庫で保管します。
すぐに食べるのだから、この手間は不要ですが、一応は野外に持ち出すことを想定しました。
コッフェルでパスタと同量の湯を沸かします。そこにパスタを放り込むと、水分が吸収されて1分ほどで透明に茹で上がりました。
味付けは、レトルトのミートソースです。
パスタに混ぜ込んだら、すぐにできあがりです。
ミニトマトとバジルを飾り、粉チーズを振りました。コッフェルのままいただきました。
ちょっと日清焼きそばUFOにも似た食感となりました。レトルトのミートソースのせいもあるでのでしょう。オリーブオイルを少し使ってもよかったかもしれませんが、あまり手を加えると山で再現できなくなります。
そこそこおいしくいただけました。野外で食べれば、それだけでおいしいでしょう。
ヤフオクで手に入れたレコード・プレーヤーの再生を始めたら、とんだ回り道に迷い込みました。
OPアンプでつくるフォノEQです。これまでにも、いくつか作っています。手軽にトライできますが、なかなか思い通りの音を出してくれないこともあって、いつになってもお目当てのピークは見えてきません。
思いだしたようにつくった新たな1台は、大阪・日本橋にある電子パーツ店のキットを組み立てました。
「OPA2134使用・CR型 イコライザ単独基板(EQ_CR_G)」(3208円)というキットです。ネット通販で、他に必要だったパーツとともにすぐに届きました。
64×33mmというかわいいプリント基板と、OPアンプ2個、抵抗、コンデンサーなどが入ってます。赤い大きなパーツは、出力段に使うカップリング用のフィルム・コンデンサーです。
抵抗などパーツをプリント基板に差し込み、裏側からはんだ付けしていきます。
久しぶりに使ったはんだごては、電子工作用の30ワットのものが断線したのか熱くなりませんでした。60ワットの大きなこてで代用しました。
抵抗とOPアンプのソケットまで取り付けて、ひと段落です。
コンデンサーまで一気に取り付けて、基板は完成です。
収納ケースは、前回、つくったフォノEQを流用しました。
このキットの入力は、MM型のカートリッジです。わたしが使っているMC型のDENON DL-103を使うためには昇圧のための入力トランスが必要です。同じDENONのAU-310という製品からトランス部分だけを取り出したものを取り付けました。
右がフォノEQ、左が電源です。
朝から、ゆっくりとLPを聴きました。
バッハのブランデンブルク協奏曲第4番です。跳ねるようなフルートが心地よく響きました。しばらく、これで遊びます。
レコード・プレーヤーの針圧(針の重さ)を量ります。アナログのLP全盛時時代には存在しなかったデジタル針圧計(スタイラスフォースメーター)です。
わたしのプレーヤーには、DENON(電音=でんおん)のカートリッジ、DL-103がついてます。適正針圧は2.5gです。トーンアームには針圧調整装置があって、それで針圧を指定してました。針圧計で量っても、それほどずれていなかったことが確認できました。
デジタル針圧計の存在をネットで知り、さっそくAmazonをクリックしました。1000円ちょっとという安さでした。
かつては、天秤ばかりのような構造のアナログ針圧計が存在しました。でも高価で、とてもそこまで手が出ませんでした。
最初に付属の重り(5g)で較正しました。ビニール製の収納ケースまでついています。
中国製です。外国有名メーカー製なら、ずーっつと高価ですが、これで十分です。