台風の爪痕が深く刻まれた ポンポン山

 天気予報が「はれ」だったので、急に思い立ってポンポン山に登りました。大阪-京都府境にある、わがホームグラウンドの山です。
 台風の爪痕が深く残っていました。神峯山寺(かぶさんじ)から本山寺を通っていくメーンルートですら、何か所も寸断されていました。う回路がつくられていて登山は可能でしたが、変りはては山道にあ然としました。川久保渓谷や、大好きな水声の道は倒木がすごく、当分は登山不能ということでした。

 木々の間を気持ちよく歩ける道だったのに、障害物があちこちに散乱していました。

 【2018-09-23 09:38】
 ポンポン山をピストンするルートにしたため、マイカーでやってきました。本山寺の駐車場にとめさせていただきました。

 本山寺の掲示板には「通行不可」の張り紙がありました。

 本山寺の勧請掛は無事だったようです。

 境内の階段を上がると、鐘楼に大きな木が横たわっていました。直撃を免れてよかったです。

 熟せなかった銀杏がこぼれていました。

 本堂は無事なようです。紅葉はまだです。

 本堂の右裏手から登山道が始まります。北西側の斜面は被害が少なかったようです。

 【10:14】
 ポンポン山へは神峯山寺から歩いても6キロほど。秋は絶好のハイキングシーズンで、多くのハイカーがやってくる人気のコースです。

 【10:27】
 「天狗杉」までやって来ました。
 南向きに祠があります。高槻の古木百選のひとつだそうで、樹齢300~330年、高さ20mあります。強風にも耐えたようです。しかし、南側の樹々は倒されたのか、明るくなったような感じがします。

 天狗杉を過ぎると、最初の通行不能個所です。山道を何本もの倒木がふさいでいます。

 巻き道(う回路)がつくられていました。白いテープに導かれて樹林の間の踏み跡を進みました。

 通行不能個所の反対側です。こちらからもとても進めません。

 しばらくは被害のない静かな道を進みました。トレランの3人組が走ってきました。振り返って写しました。

 南東側の斜面に被害が大きかったようです。
 ポンポン山から遠くない島本町のわが家でも、台風の強風は東南から吹いてきました。

 この辺りは、倒木をまたいで進みました。

 茂みの中から声がすると思ったら、ボランティアの人でしょうか、倒木を整理しておあられました。ご苦労さまです。
 おかげで下山時には、この個所は通過することができました。

 ポンポン山の頂上が近づいてきました。

 【11:15】
 ポンポン山の頂上です。

 広い頂上には変わりがなく、ここでわたしも昼食にしました。

 行きと同じ道を下山しました。
 キノコがびっしりと幹を覆っていました。

 すれ違うハイカーもかなりの数でした。小さな子供も何人もいました。まあ危険はないとは思いますが、平穏なハイキングコースが、想像以上の悪路に化けていることをご存じなのかと、ちょっと心配になりました。

 本山寺の境内をバイパスする南側のルートを下山してみました。

 やはり大きな木がルートを覆っていました。それが見事に枝が払われていました。

 【13:10】
 駐車場に戻ってきました。行きより車が増えていました。やはり人気の山です。

 神峯山寺に向けて下る林道の途中に、すごい杉の倒木の斜面がありました。クルマを下りて写しました。南東の風をもろに受けたようです。
 この倒木は今後、どうなるのでしょうか。莫大な手間と費用をかえて間伐材が整理されるとも思えません。気になります。

まだまだ暑く、台風傷跡残る 岩湧山

 9月に入って、台風やら何やらが続いてました。久しぶりに晴れ上がった1日となりました。泊りがけで白山登山の計画がありましたが、天候と道路事情から中止となりました。それなら近場でと、大阪南部の岩湧山(897㍍)にいつもの仲間と登りました。わたしにとっては、大学生時代以来でした。
 気温はそれほど高くはなかったのですが、湿度が高かったのか、まだまだ暑く、汗びっしょりとなりました。山道は、あちこちに倒木や枝が散乱しており、台風の傷跡が深く刻まれていました。

 【2018/09/16 10:00】
 阪急-地下鉄-南海と乗り継いで、河内長野から南海バスに乗り滝畑ダムまでやってきました。

 向こうに、これから登る岩湧山の尾根の端が見えていました。

 ダイヤモンドトレールという大阪府南東部の山々を時計回りに二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山、槇尾山と結ぶ縦走コースの中継点です。

 【10:22】
 登山開始です。初っ端から階段も出現する急坂でした。

 台風の強風で吹き飛ばされた枝が散乱していました。

 水場でちょっと休憩です。それほど冷たい水ではありませんでした。

 崩落した山肌を横切りました。ちょっと危険と感じたのは、ここだけでした。

 気持ちの良い風も吹き抜ける植樹帯を進みました。

 【12:03】
 視界が開け、ススキの茅場が広がりました。

 急な階段状の直登で不覚にもわたしは両足が引きつり、その場に倒れてしまいました。
 通りかかった別のパーティーの女性リーダーが、「これ飲みなさい」と、ありがたいことにザックから取り出した薬をくださいました。漢方の知っている薬だったので、すぐに飲み干しました。なんとか回復して、若干の違和感は残りましたが、その後も歩き続けることができました。

 もうすぐ頂上です(Sさん撮影)。

 青い空に、白い線が1本、伸びてました。

 Fさんのアクションカメラで撮影した全天球画像です。新鮮な画像です。
 新しいアイテムが次々の登場します。追いつけません。

 【12:23】
 岩湧山の山頂はハイカーでいっぱい。あちこちで弁当を開けていました。

 わたしのこの日の昼飯は、河内長野駅のコンビニで買ってきたおむすびセットでした。

 頂上で記念撮影です。この看板がある辺りに三角点がありました。

 ススキの穂越しに臨む大阪平野です。

 金剛山(右)、大和葛城山とダイアモンドトレールの山々が連なっていました。

 秋の花々です。その代表がススキ。花かどうかは不明ですが。

 萩があちこちで秋の訪れを知らせていました。

 さて、この黄色い花はー。

 特徴のある格好をしています。ヤマボノホトトギスというらしいです。

 薄紫がきれいです。

 これは桔梗。わたしは撮影に失敗して、Oさんから借りてきました。

 里に下りると、曼殊沙華が真っ赤でした。

 【13:58】
 悪路を下りました。紀見峠までのルートが予想以上に長く、道は荒れていて疲れました。

 道が倒木で完全にふさがれている個所もありました。

 こんな悪路をマウンテンバイクを押して上がってくる剛の方もおられました。

 電線が寸断されています。これでは復旧に時間がかかりそうです。

 川は倒木でせき止められ、流木が折り重なっていました。

 【15:51】
 南海・紀見峠まで下ってきました。歩き応えのあるルートでした。

 スマホアプリ・YAMAPで記録した軌跡は、わたしや同行者2人のものはGPSの追跡が途中で途切れて直線になってました。唯一、きれいな軌跡を残していたOさんの画像です。

京都人の密かな愉しみ その5 メゾン ド クレーム「むしやしない」を訪ねる

 「京都人の密かな愉しみ」(NHK BS)では、洛北・北山のケーキ店「メゾン ド クレーム」として登場してました。オムニバスドラマ「えっちゃん」の舞台です。
 ロケ地となった「むしやしない」で奥さまが頼んだのは「キャラメルオペラ」と「ウバ」の紅茶です。
 ひと口、いただきました。オペラは、チョコレートやケーキ地などが層になっているフランスのケーキだそうです。なるほど、パリッやシットリなどの違った食感が、控えめな甘さで口に広がりました。

 わたしが頼んだのはこちら。「アール・グレー」のアイスティーです。サービスに、抹茶味のラスク(?)がついてきました。

 ホットティーは、急須のようなポットにいれて出てきます。3杯分くらいは入っているようでした。

 オーガニック原料や米粉を使用した菓子も並んでました。

 目玉はこの「むしやしなべ」のようです。鍋の形をした焼き菓子にフルーツが盛りだくさんですが、価格を見てちょっとびっくりしました。おいそれとは手が出ません。

 来店者の寄せ書きなどが飾られた一角に「京都人の密かな愉しみ」の本も並んでました。

 「洛北 北山 メゾン ド クレーム」として登場したカット(NHK BSより)です。 

 当然のことながら、同じ光景です。テレビの印象よりはこじんまりとした店内でした。
 テレビの設定から、植物園の北側の北山通周辺にあるのかと思ってました。叡電(叡山電鉄)一乗寺のすぐ横です。ちょっと通りを入った辺りには、高校時代の友だちの家もあったはずです。

 店名のむしやしないは、「空腹を一時的にしのぐ食べ物」といった意味の京ことばです。「648471」と数字が充てられていました。

 これまでの「京都人の密かな愉しみ

 むしやしない
 075-723-8364
 京都市左京区一乗寺里ノ西町78

芦生の森 トロッコ跡ハイキング

 京都・南丹の美山町芦生(あしゅう)にある芦生の森、正確には京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林、昔の呼び方では京大演習林にハイキングに行きました。
 これまでの暑さはどこに行ったのか、初秋すら感じさせるすがすがしい1日でした。
 美山川に沿って、演習林の研究用に使われたトロッコの軌道跡が残っています。緑の空気をいっぱいに吸って、リフレッシュしました。

 川面には、対岸の樹々が美しく反射していました。紅葉のシーズンに、またやって来たいです。

 本日のわたしの山メシは素麺でした。前回の炎天下の高御位山登山で、同行者がおいしいそうに食べておられました。さっそく真似をしました。渓流に浸した冷たい素麺が、ツルツルとのどを滑りました。

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さながら耐熱訓練 酷暑の高御位山

 さながら耐熱訓練でした。きょうの姫路市の最高気温は35.7度。この夏、記録的高温となっている京都ほどではないにしても、雲ひとつない快晴でした。酷暑に変わりはありませんでした。
 そんな中、誰に頼まれたわけでもないですが、播磨アルプスの高御位山に登りました。標高こそ304メートルとしれてますが、山全体が岩稜むき出しです。上からの直射、下からの輻射熱で、熱せられたフライパンの上を歩いているようでした。
 それだけにピークでの達成感もひとしお。記憶に残る山行となりました。 

 奥穂高からの下山中に手指を骨折したSくん。ウォーキングポールは右1本ながら、いつものように先頭を切ってました。

 下山途中から「かき氷、かき氷」と夢想してました。鹿嶋神社の茶屋でのこの1杯で、やっとクールダウンすることができました。

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汗だらだらで登った 摩耶山

 六甲山系の摩耶山に登りました。暑さは覚悟してましたが、この日は曇天となった代わりに湿度はたっぷり。これまでに経験したことがないほどに汗をだらだらと流す、予想外にハードな山行となりました。
 標高は698.6mとしれていますが、ほぼ海抜0メートルからのスタートとなり、急坂の連続でした。
 それでも頂上近くには「槍と穂高」もあり、別世界のような光景が広がっていました。もちろん北アルプスではありません。穂高湖に影を落とすシェール槍です。

 わたしにとってはうれしいことがありました。
 山麓の摩耶ケーブル駅は、「近畿の駅百選」に選ばれています。朝礼中の駅員に認定プレートの場所を尋ねると、事務所の壁に固定されていた認定プレートをわざわざ外して写真を撮らせてくれました。
 プレートを掲げた写真は、92駅目にして初めてです。

 300段の階段を上りました。旧天上寺の参道です。急な登りばかりのルートでしたが、とりわけ汗がほとばしる難所でした。

 杣谷川に沿って下る徳川道は、先日の豪雨で荒れていて、何度も渡渉を繰り返すルートでした。下りなのに、またも汗が噴き出しました。

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DAHONで走る 法隆寺から大和川を下る

 法隆寺から折り畳み自転車、DAHONに乗って大和川を下りました。
 暑い1日でした。ペットボトルの水を3本分ほど飲みました。風を切って走っているので、汗が流れるという感覚はあまりありませんでしたが、山を歩くのとは違う筋肉を使って疲れました。
 それでも、家にいてエアコンの冷気を浴びているよりは、よほど心地よい35キロのサイクリングでした。

 昼飯は、JR柏原近くの中華でいただきました。冷やし担々麺がピリリと辛く、食欲の減退した腹に滑り込みました。
 良く冷えたお茶を3杯も飲み干しました。

 Cさん、誘ってくださりありがとうございます。月光仮面のような、いや完全防備ないでたちのKさん、またご一緒しましょう。

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DAHONで走る 橋本の遊郭跡から山田池公園のショウブ

 折り畳みの小径自転車、DAHONで走りました。
 このところ、京都北山を一緒によく歩いているCさんに誘われました。DAHONを2台並べてのサイクリングでした。木津川、宇治川、桂川の川が合流するあたりの背割り堤でちょっと休憩です。桜並木の名所ですが、静かでした。
 コースは、阪急・水無瀬から時計回りに大山崎-八幡-橋本-牧野-山田池公園-宮之阪-枚方-枚方大橋-水無瀬と全長38.9kmに達していました。山田池公園のショウブが満開でした。

 京阪の線路わきにある橋本遊郭の歌舞練場(?)だった立派な2階建てです。ツタに覆われて朽ちようとしています。
 学生時代は、京阪特急で通学してました。毎日、ここを通ってましたが、知りませんでした。

 橋本遊郭の当時の建物が残っています。玄関に立派な浮彫の欄間がかかっていました。

 これが「飾り窓」です。きれいどころが嬌声を振りまいたのでしょう。窓の覆いは後世のものでしょうか。

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兵庫県最高峰 氷ノ山に登る

 氷ノ山(ひょうのせん)に登りました。兵庫・養父市と鳥取・若桜町との県境にある標高1,510mの山です。いつもの5人と、新しい仲間おひとりです。
 わが家から麓の登山口までは車で片道160キロほどもあります。誘われなくては、ここまでやてくることもなかったでしょう。
 よく晴れて、気持ちのよいカラッとした風も吹き抜けた頂上です。

 シーズン最後のイワカガミに出会うことができました。

 ドウダンツツジもきれいでした。灯台躑躅とも、満天星躑躅とも漢字表記するようです。

 なによりも美しかったのがこの緑でした。

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滋賀・湖北 赤坂山のイワカガミ

 湖北のマキノ高原から福井との県境に位置する赤坂山に登りました。花の百名山です。
 残念ながら春の花には遅すぎました。それでもイワカガミが待っていてくれました。寒風からの下山路には、薄いピンクや濃い色のまでがきれいに咲いていました。

 葉に光沢があるから岩鏡です。

 藤原岳や住塚山に登った仲間と一緒でした。

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