尾瀬を歩く2017 尾瀬御池ロッジでいただく「尾瀬ごころ」

 尾瀬の旅の2日目の宿は檜枝岐村村営の「尾瀬御池ロッジ」でした。大きな駐車場を備えた尾瀬の裏側の玄関口でした。
 登山にやってきたとは思えないような豪華な宿で、ゆっくりと温泉に浸りました。乾杯は、わたし独り、生ビールではなくて「本醸造 尾瀬ごころ」です。ラベルに水芭蕉がデザインされています。めったに飲まない冷酒ですが、ワインにも似たすっきり甘口で、疲れた体に染み渡りました。

 青津酒造
 福島県南会津郡南会津町永田字穴沢603番地
 0241-62-0012

 コシアブラの天ぷらです。ちょっとほろ苦いですが、珍しい味でしした。

 この夜も豪華な山人料理が並びました。

 締めは裁ちそばです。一緒にでてきたはっとうは、ほんのりと甘く、もちもちとした口触りの檜枝岐の名物です。

 裁ちそばは、ぶかっけ風に出汁ともに出てきました。

 満足のメニューでした。

 朝食も、お代わりをするくらいにうまかったです。

 尾瀬御池ロッジ
 福島県南会津郡檜枝岐村御池
 0241-75-2350

尾瀬を歩く2017 尾瀬沼で食べる「桜の葉漬けおにぎり」

 尾瀬を歩く2日目(7月3日)は、日本百名山の会津駒ケ岳に登山するという、今回の旅のメーンイベントでした。ところが、前夜来の雨。登山は断念して、尾瀬沼を散策しました。
 昼飯は、「民宿こまどり」で登山用に作ってもらっていたお弁当でした。開けてびっくり。2段に分かれ、おにぎりは桜の葉の塩漬けとノリにくるまれていました。おかずも鶏のから揚げにキュウリの浅漬け、チーズにこんにゃくゼリーでした。これまでに食べた山小屋弁当の中では最高の部類です。

 これも桜の葉でしょうか。山菜ミソが巻かれていました。

 尾瀬沼の畔にある長蔵小屋のデッキでいただきました。雨も上がり、のんびりとコーヒーもいれてくつろぎました。
 いつもの「どたぐつ」の同期4人(昔はもっといたのですが)と、埼玉・所沢に住む1年後輩の5人で歩きました。

 飲みたかったのですが、ちょっとがまん。

 立派な水洗トイレが完備です。ただし利用にはチップ100円が常識です。それだけの手間をかけて維持されています。

 尾瀬沼のメーンストリートで、小学生の一団もやってきてました。

 朝の滝沢登山口です。御池を通って沼山峠行のバスを待ちました。

 沼山峠山の家から歩き始め、沼山峠展望台までやってくると、尾瀬沼がちらりと現れました。その向こうは至仏山のはずですが、雲の中でした。

 大江湿原で最初に見た水芭蕉です。すでにシーズンは過ぎて、大きな葉に覆われていました。

 Sくんは、PENTAXの一眼にマクロレンズをつけて、花を狙います。でも、天候が悪いせいもあって出番は少なく、ほとんどがザックの重りと化してました。

 「あっ、ハート!」と、女性からの声。そう見えなくもない池塘(ちとう)です。

 木道の上を歩きました。ワタスゲがあちこちに咲いてました。

 昼飯を食べた帰りは、小淵沢田代に向かいました。ちょっとした回り道のつもりが、それなりの峠越えでした。それでも静かな湿原を満喫しました。

 だれとも出会わず、われわれだけの世界でした。

 沼山峠山の家に戻ってきて、「ゴクローサン!」と念願の乾杯です。何がご苦労なのかは不明ですが、いい一日でした。

尾瀬を歩く2017 檜枝岐・民宿「こまどり」の裁ちそばと農村歌舞伎

 会津駒ケ岳登山への起点となる福島県南会津郡檜枝岐(ひのえまた)村の民宿「こまどり」に泊まりました。
 豪華夕食には、檜枝岐の独特な製法で打った「裁ちそば」が出てきました。10割そばを何枚か重ね、布を裁つように長い包丁を手前に引いて切ることから、その名がついたそうです。なるほど断面は長方形です。

 そば粉でつくった田楽です。もっちりとした口当たりです。

 「山人(やもーど)料理」がずらりと並びました。地元で採れた食材ばかりというのがすごいです。

 イワナの塩焼き
 山菜の天ぷら盛り合わせ
 ワラビのナムル
 アスパラガス(?)の酢の物
 フキとタケノコの煮物
 香茸の油炒り

 どれも手作りの味です。残らず平らげました。

 朝食も、簡素ながら食べきれないほどでした。

 尾瀬を歩く旅には最高の一夜を過ごしました。雨さえ降らなければ、もっとよかったのですが。

 尾瀬檜枝岐温泉 会津駒ヶ岳登山口 そばと山人料理 尾瀬の宿「こまどり」
 福島県南会津郡檜枝岐村字滝沢1052-1 
 0241(75)2082

 檜枝岐には見どころもあります。
 「橋場のばんば」は、ハサミをお供えすることで、良縁を結ぶ「縁結び」と、悪縁を断つ「縁切り」をお願いします。

 これだけ丁寧に結べば、縁が切れることもないでしょう。

 檜枝岐歌舞伎の石段席です。見上げるばかりの石段と桟敷で1000人が農村歌舞伎を楽しみます。

 石段席から眺める立派な舞台です。

 檜枝岐歌舞伎は現在も伝承されており、毎年5、8、9月に3回、演じられます。
 檜枝岐歌舞伎伝承館「千葉之家」には、江戸時代から伝わる資料や写真が展示されていました。

 雪深い土地であることがわかります。消火栓の口が、あんなに高いところにあります。

 檜枝岐村は村政100周年を迎えました。

尾瀬を歩く2017 東武特急「リバティ」で食べる「なつかしの18品目弁当」

 尾瀬には、東海道新幹線のぞみ~東京上野ライン快速~東武特急リバティと乗り継いで会津高原尾瀬口から向かいました。
 乗り換えの北千住駅構内売店であわてて買った「なつかしの18品目弁当」(1000円)です。
 パッケージの「ゆば」という文字にひかれて手にしました。どこに入っているのかなと食べ進むと、錦糸卵に覆われたご飯の下に隠れていました。

 彩りよく並んでいます。

和惣菜 宇豆基野(うずきの)」製です。JR系列の駅弁とは違って、地元料理店の弁当というのはうれしいです。

 18品目が紹介されています。

 4月にデビューしたばかりの新型特急「リバティ(REVATY)」です。車内には、フリーWiFiも備わってました。

 途中の下今市で東武日光行きと切り離された3両編成は、特急と言いながら各駅停車で福島県の会津田島を目指します。

 会津高原尾瀬口からは会津バスで尾瀬の裏側の玄関口にあたる檜枝岐(ひのえまた)に向かいました。