京中華、または京都中華と呼ばれる中華料理があります。刺激の強いニンニクなどの香辛料は控え、しょう油や出汁をベースにあっさりとしながら深みのある味わいがあります。
そのひとつで手軽に食べられる「カラシ入そば」(750円)を、京中華の味の伝統を引き継ぐ「龍鳳」でいただきました。
カラシの香りがプーンと鼻を刺激します。粉からしをまぶした中華麺に、熱々のドロリとしたあんがかかっています。映えはイマイチですが、味とは別です。
辛いというほどのことはなく、さっぱりといただけます。
鶏肉に小エビ、シイタケ、青ネギがそのうま味となっています。
「龍鳳撈麺(ろうめん)」というのが正式な名前です。撈麺は、茹で上げた麺にソースを絡めて食べるスタイルのことのようです。
ある中国人コックが京都で作り初め、その店の流れをくむ数店が今もその味を引き継いでいます。
おやじさんが独りで鍋を振っています。
カウンターとテーブル2脚の小ぢんまりとした店です。
新京極からちょっと入ったところにあります。周辺のきらびやかさから置き去りになったような店構えです。
それでも人気店とあって、すぐにいっぱいになりました。
龍鳳
075-255-3966
京都市中京区新京極町通六角東入ル北側桜乃町450
きょうの治療は順調に進み、11時過ぎには河原町三条に戻ってきました。時間つぶしに、ファッションビルBALの地下にある丸善書店で久しぶりに立ち読みしました。
わたしが大学生だったころは、このあたりには京都書院、オーム社、駸々堂書店と本屋が並んでいました。それらが消えて久しいです。
平積みになっていた新刊の「京都の山と川」(中公新書)を買いました。春に登った東山三十六峰など京都の山や川の歴史などが紹介されています。秋になったら、また歩きたいです。