京都・銀閣寺道 「お多やん」のカレー肉うどん

 京都・銀閣寺道の交差点近くにある京カレーうどんの「お多やん」です。すぐ近くの古書店の続きに昼飯にしました。
 「カレー肉うどん」(750円)に「ちりめん山椒ごはん」(300円)をプラスしました。
 甘めに煮た肉と、出汁のよく効いたカレーがええ感じです。ちょっと暑いですが、それでもこんなのが食べたくなるシーズンになりました。 

 角がない柔らかいうどんです。エッジの立った讃岐うどんとは究極の対立です。
 「角なし特注丸麺」とわざわざことわっているくらいです。

 軟らかめのちりめん山椒が、温かいご飯にたっぷりとかかっています。
 カレーうどんには白いご飯が欠かせません。

 「おたやん こけても 鼻うたん」。この囃子ことばを、京都生まれのわたしも知ってました。おたやんとはお多福のことです。 
 兄は、このニックネームで呼ばれていたことがありました。「たや」からの連想です。

 いろんなカレーうどんがあります。
 紙エプロンがでてきました。もちろん使いました。でもそんなときに限って、はねてないんですよね。

 わたしの育った京都・下鴨の北園町にあったカレーうどんの「しみず」のレシピを引き継いでいるそうです。
 もう一店、今は一乗寺にある「わだ」も「元従業員がその味を引き継いでいます。

 お多やん
 075-275-4974
 京都市左京区浄土寺西田町72-3

京城勝覧を巡る 番外 「京城勝覧」を買う

 京都・銀閣寺近くの古書店です。ここで探していた1冊の古本を買いました。
 古本購入もネットワークの時代です。「日本の古本屋」の在庫検索から探した本を取り置いてもらっていました。もちろん、送付もしてくれます。
 京都大学に近いこともあって、生き残っているのでしょう。老夫婦らしきお二人が店におられました。
 この雑然とした感じは好きです。どこかに宝物が隠れていそうで、わくわくします。

 「新修京都叢書 第十二巻」(野間光辰編、臨川書店)です。
 江戸時代中期の儒学者にして本草学者、貝原益軒が記した「京城勝覧」を、漢字にはルビを、流麗なひらがなは現代人にも読めるように活字化して編集したものが入っています。
 シリーズ本の1巻です。近ごろお目にかからないハードカバーに箱入りで、3300円でした。

 「5日目」として歩いた御室戸寺(三室戸寺)から「喜撰が庵のありしあとあり」のくだりです。
 わが家の墓がある興聖寺についても、詳しく書かれています。

オリジナルは、国立国会図書館デジタルコレクションから簡単にダウンロードすることができます。
 この文章がスラスラ読めたら、編集本は不要なんですがね。同じ日本語なのに。

 銀閣寺道から西に向いて歩きました。
 吉田神社を通り過ぎます。
 

 「2日目」で行かなかった百万遍の『知恩寺』です。

 広い境内は、手づくり市や古本市でにぎわいます。

 そのまま出町柳まで歩きました。
 「ふたば」の栗餅でもみやげに買おうと思ってましたが、定休日でした。