十字のある器にお造り、揚物、煮物など4種類が並んでいる「松花堂弁当」(1296円)です。木曽路高槻店でいただきました。
しゃぶしゃぶの店だけに、一皿は牛肉を甘く煮込んでありました。
茶碗蒸しもついてました。
ゆったりとした静かな席でした。ゆっくりと時間を気にせずに食事を楽しむことができました。
木曽路 高槻店
高槻市春日町16-1
072-661-2013
ぶっかけ素麺は、このブログに登場するだけでこの夏4度目です。
すだちを薄切りして、アクセントにしました。いい香りです。誤ってかじってしまうと、ああ~渋い!
麺つゆに、ごま油を垂らしています。これで引き立ちます。
鶏のささ身や錦糸卵は、奥さまが用意しておいてくれました。揚げもはずせません。
ちょうど1年前の8月24日のことです。サンティアゴ巡礼を歩き始める前夜です。フランス西南の町、サンジャン・ピエ・デ・ポーのドミトリー(男女相部屋)に泊まりました。プライベート(私営)のアルベルゲで、小さな部屋に2段ベッドが2台。同室は、台湾とカナダ(?)人の若い女性でした。ちょっとドギマギしたのが、昨日のことのようです。それから30数日間、毎夜のごとくドミトリーで寝泊まりして、すっかり慣れてしまいましたが。
とはいえ、それはスペインでの話。日本でのゲストハウスは初体験でした。民泊がブームです。これからはこんな一夜を経験しておくのも良いかと。
WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE-Pise は、楽天トラベルで予約しました。急に思い立っての旅だったので、長野駅前などのビジネスホテルは満室でした。
1泊2778円。税込みで3000円ぽっきりです。楽天カードのポイントがあったので、支払ったのは1500円です。
古い民家を改装しています。元は6畳ほどの部屋が、巧みにベニヤ板で仕切られて8ベッドとなってます。一応はカーテンもついて、かなりプライバシーも確保されています。
スペインの公営アルベルゲのように、だだっ広い部屋にむき出しの2段ベッドがずらりと並んでいるだけといったところからすると、格段の上部屋です。
エアコンも夜通し動いていたので、暑いことはありませんでした。
まるで穴倉ですが、布団1つを敷くのがちょうどのスペースです。洗濯したての清潔なシーツが2枚、枕カバーがありました。これも寝袋必携だったスペインとは大違いです。
きれいなトイレもあります。
風呂はなく、シャワーですが、熱い湯がたっぷりと出ました。
階下は各国料理が食べられるバーになってます。宿泊者は10%OFFでした。
目の前の生ハムを眺めながら、ジントニックをいただきました。
隣に座った、富士宮から独りでやってきたお嬢さんは、青春18きっぷで4連泊の旅の途中。サンティアゴ巡礼をする多くの女性のバイブルのようなパウロ・コエーリョの「星の巡礼」の愛読者で、「サンティアゴに行ってみたいです!」。巡礼の話なんかで盛り上がりました。
カウンターの隅には真空管アンプが載っていました。これも世界各国を旅したというオーナーの趣味とか。ところが肝心のオーナーはこの夜は姿を見せてくれませんでした。
善光寺門前の中央通りに面してます。
WORLDTRECK DINER&GUESTHOUSE-Pise(ワールドトレック ダイナー アンド ゲストハウス ピセ)
長野市東後町2-1
026-214-5656
牛に引かれなくても、長野までくれば善光寺に参るしかありません。8年ほど前に、西国33所のお礼参りで訪れて以来です。大きな本堂に圧倒されました。
朱印もいただきました。
さて、後はどうしたものかと、門前をふらふらと歩きました。
角のそば屋さん「大丸」では、ざるそばを食べたことがあります。
反対側の角には、しゃれた建物が。
その気になってカメラを構えると、次から次へと格好の被写体が続きました。
立派な洋館の旅館です。
うだつの上がる薬局です。坂道に直立しています。
こちらは優雅な郵便局・
レンガ造りで、現在は「楽茶れんが館」。
堂々とした銀行そのもの。
フラワーバスケットの向こうに古い家並みが続く。
格子が美しい紙屋さん。
「中沢時計」だから「丸に中」とわかりやすい。
文具店には古くて大きなレジスターが展示されている。
シンプルに「香」一文字。
文芸座が現れた。
額の金文字が素敵。「ウィンザーチェア」のポスターが張られていた。
善光寺も門前はJR長野駅近くまで1.7キロ。楽しみながら歩いた。
青春18きっぷで長野まで出かけたきっかけは、長野県信州美術館で開かれている「ウィンザーチェア 日本人が愛した英国の椅子」を観ることでした。
自宅最寄りのJR島本を午前5時28分発の普通で出発。京都-米原―名古屋-中津川-松本と普通や快速を乗り継いで長野に着いたのは9時間16分後(乗車時間は7時間34分)の午後2時44分でした。
長野駅前から善光寺の裏側にある美術館最寄り駅までバスに乗りました。
エントランスに、松本民芸家具と日本の作家の作ったウィンザーチェアが並んでました。でも写真撮影ははここまででした。
ウィンザーチェアは、18世紀前半にイギリスで生まれたとされる木製の椅子です。座面も背もすべて木で造られ、シンプルな美しさと機能性を兼ね備えています。(パンフレットより)
会場には、英国を中心としたいろんなデザインのウィンザーチェアが56脚もズラリと並んでいました。第2展示場には「同時代の多様な椅子」も並び、これだけの規模の展覧会は珍しいそうです。
一つ一つ、ていねいに見て回りました。
なかでもくぎ付けになったのが、かわいい子供用のスティックバックチェアでした。シンプルな背もたれがさりげなく、赤い塗装が施されていた痕跡もとどめていました。孫娘を座らせてやりたいという思いに駆られました。
平日の閉館間際とあって、他に入場者は数えるほどで、心置きなく観ることができました。
信濃美術館は、老朽化が進み、この展示が終わると休館になるそうです。お隣の東山魁夷館はすでに休館中でした。
善光寺の参道には、フラッグもはためいていました。
いただいたパンフレットです。最初の写真は、これをコラージュしています。
わが家のダイニングテーブルの5脚目の椅子となっているペザントチェアを、飛騨・清見村のOak Villageで作ったのは10数年前のことです。もう一度、挑戦したいなという気にさせられました。
長野での一夜。権堂通りのアーケードを一巡して入った「権堂かき小屋」です。内陸の長野ですが、カキを食べさせる店です。焼きガキが人気でしたが、「r」のつかない8月にカキはどんなものかと敬遠しました。
「サンマの初物がはいってますよ」というお薦めの言葉に、刺し身にしてもらいました。トロリとうまいです。
付け出しのバイ貝です。
メゴチのから揚げです。
たっぷりとマヨネーズをつけていただきました。
やはりカキも食べたくなって、熱したら大丈夫とアヒージョを頼みました。
白ワインといただきました。飲み放題(1000円)にしましたが、十分に元をとりました。
バケットをオイルにひたします。
飛び込みで入りましたが、支払いもリーズナブルで満足しました。
権堂 かき小屋
050-5590-4309
長野市権堂町2373-1
駅弁に駅そば。旅の楽しみです。
中央線・塩尻駅の「山菜釜めし」です。学生時代に信州の山に登るようになって以来、ここを通ると食べたくなる懐かしい味です。当時は、ホームで「べんとー、べんとー」のかけ声をあげて、車窓に売りに来たものです。
待ち合わせ時間に改札を出て、売店に入ると並んでました。
きのう22日の昼飯でした。やっぱりうまい、一番好きな駅弁です。
乗っていた普通はロングシートでした。さすがに駅弁を開ける勇気はなく、松本駅に到着後、ホームの待合室で食べました。
塩尻駅で、残り1個だったのであわてて買いました。松本駅にも並んでました。
10年ほど前にも食べてます。
カワカミ
長野件塩尻市大門八番町9-36
0263-52-1234
信州に入る前ですが、中央線・中津川駅の乗り換えで時間があり、ホームで食べた駅そばです。
関東風の濃い出汁です。でも、うまい。
根の上そば 梅信亭
0573-65-2471
岐阜県中津川市太田町2-5-26 中央線中津川駅
長野駅です。23日朝です。モーニングコーヒーでホットドックを食べたばかりでした。でも、引き込まれました。
かけそばです。
善光寺門前の八幡屋礒五郎の七味は、辛みが強いです。それを振りかけていただきます。刺激が強いですが、サクサクとした口あたりのいいそばです。
長野駅はきれいになってます。長野新幹線は金沢まで走ってます。まっすぐにわが家で帰るのは、どちら周りが一番早いのでしょうか。中央線経由、東京経由、金沢経由。ちなみにJR在来線は、日本海周りは長野から先は金沢までが第3セクターに民営化されて、青春18きっぷでは乗車できません。
松本と鶏との関係なんて知りませんが、駅弁って、いいですね。野菜もパリパリとしています。
大正9年(1920年)創業の昔から駅弁です。
イイダヤ軒
0263-32-2319
長野県松本市中央1-2-3
松本から中津川行の普通はクロスシートでした。塩尻駅で30分ほど停車している間にいただきました。
急に思い立って「青春18きっぷの旅」に出かけました。向かった先は信州・長野。片道414.7キロ。JRの普通乗車券なら6800円。さすがに日帰りは無理で、ドミトリーの格安ゲストハウスに1泊しましたが、年金生活者の懐に優しいリーズナブルな2日間でした。
目的のひとつが、姨捨駅での途中下車でした。「特急しなの」では何度も通過してますが、スイッチバックと日本3大車窓をゆっくりと楽しみたかったのです。
川中島の戦い繰り広げられた善光寺平を一望する姨捨からのパノラマです。
根室本線の狩勝峠、肥薩線の矢岳駅とともに「日本3大車窓」といわれています。
棚田も広がり、小さな田も、きれいに耕されてます。
姨捨公園からノ絶景です。向こうに千曲川が流れます。
姨捨山伝説は、「60歳になった年寄りは山に捨てる」という昔の殿様のお触れから始まります。わたしなど、とっくに捨てられていてもいい歳です。
わたしの興味は、こちら。
右上に姨捨のホームや跨線橋があります。その下の線路を長野行の普通が通過しました。
わたしは長野からやってきました。
現代の馬力のある電車は、わざわざスイッチバックをして高度をかせがなくても、まっすぐ進むことができます。特急は、そのまま進みます。
普通は、姨捨に停車するため、左の待避線に入ります。
ワンマンカーの列車がどうしてバックするのかと思っていると、運転士が窓から顔を突き出して後方を確認して、コントローラーを手前の後退位置に入れ、動き出しました。
対面式ホームとなっている引き込み線にバックします。
ホームまで後退して停車しました。
ホームに停車する車両です。
右下の線路を向こうから走ってきました。
駅の先は行き止まりです。
複雑な姨捨の線路レイアウトです。
次の松本行がやってきました。
ホームの下の線路を通り過ぎます。
左の待避線に入り、バックしてきます。
ホームまでやって来たので、あわてて跨線橋を駆け下りてわたしも乗り込みました。
ところが、特急の通過待ちでした。やがて長野行の「しなの」が、まっすぐに通過してい行きました。
鉄ちゃんならずとも、この駅で途中下車する人は結構いるようです。
無人の駅です。「乗車駅証明」が発行されました。
姨捨駅
長野県千曲市大字八幡姨捨にある、JR東日本・篠ノ井線の駅です。標高551mの山の中腹にあります。
大阪・梅田の阪急うめだ本店で開かれている「鉄たび展」を楽しみました。
「模型の神様・原信太郎とデザイナー・水戸岡鋭治の鉄道ロマン」というサブタイトル通りに、原信太郎の1番ゲージの世界が広がっています。
原信太郎製作の「或る列車」です。
明治39年(1906年)、「九州鉄道」が米ブリル社に発注したものの、九州鉄道が国有化されて幻となった豪華客車、「九州鉄道ブリル客車」が「或る列車」と呼ばれています。
JR九州で水戸岡デザインで再現された「或る列車」の原型がこれだったのです。
鉄の音が響きます。
残念ながら、特設会場では土台がしっかりしていないためか、ボタボタというベニヤ板の響きしかしませんでした。
横浜の原鉄道模型博物館では、「ゴトン、シャカシャカ」と鉄路の継ぎ目を通過する音が、もっと本物のように聞こえた覚えがあります。
入場料はおとな800円。わたしはSTASIAカードをもっていたので100円引きでした。