京都府立植物園 「春の妖精」に出会う

 3月になりました。よい天気でした。ダウンコートは脱ぎ捨てて、スプリング・エフェメラル(春の妖精)たちに会いに行きました。
 可憐に咲いていました。バイカオウレン、セツブンソウ、フクジュソウ・・・。
 春の陽ざしに体も心も温かく、のんびりとレンズを構えました。

 梅花黄連(バイカオウレン)は、その名のとおりにウメに似た形の白い花を咲かせます。

 黄色く目立つのは、退化して蜜腺になった花弁だそうです。

 芹葉黄連(セリバオウレン)も、雪解けのころに咲き出す、春の訪れを告げる花です。

 菊葉黄連(キクバオウレン)は、薬草にもなります。

 節分のころに花を咲かせるので節分草(セツブンソウ)です。まだたくさん咲いています。

 花弁に見える純白は萼片。2裂したY字形の先端の黄色い部分が花弁です。花弁の内側には青紫色の葯をつけた雄しべがたくさん並んでいます。花の中央部に薄紅色をして突き出しているのが雌しべです。

 雪割一華(ユキワリイチゲ)の清楚な花です。

 お日様に向かってスーッと伸びてます。

 福寿草(フクジュソウ)もパラボラアンテナのように花を広げています。

 ポンポン山のフウジュソウとくらべると、ちょっとグリーンが強いです。

 梅(ウメ)も満開です。

 沈丁花(ジンチョウゲ)も早春の香りを運んでくれます。

 菜の花の上では、ハチが忙しそうに飛び回っています。

 70歳以上は無料です。

 京都府立植物園
 京都市左京区下鴨半木町

高槻 「定食専門店 いててや」のサービスA定食

 高槻まで歩いて6.4㌔ほど。ちょっと遠出のお散歩となりました。
 昼飯は、久しぶりに「定食専門店 いててや」でいただきました。おやじさんが独りでやってます。本日の「サービスA定食」(780円)は、テリヤキハンバーグでした。
 あふれんばかりのキャベツ中心のサラダに大きなハンバーグがドーン。それを目玉焼きが覆っています。甘いデミグラソースをかぶって、食べ応えがあります。
 どんぶり飯もたっぷり。白菜の煮物とみそ汁、たくあんがついてます。ああ、満腹です。 

 壁は古い時計でいっぱいです。

 CDがズラリ。いつも音楽が鳴っています。ジャズが多いですが、きょうはバッハの無伴奏チェロソナタがずーっとかかっていました。
 LUXMANのアンプが姿を消し、DENONに代わってました。

 今どきこの価格で大満足できるって、貴重です。若い男性客でいっぱいでした。

 定食専門店 いててや
 072-674-4800
 高槻市京口町2-12 セゾン銀水

 阪急で2駅の水無瀬のから歩きました。途中の上牧近くにある神内かんなび公園の花壇です。以前はもっときれいに整備されていました。最近は雑草がはびこってますが、春の花も交っていました。
 クロッカスが黄色い花をつけています。
 調べてみると、スノークロッカスとして知られるクロッカス・フラバスのようです。オレンジイエローがきれいです。

 いまごろアヤメ? かと調べると、アルジェリアン・アイリスのようです。和名はカンザキアヤメです。それで納得です。

 ツバキも一輪、咲いています。

 スイセンはあちこちに。

 クリスマスローズでしょう。
 これも調べるとレンテンローズ、別名をハルザキクリスマスローズというようです。

 撮影した画像に向けてスマホをかざすだけで、花の候補を検索してくれます。植物図鑑なんて不要な、便利な時代です。

 寒い一日です。雪が舞ってきました。

 新名神高速道路の高槻JCTと枚方方面を結ぶ高架橋建設工事が進んでいます。

 踏切のカンカンという音に阪急電車がやって来るのを待っていると、直前にゴーッと東海道新幹線が追い抜いて走り去りました。同時に撮れて満足ですが、両車の距離が空きすぎました。

 ホントはこのように撮影したかったのです。実はこちらは2枚の画像の合成です。

マキノ高原 メタセコイアの並木道を走る

 メタセコイアの並木道の下をマイカー、プジョー208で走りました。
 びわ湖の北端、高島市マキノに延長約2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられています。すでに黄葉のシーズンは過ぎて、茶色が濃くなってました。

 車内から動画を撮影してみました。
 小雨が降ったり、太陽が顔を出したりと、コロコロと変わるお天気でした。思ったほどのカラーには撮れませんでした。

 こんな具合に助手席から撮影しました。運転は奥さまです。

 向こうから走ってくる黄色いP208も撮ってみました。

 樹高が100mを超すものもある大木です。

 光線によって、彩が変わります。

 昼飯は奥さまがパパッと作ってくれた弁当を用意していました。
 もう少し走って、マキノ高原スキー場のゲレンデに車を止めていただきました。

 小雨がパラついていたので、狭い車内です。

 保温ボトルの熱湯でみそ汁もつくりました。

 こんなシチュエーションで食べれば、文句なしにおいしいです。

 インスタントのカフェラテと、同じ食料袋に入っていたクラッカーもいただきました。

 4年前にイワカガミを見に登った赤坂山のスタート・ゴールとなったマキノ高原ささら温泉のちょっと上です。

尺代の初冬 散り遅れた紅葉と

 わが町・島本を流れる水無瀬川の上流に尺代(しゃくだい)はあります。わたしのお散歩コースです。
 「あそこの寺の跡まで登ったらきれいよ」と、マス釣り場の管理人に教えられました。
 朝から晴れていたので、カメラをザックに行ってみました。

 真っ赤な紅葉も残っていました。

 お堂があった広い敷地に、お地蔵さんが取り残されています。

 花弁がバラバラに散っていたのでサザンカですね。

 こちらはツバキです。

 見上げれば、夏ミカンでしょうか。たわわに成ったままです。

 貸農園の段々畑が広がります。

 天平年間に僧・行基が創建したと伝わる釋恩寺がありました。今は廃寺となり石段が残るくらいです。

 お地蔵さんに柿が供えられています。

 水無瀬川のマス釣り上は、平日のため静かです。

山崎聖天 黄葉と紅葉、皇帝ダリア

 天王山の麓にある山崎聖天(観音寺)まで散歩しました。黄色く色づいた大銀杏が、阪急の車窓からもひと際目立つ古寺です。
 敷き詰められた黄色の絨毯です。風が吹き、黄色い落ち葉が舞いました。息を飲む瞬間でした。 

 これほどに素敵なスポットなのに、訪れる人はまばらです。おまけに拝観料などは不要です。

 今秋の紅葉で、一番赤かったでしょう。

 紅葉の中に皇帝ダリアが鮮やかなピンクのラインを描いています。

 真っ青な秋空に向かって大輪の花を広げています。

 赤、黄、ピンクとそろいました。

 山崎聖天(観音寺)
 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字白味才62
 075-956-0016

若山神社から尺代 秋 まっ盛り

 若山神社まで散歩しました。
 山の中腹にあります。太陽が照り、寒暖の差が大きい本殿の前は、真っ赤に紅葉してました。

 裏山は、まだ緑です。「そちらは十二月にはいってからですね」と神主さん。
 光が射しこむ枝に、一輪のツバキが花を開けていました。

 古い木の枝に落ち葉が。追加のドングリは、わたしの仕業です。

 ちょっとした山道を尺代に下ります。いつもコースです。

 お地蔵さまにあいさつします。

 ポツリとした赤い点に気づきました。今ごろ咲いているのはフユイチゴでしょうか。

 ♫ 赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた

 ♫ 青い実を食べた

 セージが紫の花をつけています。

 白くて小さな花です。

 ハナニラが咲いてます。

 フワリと綿毛を広げたタンポポのようです。今ごろ?

 尺代漁協のマス釣り場がオープンしていました。

 眺めていると、ヒットしました。

 あちこちで立ち止まり、カメラを構えながらのんびりと歩いてきました。

奈良 「題名のない音楽会」公開録画と平宗の柿の葉ずし

 「題名のない音楽会」(テレビ朝日)の公開録画を、奈良県立文化会館で見学しました。ピアノの反田恭平が出演するとあって、申し込み殺到。ラッキーにも当選して、無料で反田くんを楽しみました。
 その前に小腹を満たすため、猿沢の池の近くにある柿の葉ずしの平宗奈良店に直行しました。
 「焼さば盛り」は赤だしとのセットです。ほどよい酢加減の、柔らかいお味です。 

 奥さまは「柿の葉ずし盛り合せ」でした。薄い鯖と鮭が、寿司米と馴染んでいます。

 猿沢の池からちょっと入ったところですが、あたりは暗いです。

 平宗奈良店
 奈良市今御門町30-1
 0742-22-0866

 午後5時過ぎの興福寺南円堂と猿沢の池です。日が暮れるのが早いです。

 興福寺の五重塔が、まだ池に影を写していました。

 平宗で食事をした後に見上げると、五重塔がライトアップされていました。

 公開録画会場の奈良県立文化会館にやって来ました。

 テレビの撮影機材がセットされています。

 2日分の録画が行われました。
 「反田恭平 恩返し音楽会」(2023年1月14日放映予定)は、反田くんがジャパン・ナショナル・オーケストラを指揮しました。
 反田くんはこの番組と縁があり、32回目の出演です。少年のころ、指揮棒を振って音楽デビューした思い出など、司会の石丸幹二らとのトークも絶妙でした。
 指揮ぶりも、堂に入ってきた感じです。

 「放送2800回記念4週SP 反田恭平が描く未来の音楽会」(3月18日放映予定)には、ピアノのSHIGERU KAWAIがステージに運び込まれました。
 まずはショパンのワルツ第4番「華麗なるワルツ」です。軽井沢の大賀ホールでのアンコールで聴いた「猫」ほどには跳びはねてませんでしたが、かわいさ満点でした。
 ベートーベンのピアノ協奏曲第4番は第2、3楽章だけでした。1楽章のピアノの出だしが聞きたかったです。それにしても、大曲のP協を立ち上がって振り、座って鍵盤に向かう2役を当たり前にこなしていました。
 オケの響きも素晴らしく、このホールって、こんなにいい音だったかなと感心するほどでした。

 公開録画の無料入場券は、郵送申し込みでした。知り合いを合計すると延べ10通ほども申し込みましたが、当選したのは名義借りしたわたしの娘だけでした。くじ運が驚くほどによく、これまでもお世話になっています。おかげで、ありがたくもリラックスした反田くんを楽しみました。

 
 

京都・洛西 まつおえんげいの柿とバラ

 「もう一度、あのバラが見たい」という義母のリクエストで、洛西のまつおえんげいに行きました。秋のバラが咲いてました。
 大枝のこの辺りは、柿の名産地です。あちこちに実がぶらさがっていました。
 園芸店ですが、柿も並んでいました。ひと盛り500円です。大きいのは8個、小ぶりのは13個でひと山です。よく売れている ”before after” です。やはり大粒の方が人気のようでした。

 実の締まった甘い柿です。大きな種があるのも、懐かしいです。

 熟したキウイフルーツの木の下でいただきました。コーヒーとワッフルです。

 ちょっとうすら寒かったですが、アイスクリームもおいしそうでした。

 秋咲きのバラが、美を競っています。

 夭折した女性チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの名を頂戴した白いバラです。

 義妹も一緒でした。義母の車いすがそのまま載せられるワゴン車の福祉用レンタカーを借りました。
 新型コロナ感染症もひと段落しています。それでも抗体検査は受けました。義母も久しぶりの外出を喜んでくれました。

京都・桂坂 モミジバフウの並木道 2022

 京都・西京区の桂坂に続くモミジバフウの並木道です。赤い2本のラインが向こうまで延びてます。
 昼前の陽ざしを浴びて光っていました。夕陽だった昨年とは違った表情を見せてくれました。

 モミジバフウは漢字では「紅葉葉楓」と書きます。楓を「ふう」と読み、フウ科フウ属の落葉高木です。

 カエデとよく似た格好の葉です。

 ニュータウンの桂坂には、3つのカラーのバスが乗り入れています。イエローのヤサカバス、赤白の京阪京都交通がやってくると、構えているカメラのシャッターが一斉にパシャパシャと鳴ります。
 グリーンの京都市バスは、市街地では落ち着いた色が素敵ですが、ここでは不人気です。

 日本では珍しいロータリーになっています。

 桂坂公園もすっかり秋の色でした。

京都・岩倉 実相院の秋には早く

 京都までクルマで出かけました。岩倉の実相院の紅葉はそろそろかと訪れました。
 駐車場はガラガラ。訪れる参拝客はパラパラで、静かに拝観できました。ところが、肝心の紅葉にはちと早すぎました。
 色づいた木々もありますが、多くはまだみどりでした。
 比叡山を借景とする「こころのお庭」も、赤く染まるにはなお時間がかかるようでした。 

 秋には「床もみじ」が美しい寺院です。庭の紅葉が、磨き込まれた床に反射します。きょうはまだ「床みどり」の状態でした。
 撮影は禁止です。購入した絵はがきをご覧ください。

 真っ赤に千両が実をつけています。

 ツワブキが一輪。

 ハナウリクサ(花瓜草)でしょうか。築地にいっぱい咲いていました。

 京都市バスの5系統は、かつては「岩倉実相院」が終点だったはずです。その行先表示にはなじみがありましたが、参拝したのは初めてでした。

 実相院門跡
 075-781-5464
 京都市左京区岩倉上蔵町121

 実相院門前の山手にある石座神社(いわくらじんじゃ)です。狛犬が燃え始めた紅葉を背負っていました。