「哲&友号」 大川で浸水せずに進水

 山の友だちの「天満の哲」さんが、ヘンなことをしでかしました。
 ペットボトルをつないでボートをつくり、大阪湾に漕ぎ出すという奇想天外、いや気宇壮大な計画です。
 進水式を挙行するという知らせに、わたしも大阪・大川に駆けつけました。
 結果は無事に浸水、ではなくて進水。なんでもやってみようーの遠い昔のロマンが戻ってきたように、みんなの笑顔がはじけました。

 大阪・天六に近い哲さんのスタジオ「音太小屋」に集合しました。哲さんとその仲間たちです。「だれも欠けずに帰って来られるかな」の声も。

 分解したボートを台車に載せて歩いて出発です。

 早速に荷崩れを起こして、前途多難の様相です。

 大川(淀川の支流)の源八橋下流にある大阪ふれあいの水辺にやってきました。


 
 テープを張って組み立てです。

 浮かびました。「哲&友号」と命名されました。
 早速、哲さんとSさんが乗りこみます。

 岸をゆっくりと離れました。沈没するようなことはないようです。

 初航海を終えて、どや顔の2人です。

 対岸には帝国ホテル大阪や高層マンションがそびえます。どこを航海しているのかと思わせます。

 思わず笑顔がこぼれます。

 哲さんは、へっぴり腰で立ち漕ぎに挑戦です。

 水を漕いで、様になってます。

 警備員も見に来ましたが、お目こぼしにあずかりました。
 オトナの遊びは、撤収も完璧でした。

 都島橋を帰ると、わが母校の大学ボート部が練習中でした。あんな風に大川の本流を進み、大阪湾まで漕ぎ出るのはやり絵空事だったのでしょうか。

 音太小屋に戻って乾杯しました。哲さんの夢に便乗させていただき(ボートには、怖くて乗りませんでした)、ありがとうございます。

リスボンの町を市電28番は走る

【 paso a paso 3 2023/06/10-02 】

 リスボンの町です。坂道の曲がりくねった線路の向こうからトラムが走ってきました。ここでは「市電(エレクトリコ)」と呼びます。その28番線です。
 急いでカメラを構えました。走り去るのを追いました。
 これに乗るためにリスボンまでやってきたようなものです。次の停留所までいって、次の電車に乗り込みました。

 28番線は、「7つの丘」と呼ばれる起伏の多い町を、ガーガー、ギシギシと音を立てながら進みます。狭い路地も抜けていきます。

 町を半周するような路線です。1往復半も乗りました。(画像は「地球の歩きかたポルトガル」より)

 運転手は、長い髪の女性でした。

 始発駅のマルティン・モニスでは、定員しか乗せません。おかげで1時間ほど待たされました。
 走り始めると途中駅からどんどんと乗り込んできて、すぐにいっぱいになりました。

 カテドラル(リスボン大聖堂)の前で通過するのを待ち構えました。

 見飽きることなくシャッターを切りました。

念願叶ったバカリャウ・ア・ブラース

【 paso a paso 3 2023/06/10 】

 リスボンの昼飯です。ちょっと歩き疲れて、カイス・ド・ソドレ近くの公園にあるカフェに座りました。
 メニューを見ると、バカリャウ(干しタラ)があります。トラムに乗ってバカリャウを喰らうのが、リスボンにやってきたワケでした。
 出てきました。エッ、これがバカリャウ?

 バカリャウ・ア・ブラースという、家庭的な料理だそうです。あとでゆっくりと調べてわかりました。
 水で戻してほぐしたバカリャウとタマネギ、細切りジャガイモを炒めて卵とじにしてあります。
 ねっとりとした甘さと、塩気が口の中で混ざりました。

 上のメニューの2行目にあるバカリャウ・ア・ブラースを頼みました。
 予想に反したのは、下のようなグリルの切り身を想像していたのです。

 2500円ほどでした。

 気持ちよい風が吹き抜けるカフェでした。

 カラフルな通りを歩きました。

 1泊したアラメダ公園近くのホステルを出て、地下鉄に向かいました。

 前日、買ったカードにチャージしようとしましたが、うまくいきません。諦めて、新しいカード(乗車券代のほかにわずかですがカード発行代が必要)を買いました。

 リスボンの地下鉄は、日本のように改札が入口にも出口にもあります。

 さすがにコルクの国です。シートまでコルク張りです。

 ターミナルのカイス・ド・ソドレで下車しました。この駅は、何回も利用することになりました。

 ザックをコインロッカーに預けました。

 日本語表記があってうれしかったです。

 駅近くのカフェに飛び込んで朝食です。お決まりの3点セットです。

 地下鉄などが乗り放題になるリスボンカードが欲しかったのですが、どこで売っているのかわかりません。私鉄駅の有人窓口で聞くと、「あそこの黄色い店だよ」。そこは外貨交換所でしたが、ありました。

 72時間有効のリスボンカードです。これでトラムも地下鉄も乗り放題でした。

 1日、遊んで私鉄で今夜から3泊するベレン近くのオステルに向かいました。

 夕食は、ジェロニモス修道院の前のレストランでいただきました。サングリアです。

 イカとエビ、野菜が串に刺さって焼かれています。

 塩、コショウ―の味付けなので、これは口にあいます。

  向こうがジェロニモス修道院です。翌日に入りました。