黄昏のザンクト・ヴォルフガング

 映画やオペレッタの舞台となったヴォルフガング湖岸の町、ザンクト・ヴォルフガングが今夜の宿です。
 夕飯は、湖で獲れる魚料理の店に出かけました。ところが予約をしていなかったのでアウト。別の店でサーモンを頼みました。香ばしくローストされています。肉は早くも食傷気味ですが、これならおいしく食べられます。

 澄んだコンソメパンケーキの切りくずが沈んだスープも、その温かさからほっこりとします。

 「エーデルワイス」は、小麦の味が新鮮なビールです。

 べナッキー作曲のオペレッタ「白馬亭にて」(わたしはしりません)の舞台となった老舗ホテル「白馬亭」です。こちらにも魚料理がおいしいというレストランがあるそうです。

 わたしが泊ったのは、旧市街の真ん中にある左から2軒目のホテルです。ゆったりとした部屋です。

 土産物屋が軒を連ねています。入浴用の塩を買いました。

 わたしが引き込まれたのはこちら、ぶりき細工のおもちゃです。
 シトロエンの2CVでもあれば、もっい心惹かれたでしょう。

 遊覧船の運航が終わった船着場です。

 向こうの山のとがり方は、何度見ても飽きません。

 大聖堂の庭からの眺めも絵になります。

バート・イシュルはまたも素通り

 昼飯は、バート・イシュルの駅で簡単にサンドイッチでした。
 インスブルックにさよならをして、レールジェット(特急)でザルツブルクへ。すぐに駅前からポストバスに乗り換えてバート・イシュルにやってきました。
 ミュージカル「エリザベート」のモデルとなっているシシーが16歳のとき、オーストリア最後の皇帝となるフランツ・ヨーゼフ一世に見初められたのが、ここにあるカイザー・ビラです。
 ところが、スーツケースを預けるコインロッカーはおろか、預かってくれそうなところが見つかりません。ビラの見物はあっさりと諦めて、駅構内のカフェでサンドイッチをかじりました。トマトとキュウリ、ゆで卵に何か葉っぱと、安心して食べることができます。

 飲み物は、シュトルムです。ブドウが発酵してワインになる前のジュースです。うまいです。

 バート・イシュルの駅です。
 ハルシュタットからザルツブルグに向かっていた9年前の旅でも、ここでバスに乗り換えましたが、素通りでした。

 ハルシュタット方面からやってきたOeBB(オーストリア国鉄)の列車です。

 駅前には古い蒸気機関が展示されています。

 観光馬車が戻ってきました。

 この後、バスで素通りした町の中心は、かわいくて素敵な町のようでした。

 今夜はザンクト・ウォルフガングという湖畔の村に泊まります。あすは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭の場面にも登場するシャーフベルク登山鉄道に乗ります。