サンティアゴ巡礼路には、「モホン」と呼ばれる道程の標識が0.5キロ間隔で立っています。この数字が減っていくのが、歩いていての楽しみでした。
朝日を浴びるモホンです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで「100キロ」を示すモホンです。
わたしにとっては、実質的な巡礼のスタートともいえるモホンでした。ここから歩けばコンポステーラ(巡礼証明書)がいただけます。
サンティアゴ巡礼路には、「モホン」と呼ばれる道程の標識が0.5キロ間隔で立っています。この数字が減っていくのが、歩いていての楽しみでした。
朝日を浴びるモホンです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで「100キロ」を示すモホンです。
わたしにとっては、実質的な巡礼のスタートともいえるモホンでした。ここから歩けばコンポステーラ(巡礼証明書)がいただけます。
【9/7】
マドリードで地下鉄に乗りました。
1号線から12号線までが縦横に走っている便利な乗り物です。「スリの仕事場」でもありますので、警戒も怠りませんでした。
地下鉄の乗車券は、改札口の手前に並んでいる自動販売機で買います。空港駅で最初に買ったときは、ちょっと手こずりました。「地球の歩き方」で勉強していた購入方法と違っていたからです。
まずは、ディスプレーの英国旗にタッチして英語表記にしました。すると、行先を尋ねられました。「歩き方」には「市内ゾーンを選択」とありましたが、そんな画面は出てきません。ちょっとあわてましたが、そこは落ち着いたふりをして、おもむろにメモ帳を取り出しました。空港からホテルの最寄り駅までを順に書き出してました。
これまでにウィーンやプラハ、ベルリンなどで地下鉄に乗った経験が生かされました。下車する駅名だけでなく、乗車する列車の行先となるターミナルの駅名も必要です。それがわからないと、どちら向きに乗ればよいのかがわからなくなります。
で、やっと乗車券を手にしました。4.80EURしました。調べていたよりずいぶんと値上がりしてました。
空港からの車内は、大きなスーツケースをもった旅行客でいっぱいです。
スペインの地下鉄には改札口があります。
まず右側の「Metro」と書かれた自動販売機で乗車券を購入。左側の改札口に乗車券を挿入します。すると日時を刻印して改札口が開きます。降りるときは乗車券は不要です。右側の出口は、逆行できないようになっているだけです。
ホテルの最寄り駅で下車しました。
Googleのストリートビューで予習していたので、道に迷うことはありませんでした。
ホテルにチェックイン後、中心地のデル・ソルに向かいました。それなのに乗客は少なく、やがてわたし1人になってしまいました。
おかしいなと思っていると、係員が乗り込んできて「降りろ」。
工事のため、一部区間が不通になってました。あわてて路線図とにらめっこして、う回路を探しました。
地下鉄の料金体系は、「地球の歩き方」の記載以後に変更になっているようです。
市内区間は、5駅まで1.50EUR、その後1駅ごとに0.10EUR増しで、10駅以上は2.0EURとなってます。そのために、行先駅の入力が必要だったのです。
わたしが乗ったホテル最寄り駅と、旧市街のデル・ソル間は、1.80EURでした。路線図をもう一度調べてみると、乗り継ぎが多くなりますが最短の駅間は8つでした。計算が合いました。
地下鉄の乗り場は、すぐにわかります。
旧市街の中心地、プエルタ・デル・ソルの地下には大きな地下駅があります。
正式名称は「Vodafone Sol」です。携帯電話のボーダフォンがスポンサーで、日本からは撤退した赤い丸のロゴががついてました。
【9/7】
マドリードで泊まった「La Posada de El Chaflan」の朝食です。
パンとコーヒーくらいかとあまり期待してませんでした。フロントの前にあるバールスペースに独り座ると、ただ1人いる気のよさそうな男性従業員が準備してくれました。
生ハムにチーズがついてます。
最後に焼いたトーストを運んできて、「That’s all」。はい、ごちそうさまでした。慣れない旅の初日です。ゆっくり食べられてありがたかったです。
【9/9】
巡礼1日目です。サリアで泊まったのは「Pension」で、食事はついてませんでした。巡礼中は、ずっとこのスタイルの素泊まりでした。チェックインしたときに前金で支払いを済ませてしまい、早朝に鍵を部屋に置いたまま出発しました。
朝食は、巡礼路で開いている最初のカフェに入りました。
この日は、パンケーキとカフェ・コン・レチェ(ミルク入りコーヒー)です。気のいいおやっさんに、スタートのクレデンシャルも押してもらいました。
【9/10】
巡礼2日目は、ゴンサールのカフェです。
食べているのは「ナポリタン」という名の菓子パンです。スペインでは、チョコ入りのデニッシュのことのようです。マドリードのホテルで食べたのも、このパンです。
【9/11】
巡礼3日目は、馬鹿デカいクロアッサンです。半くらいしか食べられませんでした。
【9/12】
巡礼4日目は、ポカディージョにするような2つ割にしたパンを焼いて出してくれました。ジャムやバターをつけていただきました。
【9/13】
巡礼5日目の最終日は、ラバコージャのホテルを出発すると、途中にカフェはなく、何も食べずにサンティアゴ・デ・コンポステーラの町に入ってしまいました。
巡礼事務所でコンポステーラ/巡礼証明書を発行してもらい、大聖堂での昼のミサに出席しました。ホテルにチェックインして、もう一度、大聖堂に向かう途中のバールで飲んだ一杯のビールが、この日の朝食兼昼食でした。
【9/13】
サンティアゴ・デ・コンポステーラで泊まったStella Luscofusco P.R.には、愛想のいいお母さんの手作りといった感じの朝食が付いてました。ヨーグルトがおいしかったです。
焼きたてのトーストがついてましたが、簡素なものでした。
というわけで、ふり返ってみると、カフェ・コン・レチェのファンにjはなりましたが、たいした朝食は食べていませんね。
マドリード・チャルマルティン駅のホームで出発を待つrenfe(スペイン国鉄)の高速車両「Alvia」のS-730シリーズです。
動力車は先頭と後尾の各2両です。その間に6両のタルゴ型客車(1軸台車連接型客車)がはさまってます。
Preferende/1等の車内です。車両の幅が広いのに1+2列のシート配置でゆったりとしています。
「Alvia」は7月末、サンティアゴ・デ・コンポステーラ近郊で多数の死者を出す脱線転覆事故を起こしました。
わたしはそれ以前に、行きのマドリード~サリア間、帰りのサンティアゴ・デ・コンポステーラ~マドリード間のチケットを予約していました。事故は、運転士が規定無視の高速でカーブに突っ込んだ人為的なものでした。これで、かえって安全運転が徹底されることを信じて乗車しました。
ドーハ空港での長いトランジットです。小腹が空いてきまた。きょうは1日、どれだけ眠って、どれだけ食べたのかもわからなくなってます。ラーメンでも食べたいところですが、そんな気の利いたものはありません。
スパゲティ・ボロネーゼにしました。味はフツー。こんなとこでフツーなら、上出来です。
問題はこちら。ビールを注文しました。出てきたのがこれです。
「Barbican」はブランドでしょう。その下には麦芽飲料とあります。
ところが、その下にはノンアルコールと。
驚くことにストロベリーとも。
肝心のお味は、イチゴ味の炭酸飲料です。まずくはないですが、ビールを頼んだはずなのにアテがはずれました。
で、やっと気づきました。ここはアルコールご法度な国なんだと。
免税店には、いくらでも並んでますが。
王冠がついてます。栓抜きがないので、どうして開けるのと聞くと、ニヤリと笑って、大げさな身振りでキャップを回しました。
お国違えば、なんでも違います。
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《追加画像》
覚悟してたといえ、長い長い帰り道です。
サンティアゴ・デ・コンポステーラをたったのは昨日の朝。renfe/スペイン国鉄でマドリードまで6時間。
今朝のQATAR でドーハまでまた6時間です。
近くの席で、小さな子どもが巻き舌で泣くので、うるさくてオーディオを聞いてました。300アルバムほど入ってましたが、日本人のは、山口百恵だけでした。たぶん。(追記です。「Kobukuro」も入ってました)
いいですね。「秋桜」、「いい日旅立ち」。「Edo Dancer」は、「伊豆の踊り子」でした。
ナポリ上空を飛行中。地中海に積乱雲が浮かんでました。向こうはアフリカ大陸です。
カタール航空は、座席のピッチがこれまでの航空会社より広いようです。膝を組めるのが、まだしもの救いです。
アラビア半島の雲上に夕陽が沈むころ、ドーハが近づいてきました。
ここのトランジットで6時間待ち。関空は、はるか先です。
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旅の最後は、マドリードに戻ってきての夕食でした。
プラド美術館からブラブラとデル・ソルに戻ってきて、木陰のテーブルに座りました。もう歩き疲れてました。
まずはポテトチップスとオリーブでサンミゲルをグイッと。
ビールだけ頼んで、付いてくるポテトチップスだけでゆっくりと時間を楽しんでいる客が多いです。
このおじちゃんに、「飲んでいかないか」と声をかけられました。
マドリードに戻る列車では、iPoneに入っていた落語を聞いてました。桂枝雀の「高津の富札」です。
そのせいか、これで大団円と丸くまーるく独りで納得しました。
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マドリード〜ドーハ〜関西空港と飛んだ帰りの便の機内食です。
カタール航空は、往復10万円ちょっと(燃料サーチャージ含む)と格安でした。それなのに座席はゆったりとしており、機内食も満足のいくものでした。
鶏肉の料理でした。
マドリード〜ドーハ間は、ボーイング777でした。
出発直後には、軽食が出てました。
ドーハ空港で7時間も待たされて、やっと関西空港に向けて飛び立ちました。エアバス330です。座席指定に失敗して、4列シートの内側という、最悪ポジションでした。でも疲れていたので、ほとんど寝てました。
最初のおつまみです。ワインは、フランス産のシャルドネです。
次の食事はパスしました。さすがに空腹感がありませんでした。ハイネケンの缶ビールを飲んだはずです。
で、夕食です。和食を選択しました。
白いコメは久しぶりでした。
茶そばが団子になっているのは、お決まりのご愛敬です。
味付けがちょっと単調で、どれも似たような味でしたが、おいしくいただきました。
マドリードに戻りました。ここで一つだけしたかったこと。マルガリータ王女との再会でした。
プラド美術館には、ベラスケスが描いた「ラス・メニーナス/女官たち」があります。女官たちに囲まれてポーズをとるのがマルガリータです(購入した絵はがきの部分)。
ウィーンの美術史美術館で会って以来です。
「ラス・メニーナス」の2枚左に、赤い色のドレス姿のマルガリータもいました。ベラスケス最晩年の作で、弟子によって完成させられたそうです。
ウィーンでは、白色、薔薇色、青色のドレス姿を見ています。ふる里のマドリードには、4枚目も残っていたんですね。
スペイン絵画の至宝が収蔵されています。でも、もう歩くのは限界です。ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」だけを見て、さよならしました。
プラド美術館周辺は、犯罪の要注意地区だそうですが、ポリスが警戒してくれていました。
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