とこまで歩いてもこの光景でした。
でもゴールはあって、ロス・アルコス着。ビール片手の昼飯にありつきました。
この日もロス・アルコスまで22kmほどの行程だ。
あまりにも変化のない道が、やけくそに続いた。
ロス・アルコスのサンタ・マリア教会。立派な祭壇に圧倒された。
ハーフボトルの赤ワインは、陶器製のデキャンターで登場。
ロス・アルコスまで22kmほどの行程でした。あまりにも変化のない道が、やけくそに続きました。
巡礼のために用意した資金は50万円でした。わが家の家計とは別なわたし名義の銀行口座に、それくらいの蓄えはありました。どんぶり勘定ですが、それでほぼ収まりました。もっとも、学生さんらは、この半額ほどで上手に歩いていました。
出費で最大だったのは、スペイン往復の航空券です。関西国際空港発、スキポール(オランダ)経由でバルセロナ往復のKLM航空は16万円ほどしました。予約までに時間がなかったのと、バルセロナin/outoとしたからです。直前にテロが起きたパリを避けたのと、バルセロナのサグラダ・ファミリアを見たくなったからです。
当初の計画で春先に購入した大韓航空のパリ往復格安チケットは、10万円を切ってました。でも、そのキャンセルに3万円もかかりました。今度は、あれこれと思案している余裕がありませんでした。
巡礼中に知りあった日本人では、モスクワ経由パリ往復というアエロフロート利用が6万円台。アタチュルク(トルコ)経由のボルドー着というトルコ航空もそれに次いで安かったです。「アタチュルクの乗り継ぎは(直前に起きたテロが)怖くて、キョロキョロしてました」とか。学生さんと違って、さすがにわたしはそのルートも敬遠しました。
交通費は、他にバルセロナから途中のパンプローナまでrenfe(スペイン国鉄)に乗り、そこから出発地のサンジャン・ピエ・デ・ポーまでのバスが合わせて8000円ほど。帰りのサンティアゴ・デ・コンポステーラからバルセロナまでのLCC(格安航空機)はなんと6000円しませんでした。当然のことですが、サンジャン・ピエ・デ・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは、すべて歩きましたから交通費はゼロです。
滞在費は1日平均50ユーロ(約6000円)ほどを見込んでました。実際にはそんなに使う日はまれ。その半額以下という日も多かったです。帰国後に計算すると、合わせて20万円ほどになってました。おおかたの食事を自炊して、安い公営アルベルゲに泊まっている学生さんらは、滞在費予算は10万円ほどということでした。
旅行傷害保険は3万円以上しました。期間が45日と長く、海外旅行でいつも使っている「OFF」と文字通り50%オフになるネット予約の保険は使えませんでした。「緊急一時帰国補償」というオプションもつけていました。これは仮に身内にもしものことがあって急きょ、帰国する必要に迫られたとき、その費用の面倒をみてくれるというものでした。
他には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着後に訪れた大西洋の岬、フィステーラへのバスツアー代や、バルセロナではおいしい海鮮料理なんかも食べました。
みやげは、バルセロナで妻と娘、息子の嫁に3本のスカーフを買いました。生まれて半年と、間もなく生まれてくる2人の孫にも木製のおもちゃを。私自身には何も買ってませんでした。旅の思い出が最大のみやげでした。
スリはもとよりノックアウト強盗とか…。安全の国・ニッポンにいると意識しない緊張を強いられます。
スペインもマドリードやバルセロナといった大都会は、観光客が狙われています。襲われたときは、命だけは勘弁してもらって、身ぐるみ剥がれましょう。で、その後のために。
最低限のユーロは、靴底に隠しておきました。
100EURをビニール袋に詰めて、靴のソールとの間に忍ばせました。
隠し金の在りかを公開してしまっては、意味がないです。でも、スペインの強盗諸氏は、このブログまではご覧になってないでしょう。