ザルツカンマーグート 湖岸の眺め

 ザルツカンマーグートには、2000m級の山々と、70以上の輝く湖があります。ザルツブルクからポストバスに乗り、湖岸を走ってバート・イシュルに向かいます。
 ザンクト・ギルゲンの町には、少年・モーツァルトがバイオリンを弾く像が立っていたのを思い出します。
 対岸のシャーフベルク(1783m)の上には、ホテルや登山鉄道の駅も見えます。山麓のカーブは登山鉄道の軌道でしょう。

 ザルツブルクからのポストバスは、途中で工事による対面通行の区間があり、大渋滞してました。そこを過ぎると気持ちの良い高原の道を走り、やがて見えてきた最初の湖、フシュル湖です。

 ザンクト・ギルゲンに停車すると、頭上にロープウエーがかかっています。ツヴェルファーホルン(1522m)に登ると、ザルツカンマーグートの山々が一望できるそうです。

 ヴォルフガング湖の向こうに、シャーフベルクがそびえます。

 ザンクト・ヴォルフガングの教区教会が湖岸に立ってます。

 これまでの画像は、いずれも走行中のバスの窓ガラス越しに撮影しています。

 ザンクト・ヴォルフガングの湖岸から遊覧船が離れます。

オーストリア応用美術博物館 「サロンプロフォン」のデザイン

 【Day 12nd 2019/09/18】
 リンク沿いにある応用美術博物館(MAK)は、中世から現代までのヨーロッパの家具、陶磁器などの工芸品を所蔵しています。
 まずは、MAK内のレストラン「サロンプロフォン」に直行しました。「エッグベネディクト」のデザインも凝ってます。
 イングリッシュ・マフィンの上にハム、ポーチドエッグが載り、ソースで覆われています。

 カボチャスープは、カレー風味です。パンプキン・シードルが味を引き立てています。

 広いレストランです。天井などの内装は、MAKと調和しています。窓際の席は、予約済みです。

 MAK中央の吹き抜けです。

 ヨーゼフ・ホフマンらが開いたウィーン工房の家具です。

 繊細なデザインです。

 グスタフ・クリムトが、ブリュッセルのストックレー邸壁面装飾画のために制作した下絵が展示されています。

 ベルヴェデーレ宮殿のオ―ストリー美術館にある有名な「接吻」とは、男女の向きが反対ですが、まるで下絵かと思わせます。

 廊下にさりげなく置かれていた椅子が秀逸です。あまりの座り心地、いや寝心地に、しばしまどろんでしまいました。こんなのが欲しいです。

 Museum für angewandte Kunst(MAK)
 Stubenring 5 , 1010 Wien

 MAKの玄関わきには、レストランに直接入れる入り口もあります。

 Salonplafond at MAK
 Stubenring 5, 1010 Wien

ウィーン 真っ赤なトラムの心憎い配慮

 真っ赤なトラム(シュトラーセン・バーン)は、ウィーンのリンク(城壁を取り除いてできた環状道路)によく似合います。
 黄昏のオペラ座前にあるOperでやってくるトラムを待ちます。行先ごとに、右端には到着するまでの時間(分)が表示されています。地下鉄にもこの表示はあり、いつやってくるのかとイライラして待つことはありせん。

 ムジーク・フェライン(楽友協会)でベートーベンの「第九」を聴いた帰り道です。午後9時を回ったschwarzenbergplatzでトラムを待ちます。
 到着時間の表示を見ていると、「14(分)」となっているのが突然「4」に変わったり、また「15」に逆戻りしたり。その繰り返しで、さすがに「狂ってる!!」、どうなってるの。

 次の日、明るい中でゆっくりと確認しました。
 左下に拡大表示したマークがミソでした。よくよく見ると車いすをデザインしています。
 それでわかりました。次のトラムは何分後、でも低床式でじいちゃん、ばあちゃんや車いすの乗客はステップに段差がないそちらまでお待ちくださいというサインだったのです。
 外国人観光客に対して、「お・も・て・な・し」といった日本人的な配慮は、あまり感じないウィーンです。ここで、もうひと言、掲示しておいてくれたら助かるという場面には、しばしば遭遇します。でもそれは「聞けばすむ」ということのようです。非ドイツ語国民には言語の壁は厚いですが、それ以上に「弱い人」を大切に守っているというわけだったようです。

 低床式のLRTは増えているウィーンですが、まだまだ古いトラムが健在です。

 「ウィーンのガウディ」と呼ばれたフンダートヴァッサーの代表作、「フンダートヴァッサーハウス」の前にも走ってます。

 ウィーン交通の「72時間カード」を買いました。これで地下鉄もトラムも乗り降り自由です。
 これが時間切れとなった月曜日には、「1週間カード」を買い直しました。月曜から1週間が有効期限です。旅の日程を考えて、最もリーズナブルな方法を選びました。

 地下鉄のU1、U4が交わるシューベーデンプラッツのトラム駅です。ホテルまでは1駅でしたが、乗ってしまいます。

 右が1週間、滞在したキッチン付きのアパートメントホテル、Adagio Viena Cityです。

 写真は少ないですが、低床式のLRTがウィーンでも主流になりつつあります。

 黄色いトラムは、観光客用にリンクを巡回しています。

 ベートーベンも保養のために訪れた温泉地、バーデン行きの私鉄も走っています。