大津・石山 湖舟の志じみ釜めし御膳

 石山寺の門前で、名物のシジミ釜飯をいただきました。
 「志じみ茶屋 湖舟」は、まさに門前にある古そうな店でした。
 ウナギも自慢のようですが、看板の「志じみ釜めし御膳」(1,650円)をいただきました。
 結構、待たされました。米粒から炊いているそうです。 

 蓋を開けると、シジミがたっぷりと入っています。よい香りが広がります。
 ひと口いただきます。意外と味付けのしっかりとしたご飯です。

 残りは蓋を戻して蒸らします。そして豪快に底までを混ぜます。
 お焦げもできていて、香ばしくておいし御飯です。
 赤だしも、底にシジミが沈んでいました。

 念のために予約しておきました。平日だったので、なしでも大丈夫だったようです。

 志じみ茶屋 湖舟
 077-537-0127
 大津市石山寺3-2-37

 

京城勝覧を巡る 第十六日 桜満開の石山寺

 江戸時代の儒学者、貝原益軒が記した京ガイド本「京城勝覧」に沿って京都近郊を巡ってきた17回のツアーも、きょうで最後となりました。
 順序が逆になりましたが、第十六日は「石山にゆく道をしるす」です。「道遠し朝はやく京を出べし」とあります。益軒は三条大橋から粟田口、蹴上、追分、大津、膳所と歩いて石山寺にたどり着きます。
 わたしは車で京滋バイパスを走り、水無瀬の自宅から半時間余りで石山寺の門前でした。

 参道は、予想外に閑散としています。それなりの人出でしたが、境内は広く、密を気にせずゆっくりと桜を鑑賞することができました。

 多宝塔を見上げます。
 「良弁杖桜」と名付けらた開山・良弁僧正の杖に根ついて育ったという古花の奈良八重桜です。

 本堂からも桜が臨めます。

 石(硅灰岩)の山にあるから石山寺ということがよくわかります。

 昨日とはうってかわって、暖かな日和となりました。月見亭から見る満開の桜です。

 枝垂れ桜もきれいに垂れ下がっています。

 ピンクが鮮やかです。

 石山寺といえばこの人です。紫式部の像の後ろにも桜です。

 本堂の脇には、源氏の間があります。
 「堂の東のわきに源氏の間あり。紫式部が源氏をかきし所なりといふ。源氏を書たる硯あり。一石の内に二面ならべめずらし。式部が面影あり。式部が歌二首を書たり。(略)寺僧に乞うてみるべし。」(京城勝覧)
 益軒の時代とさして変わっていないのでしょうか。

 「京城勝覧」のさし絵です。
 これで「京城勝覧」に紹介されている17行程プラス拾遺(番外)をすべて巡ることができました。
 「京城勝覧を巡る」はコチラから見ることができます。

 西国三十三所詣りの時にもやってきました。
 学生時代には、境内に石山寺ユールホステルというのがありました。1泊したこともあります。

 きょうは4並びだったんですね。

 石山寺
 077-537-0013
 大津市石山寺1-1-1