秋の彼岸は過ぎてしまいましたが、彼岸花(曼珠沙華)が真っ赤でした。柳谷観音楊谷寺の花手水(はなちょうず)です。
大阪・水無瀬の家から車で15分ほどの山の中にあります。
眼病にご利益がある寺として知られ、昔から参る人が多いです。
近ごろは、花手水といえばここです。この寺の執事さんが、花を浮かべた手水鉢をそう名付けたのがその始まりです。SNSで全国に広まりました。
映えるような小道具も用意されています。
柳谷観音楊谷寺
長岡京市浄土谷堂ノ谷2
075-956-0017
9月も中旬だというのに、暑い日が続きます。ちょっと涼しいところへと、六甲高山植物園までドライブしました。
「秋の七草」のひとつ、フジバカマ(藤袴)が咲いていました。待つほどもなくアサギマダラ(浅葱斑)が飛んできました。
ゆっくりと蜜を吸っている姿を前にして、せわしなくカメラのシャッターを切り続けました。
浅葱色(あさぎいろ)とは、蓼藍(たであい)で染めた明るい青緑色のことです。幕末の新撰組のダンダラ模様の羽織の色です。
羽根の色からアサギマダラです。
アサギマダラは旅する蝶としても知られます。台湾や東南アジアなどから2500㎞もの長旅をして日本に飛来するのもいるようです。
フジバカマにはアサギマダラが好んで訪れ、セットのようです。
飛びました。でも飛行中の姿を捉えるのは難しいです。
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)も見つけました。
花や根元近くの葉にできる斑紋が、鳥のホトトギスの胸のもように似ているのでホトトギスと名づけられたそうです。
こちらはもようが濃密です。
キバナホトトギスも咲いていました。
植物園です。どちらを向いても被写体には困りません。
カワラナデシコです。
ツリフネソウは、今がシーズンのようです。あちこちに咲いてました。
秋の花は紫が多いです。
マツムシソウです。
クリンソウがまだ咲いていました。
シモツケソウも鮮やかです。
フジアザミも大きな花をつけてます。
鮮やかな赤です。ヒガンバナが咲くのも、もうすぐでしょう。
ショップで牧野富太郎博士の「大日本植物誌」が展示されていました。驚くほどの細密さでした。
牧野博士と神戸にまつわるビデオ解説もありました。きょうの朝ドラに登場した神戸の豪商との出会いも紹介されていました。
六甲高山植物園
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
078-891-1247
サギソウを追いかけて滋賀・湖南アルプスの笹間ヶ岳に登りました。
咲いていました。鷺草という和名の通りに、真っ白なシラサギが羽を伸ばして飛んでいるようです。
ラン科の多年草で、低地の湿地に咲くそうです。
笹間ヶ岳の稜線近くの小池の畔です。土曜日とあって、たくさんのハイカーと出会いました。
つぼみもあります。
大編隊で飛んでいるような姿はありませんでした。
大阪・水無瀬の自宅近くをカメラ片手に散歩しました。若山神社から尺代のあたりです。
お盆も過ぎました。真夏の間はあまりお目にかからなかった花ですが、その気で探すといろいろ咲いていました。
ツユクサの青色が涼しげです。3種の雄しべが特徴的なはかわいい花です。花期は初夏から秋までと長いです。
ニガナの黄色い花です。
カタバミも黄色い花を咲かせます。
ガンクビソウ(雁首草)でしょうか。こちらも黄色い花を準備中です。
こちらお黄色いですが…。
黄色いチョウも飛んできました。
ミヤマカラスアゲハが、足元をヒラリヒラリと舞いました。
尺代に抜ける山道の石仏に花が供えられていました。
こちらのお地蔵さんには、きょうは花がありませんでした。
アマゴ釣り場(休業中)から家庭菜園に上がる道に、ゲートができてました。作業中のおじさんに聞くと、「シカがやって来て、ナスを食べてしまう」とのことでした。
ユリのつぼみのようです。このシーズンに咲くのって何でしょう。
タカサゴユリ(高砂百合)だそうです。
ヨメナ、それともノコンギク? 野菊ではありそうです。
こちらは野草ではなくて栽培種。マリーゴールドもそろそろお終いでしょうか。
キバナコスモス(黄花秋桜)も、その名の通りに黄色が目立ちます。
サフランモドキと書かれた名札がありました。
クサギはハートになってました。
この日は直射はなかったですが、雨上がりで湿度は高かったのでしょう。汗だくになりました。
ポンポン山の花の谷、竃ヶ谷(かまがたに)のオオキツネノカミソリが咲き始めたとの情報です。さっそく訪ねてみました。
咲いてました。数からすればほんのわずかです。でも開花した花は見事です。
朝ドラの「らんまん」で、万太郎がタキから名前を教えてもらった花、「キツネノカミソリ」の変種です。名前にあるように花が大きく、長く突き出るおしべが特徴的です。
和名は「大狐の剃刀」、洋名はリコリスです。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属です。秋に咲く真っ赤なヒガンバナ(曼珠沙華)を大きく、そしてオレンジ色にしたようです。
保護地はフェンスで仕切られています。内部には入れません。
撮影は望遠レンズです。
ガマズミは、秋には真っ赤な実になるのでしょう。
ミゾホオズキがあちこちに小さな花を咲かせています。
急に思い立って車でやって来ました。大原野森林公園森の案内所の駐車場(無料)にとめさせていただきます。
きょうは祝日ですが、出会ったのはこの家族だけでした。
出灰(いずりは)川を渡って竃ヶ谷に入ります。
この数日、大阪は雨が降っていないので水量は多くはありません。
何回も渡渉を繰り返します。
オオキツネノカミソリの保護地です。フェンスで区切られています。
満開になると、辺り一面がオレンジ色のジュータンになります。ちょっと早すぎたようです。あまりの暑さに、ここでUターンしました。
桂坂野鳥遊園を散歩しました。
青紅葉に赤い種がついています。間もなく、ヘリコプターとなって風に舞います。飛び散った種が、新しい生命をはぐくむのです。
緑の濃淡が重なります。
ゴールデンウイーク中とは思えない静寂に包まれています。
黒光りしている葉もありました。
フウ(楓)の新しい葉でした。
大木に成長します。秋になるとモミジバフウ(アメリカバフウ)が美しい並木道はすぐ近くです。
ミズキが白い花をいっぱいにつけています。
この低木は名前がおもしろかったです。
シャシャンポ(シャシャンボとも)です。漢字では南燭とか小小坊と書きます。ツツジ科の植物です。
観鳥楼では池の野鳥を観察することができます。
肉眼では、点だった鳥が、望遠鏡でのぞくと黄色いくちばしまで鮮やかです。カルガモでしょうか。カワセミも飛んでくるそうです。
桂坂野鳥遊園
京都市西京区御陵北大枝山町1-100
075-332-4610
京都北山の雲ケ畑・足谷までヤマシャクヤク(山芍薬)に会いに行きました。ちょっと盛りは過ぎていました。すでに花弁を落としたのも混じりましたが、わたしを待っていてくれたのも。
ノーブルな純白の花弁の内に、雄しべが放射状に並んでいます。
飽きることなくシャッターを切りました。
のぞき込んでしまいます。
花の命は短いです。
つぼみもあります。
恥じらいの表情です。
日本在来種のヤマシャクヤクは、茎頂に1つの花をつけます。
ボタやシャクヤクは茎頂と腋芽に花をつけるそうです。
親子のように。
そ知らぬふりして。
クリンソウとコラボも。
わかりにくいですが、あちこちに咲いています。
ヤマシャクヤクなどの保護活動をしている「雲ケ畑・足谷 人と自然の会」が発刊しているガイドブックです。
ページをくると、ボタン科ボタン属の項で、ヤマシャクヤクとベニハナヤマシャクヤクの違いが説明されています。
雲ケ畑での明確な違いは開花時期です、ヤマシャクヤクは5月初旬、ベニハナヤマシャクヤクは6月初旬に咲きます。
2年前の6月にもやって来たことがあります。
その時に見たのはベニハナヤマシャクヤク(上)でした。ヤマシャクヤク(下)と並べましたが、違いがわかりません。
京都・雲ケ畑 足谷でベニバナヤマシャクと会う