柳谷観音 冬紅葉の花手水

 柳谷観音(楊谷寺)の花手水(はなちょうず)が、師走バージョンになっていました。
 「紅葉ウイーク」が終わり、静けさを取り戻しました。なによりも入山料が不要となりました。車で15分ほど走った山の中です。
 書院の庭、浄土苑にある庭手水です。真っ赤に紅葉の落ち葉が敷き詰められています。

 上書院の裏にある琴手水には、澄み切った水底に、紅葉が沈んでいました。

 赤と黄色の千両の実がアクセントになっています。

 山門脇の龍手水には、あふれんばかりのバラの花です。

 恋手水は、3羽の小鳥が見つめています。

 苔手水には、ヒマワリも浮かんでいます。

 浄土苑に落ち葉が積み重なっています。

 極みの赤です。

 右に比叡山、左に比良山系の蓬莱山が見えています。

 この1年、何度も花手水を楽しんできました。

 柳谷観音楊谷寺 
 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
 075-956-0017

 

神峰山の森自然園 初冬の赤、紫と冬紅葉

 神峰山の森自然園を、カメラ2台(標準ズームとマクロレンズ装着)を首に散歩しました。
 お正月に重宝される目出度い植物、万両や千両が赤い実をつけていました。
 20日前には真っ赤だった神峯山寺の紅葉は、すでにおおかたが枯れ落ちて冬紅葉(ふゆもみじ)のなっていました。

 万両(マンリョウ)は、赤い実が垂れ下がっています。千両(センリョウ)よりも重い実のイメージからきたのようです。

 千両の実は上を向いています。

 他にも十両(ヤブコウジ)とか一両(アリドオシ)というのが咲いているそうですが、確認できませんでした。
 これは何でしょうかね?

 【追記】
 山野草のセンセイに教わりました。、
 これがアリドオシでした。鋭いトゲがあり、小さな蟻をも刺し通すので「蟻通し」と名付けられたという説もあります。
 「千両、万両、有り通し(=年中お金に困らない)」とシャレ込んで、千両、万両と一緒に植えてゲン担ぎするらしいです。

 こちらはツルリンドウの実です。

 ホオズキの一方は、シースルーに枯れて、中の赤い実が透けていました。

 コムラサキの紫が美しいです。同属のムラサキシキブも、近くにあったようです。

 オカタツナミソウ(丘立浪草)は、5、6月に咲く花です。それが、今ごろ咲いてます。

 アサマリンドウ(朝熊竜胆)のつぼみでしょうか。秋にやって来たときには、一面に咲いていました。

 キチジョウソウ(吉祥草)は、花が咲くと縁起が良いとされます。

 シュウメイギク リュウノウギクも咲いていました。

 黄葉のまま終わるのでしょうか。

 神峯山寺の山門は、真っ赤だった色彩が失われました。

 これまでの神峰山の森自然園

京都 東寺のライトアップ2020

 東寺の五重塔がライトアップされています。高さ55mと、現存する日本の古塔の中では一番高い塔が、夜空に延び、影は池面に突き刺さっていました。
 カメラに三脚をもって、車で出かけました。ダウンジャケットを着てきましたが、それほど寒くはありませんでした。

 紅葉の向こうに九輪が突き抜けています。

 瓢箪池に反射します。

 この夜は、月はほとんど雲間でした。

 新たにゲットしたfish-eye(魚眼)レンズを試したかったのですが、出番はありませんでした。

 金堂の薬師如来が見えています。

 画像の部分を拡大しました。

 講堂越しに振り返りました。
 小学生のころ、この辺りのお堂を写生したことがあります。ふいに思いだしました。

 京都タワーも輝いていました。

 拝観券は友人にいただきました。昼の光明寺に次いで無料ご招待です。格安タイヤに格安レンズと続き、年金生活者には誠にありがたいことです。

 東寺 真言宗総本山 教王護国寺
 075-662-0173
 京都市南区九条町1

京都・西山 光明寺をfish-eyeで撮る

 京都西山の紅葉の名所、光明寺です。
 fish-eye(魚眼)レンズの中古をヤフオクでゲットしました。きょう、郵パックで届くのを、山崎郵便局留めに変更して受け取りました。その足で試写に向かいました。
 超広角の7.5mm(35mm換算で15mm)です。人間の目は50mmくらいです。魚の目のように飛び出したレンズからは、見慣れない世界が広がりました。

 肝心の紅葉は盛りを過ぎたようです。

 この3連休は、ものすごい3密状態になってました。きょうは、比較的、静かでした。

 グニャリと曲がった独特の視覚となります。

 藥医門に続く参道が、いつもの年のようにきれいではありません。

 慣れないレンズを突然使ったので、たくさん失敗しました。
 オートフォーカスのレンズに慣れきっています。なにも考えずにシャッターを押すだけです。
 このレンズは、ピントも絞りも手動で合わせます。ピント合わせに失敗したカットがいっぱいでした。それでも、昔のカメラに戻ったようで、新鮮でもありました。 

 光明寺は、紅葉シーズン中は拝観料が必要です。でも招待券を知人にいただきました。ありがとうございます。

 西山浄土宗総本山 光明寺
 075-955-0002
 長岡京市粟生

 SAMYANG(made in Korea)
 7.5mm fish-eye F3.5

 わたしのカメラ、LUMIX GX7-MK2 の純正レンズだと G FISHEYE 8mm F3.5でなんとメーカー希望小売価格が95,000円 (税抜)もします。とても手が出ません。
 こちらは格安レンズなうえ、中古なので1.5万円ほどで入手しました。遊び道具が増えました。

高槻 神峯山寺の「赤」

 神峯山寺(かぶさんじ)に参りました。
 この秋、最高の「赤」でした。

 神峯山寺の本尊は3体(秘仏)の毘沙門天です。そのひとつ、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が年に一度、秋に公開されるのを記念する限定ご朱印です。

 根本山神峯山寺
 日本で最初に日本で最初に毘沙門天が安置された霊場としても知られ、1300年以上の歴史を持つ古刹です。
 高槻市の北部にあり、ポンポン山の登山口のひとつにもなっています。神峯山の森自然園には、野草を見にやってくるスポットです。
 11月から有料になった駐車場に車を止め、東海自然歩道に沿って谷間の道を山門まで歩きました。

京都・桂坂 モミジバフウの並木道

 真っ赤に色づいた長い並木道です。モミジバフウって、初めて聞いた木の名前です。
 漢字では紅葉葉楓と書きます。楓を「ふう」と読むところがミソです。フウ科フウ属の落葉高木です。
 楓は「かえで」とも読めます。こちらはムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の落葉高木の総称です。よく似てますが、違った木でした。
 京都・西京区のニュータウン、桂坂の街路樹が見事に成長して、赤い帯を描いていました。 

 アメリカフウとも呼びます。スペインのサンティアゴ巡礼で知り合った金沢のKさんがFBで四高記念館の並木を紹介しておられました。そこは「アメリカ楓通り」と呼ばれているそうです。
 桂坂は、別のFB友だちで勤務地がすぐ近くのOさんが先日、歩いてきたと書いておられました。
 さて、このブログを編集していると英会話教室で知り合った別のOさんがFBを更新されました。よく似た時間にニアミスしていたことがわかりました。 

 日本では珍しいロータリーです。

 振り向くと黄色の世界です。

 熟した果実です。イガイガがそれぞれのタネで、その集合体です。

 葉の形がカエルの手「蝦手」に似ていることから、カエデと呼ばれるようになりました。こちらもよく似てます。

 京都市バスはグリーン、ヤサカバスはイエロー、それに白地に赤い帯の京阪バスと、3社のバスが乗り入れています。

 「冬ソナ」のメタセコイアによく似ていますが、あちらはヒノキ科(またはスギ科)メタセコイア属だそうです。

 東海自然歩道の標柱がありました。そういえば大原野から苔寺の区間は歩いたことがありません。

 並木道から国際日本文化研究センター(日文研)の先にある桂坂野鳥遊園へ向かいました。静かな池で野鳥が休んでいました。

 観察スポットに置かれた望遠鏡で野鳥を観察しました。接眼レンズにカメラのレンズを押し付けると、このように写りました。

 こちらの紅葉も見事です。

 きょうのコースです。
 阪急桂から国道9号を越え、京大桂キャンパスを抜けて桂坂の並木道へ。その後、日文研のレストランで昼飯を食べて、桂坂野鳥遊園へ。帰りは市バスに乗車しました。

宇治市植物公園 ラクウショウの紅葉と chou-choの「プチドルチェ」

 宇治市植物公園を散歩しました。
 メタセコイアに似た大木の紅葉がきれいでした。ラクウショウ(落羽松)というそうです。
 北米原産のヒノキ科の針葉樹で、和名はヌマスギ。メタセコイアの親戚のようです。

 湿潤地に適しているそうで、池の畔に生えていました。

 真っ赤だったのはスズランノキ。世界三大紅葉樹とされるのがわかります。夏には白いスズランに似た花を咲かせるそうです。

 併設のカフェ「chou-cho」で休憩しました。秋のお彼岸にも来ています
 アメリカンと頼んだプチドルチェ(日替わりの小さなデザート2種」です。

 義母の車いすを押していたので、ちょっと暑かったです。アイスクリームがおいしいです。

 映えでは、奥さまが頼んだロールケーキのラズベリージャム添えに負けたようです。

 デッキの紅葉も色づいていました。

 宇治市植物公園
 chou-cho (蝶々)
 宇治市広野町八軒屋谷26

神峰山の森自然園 秋の草花

 神峰山の森自然園を散歩しました。雨上りのひんやりとした空気を吸って、秋の草花が咲いてました。
 雨露をためたアサマリンドウ(朝熊竜胆)が花盛りです。残念ながら日を浴びないと開きません。
 三重県の朝熊(あさま)山、正式名称は朝熊ヶ岳(555m)で初めて見つかって、この名前がついたそうです。

 上を向いて凛と咲きます。

 ツルリンドウ(蔓竜胆)です。

 シロバナホトトギス(白花杜鵑)です。

 この透明感がしみこみます。

 花言葉は「永遠にあなたのもの」だとか・・・。

 紫色の斑点模様が入ったホトトギスと並んでいます。

 鳥のホトトギスの胸の模様とよく似たところからの命名です。

 タカクマ(高隈)ホトトギスは、鹿児島県の高隈山に自生するそうです。

 ツワブキ(石蕗)の黄色も鮮やかです。

 シュウメイギク(秋明菊)が風に揺れます。
 京都の貴船におおいところからキフネキクとも呼ぶそうです。

 チャノキ(茶の木)の花です。これを乾燥させて煎じたのが、文字通りのお茶です。

 センリョウ(千両)が実を膨らませています。赤く色づくのはまだ先です。

 ナツハゼ(夏櫨)が実をつけています。

 コバノガマズミ(小葉のガマズミ)の赤い実が水滴をためてます。

 紅葉はまだ先のようです。

 来週末にはアサマリンドウの観察会が開かれます。

 神峰山の森自然園
 高槻市原3360-2

 神峰山の森自然園 春の草花
 神峰山の森自然園 ユキモチソウと春の花

京都・大原野 満開のフジバカマと飛来するアサギマダラ

 京都・大原野のフジバカマ園に、秋の七草のフジバカマが咲き乱れています。蜜を求めてアサギマダラなどの蝶が飛来します。そんな光景を撮影しようと大きなカメラを手にしたおじさんらが群がってきていました。

 浅葱色(あさぎいろ)は、蓼藍(たであい)で染めた明るい青緑色のことだそうです。平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色です。その色が斑になっているからアサギマダラです。

 長距離を飛ぶことで知られるチョウです。マーキングの調査で、台湾にまで飛んで行っていることが確認されています。

 飛んでいる姿を写すのは、素人には難しいです。

 フジバカマは藤袴とも書き、紫色の小花かぎっしりと咲きます。環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
 平成10年に大原野でその原種が発見されました。これからは、オミナエシ(女郎花)などの希少植物も育てたいといことです。

 イシガケチョウっという珍しいチョウも休んでいました。かわいそうに片側の翅が損傷しています。
 翅表に石崖(石垣)のような模様があります。

 ツマグロヒョウモンが美しい翅を広げています。

 翅の表と裏では文様が違います。

 オスがメスを追っているようです。

 向こうから見られていると思ったら、案山子でした。

 向こうの山は、カタクリの花が咲く小塩山です。

 「産経新聞」(9月30日朝刊)に掲載されていました。

亀岡・穴太寺 彼岸花の里の秋

 亀岡にある穴太寺の辺りを散歩しました。「あのうじ」とも「あなおじ」とも読む西国第21番札所です。
 例年ならこのシーズン、西国巡礼のツアー・バスもどんどんやって来てにぎわいますが、今は「彼岸花の里」がお目当てのカメラを持ったご同類がいるだけでした。
 道祖神やお地蔵さんが集められていました。向こうは愛宕山です。

 真っ赤なヒガンバナ(曼殊沙華)があふれるようにレンズを向けましたが・・・。

 コスモスはこれからのようです。

 参る人がほとんどいない穴太寺です。
 西国巡礼で朱印をいただき、20番札所の善峯寺から穴太善峯巡礼古道を歩いてきたこともあります。

 秋の七草の桔梗が清々しいです。

 黄色い花も咲いていました。

 ちょっと離れた千歳車塚古墳の辺りにも行ってみました。これからといった感じで、畦が赤く染まるような光景は見られませんでした。