グラーツ 時計塔の「Tuna tataki」

 「ランチなら時計塔のレストランかな」と、息子が薦めてくれました。グラーツの町を一望できるシュロースベルク(城山)には山を縦に貫通するエレベーターで上り、そのレストランに直行しました。
 「Tuna tataki」。メニューをみて、即座にこれにきめました。ツナ(マグロ)にアボカド、ワサビにワカメ。全部、理解できます。
 大きな皿で登場です。まぎれもなく薄切りのマグロです。下の白いクリーム状のが、ワサビが効いたパテでした。ゴマ油がプーンとして、ふうん、なるほどおいしいです。ワカメも甘くて、きれいに平らげました。
 メニューではスターターの一品です。これだけでいいのかと、ウェイターの兄ちゃんは怪訝そう。パンはいらないのかと。

 ビーフスープ、パンケーキ添えです。
 コンソメスープにスライスしたというか、千切り状のパンケーキが泳いでいます。まるでウドンを食べているようです。

 Strumは赤です。

 グラーツの旧市街を見下ろします。

 どこかに息子が勤める自動車エンジン関連企業の本社があるはずです。息子は、大きな看板があると言ってましたが、わかりませんでした。わたしたちと入れ替わるように、来週には出張してくるそうです。

グラーツ エッゲンベルク城の「大坂図屏風」

 ウィーンに次ぐ第2の都市、グラーツまではOeBB(国鉄)で2時間半ほどかかりました。エッゲンベルク城にある「大坂図屏風」を見たかったのです。
 城内の「ジャパニーズ・キャビネット(日本の間)」には、17世紀初頭に制作された大坂城を中心に町の様子が描かれた屏風が残っています。古伊万里などとともに、ここまで渡ってきてました。8曲の屏風は1扇ごとに解きほぐされ、壁面に張り込まれています。
 ガイドツアー(英語)に参加、1時間かけてゆっくりと城内を見学しました。2階(日本風には3階)の女帝、マリア・テレジアの肖像画が飾られた広い部屋の隣が日本の間です。
 期待していただけに、拍子抜けするくらいの対面でした。薄暗い部屋で、近くまで寄ることはできなかったので、細部までは確認できませんでしたが、豊臣秀吉治世下の大坂の町が生き生きと描かれています。
 部屋の内部は撮影禁止。もらったパンフレットの写真を掲載します。 

 緑がきれいな庭です。

 中庭からチャペルの塔を見上げます。

 城の正面には、正装した男女が集まっています。

 結婚式を挙げる新郎新婦がやってきました。

 エッゲンベルク城の全景です。童話にでも出てきそうな、かわいいお城です。

 振り返ると、放し飼いの孔雀が横切りました。