ウィーンのクリスマス・コンサートを楽しみました。
ウィーン放送交響楽団(ORF)がコンチェルト・ハウスでこのほど演奏しました。
わたしたちのウィーン滞在中にリアル・コンサートを聴きたかったのです。でもこのコンサートの夜まで滞在し続けることができませんでした。残念ながらYoutube録画です。それでもウィーンのクリスマスの夜を、画面を通してゆっくりと体験することができました。
ORFアカデミーのヴァイオリニストのちかちゃんも、画面に何度も登場しました。
ちかちゃんとはムジーク・フェライン(楽友協会)で同じコンサートを聴き、グリーヒェンバイスルで食事をし、シュテファン大聖堂で反田恭平が指揮したモーッアルトのレクイエムではヴァイオリンを弾いていました。オーバーラーでケーキを食べ、反田くんと出会うハプニングもありました。
画面でまじかにすると、このコンサートも聴きたかったという思いが深くなりました。
自分でつくる 豚キムチのパスタ
今夜の一献 牛すじの鉄板ビビンバ
今夜は独り飯でした。わが家では登場したことがない料理、ビビンバに挑戦しました。焼酎の湯割り片手に、ああ、あったまる!。
牛すじを下処理して、冷凍してました。出番でした。
具は当然ながら、おこげがたまりません。
コリコリと牛すじをかみます。うまさがしみ出てきます。
わが家の食卓とは無縁の食材です。それを買ってしまいました。
数日前。ゆっくりと下処理しました。
まずは水から沸騰させて、大量のアクを取り除きます。
よく洗って、ぬめりを取ります。
2度目はネギの葉、ショウガとともに1時間ほど煮込みました。
汁とともにジップロックに入れて冷凍保存していました。
醤油、みりん、酒とニンニクで煮込んで味付けしました。
スキレットの上にご飯を敷き、牛すじ、キムチ、モヤシ、小松菜を並べて、おこげができるまで焼きました。
「旅する音楽の贈り物~クリスマス・コンサート」を楽しむ
小さなころからよく知っているお嬢さん(ピアノ)とそのご主人(仏・ブルターニュ国立管弦楽団ヴァイオリン奏者)に、学友のソプラノとそのご主人のバリトンを加えた2組の音楽仲間の楽しいコンサートでした。(画像はちょっとブレています。ごめんなさい!)
超絶技巧で駆け巡るヴァイオリン、広いオペラ座と同じヴォリュームで朗々と発せられる歌声に、ただただ圧倒されるばかりでした。
プログラムは、モーッアルト、サン=サーンスと続いてカタツムリ!? エッ、カタツムリ作曲の「2匹のカタツムリ、枯れ葉のお葬式に行く」。そんなはずはありません。作曲はコズマです。そのミスをソプラノさんが、おもしろおかしく解説してくれ、バリトン氏がこれまたユーモラスに紙芝居のページを繰りました。
最後は、サンタに扮したヴァイオリニストも加えて「聖しこの夜」の合唱と、クリスマス・イブにふさわしいひと時でした。
高槻市内の50人ほど収容の小ホールです。
芸術空間サロン・ド・ショパン
高槻市高槻町13-5 HopeⅢビル3階
京都・錦 「風景」のかつ丼のお別れ定食
「かつ丼のお別れ定食」(880円)をいただきました。何がお別れなのかというと、卵とじをまとったかつと真っ白いご飯が別盛りになっているだけのことです。だれかとのお別れに、というわけではなさそうです。
これ、わたしは好きです。
ウィンナー・シュニッツェルのように❣ 丸く、大きく延ばされた豚かつが、卵とじの甘い出汁を吸って柔らくなっています。
小皿は、ちくわとレンコン、ゴボウ、ニンジンの煮物です。
寒い日です。中ビンでピッタリです。
町食堂のメニューです。
店は、L字型のカウンターと大テーブルが2つの洋風居酒屋のよう。ビートルズの写真があちこちにかかっていて、流れているのもビートルズです。
ビルの2階なので、知っている人しか上がってこないようです。
風景
075-255-7650
京都市中京区錦小路通高倉西入ル西魚屋町592 コーポ沢吉2F
錦市場の麩嘉で山利の白味噌を買いました。年末恒例の買い物です。
わが家の正月のお雑煮は、白味噌仕立てです。ここの白味噌が欠かせません。
錦市場は、年末の買い物というより、観光客でいっぱいです。
ウィーンみやげ 2つのクリムト
ウィーンみやげの2つのクリムトを並べてみました(画像の合成です)。
オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの「接吻」は、あまりに有名です。2005年に初めて訪れたベルヴェデーレ宮殿にあるオ―ストリー・ギャラリーのみやげにしたコピーは、金縁の額に入れてわが家のリビングに飾っています。
クリムトは、きらびやかな女性だけではなく、こんな素敵な風景画も描いていました。大判のポストカードが今回のみやげです。
「接吻」と再会しました。思っていたほどの派手さはなく、むしろしっとりと落ち着いた色彩でした。18年もたつと、記憶は適当に美化されて、変化していたのでしょう、
人気の作品ですが、開館直後だったので、ゆっくりと見ることができました。
クリムトの世界を堪能しました。
知らなかったクリムトのもう一つの顔です。
夏になるとザルツカンマーグート地方のアッタゼー湖畔で過ごしました。そこで多くの風景画を描いていました。望遠レンズでのぞいたように風景が切り取られています。
「Allee im Park von Schloss Kammer(カンマー城への道)」です。
「接吻」の横にあったのがこちらです。ヒマワリでした。
エゴン・シーレにも惹きつけられました。
窓からの風景を、額縁に切り取りました。下宮につながる庭園が幾何学模様を描いています。後方はシュテファン大聖堂です。
ここでもクリスマス・マーケットが開かれるようです。昼前とあって、まだ閉まってました。
2023年はベルヴェデーレ宮殿上宮の完成から300周年でした。
美術史美術館の階段を見上げると、クリムトが描いた「パラスアテネ」らが壁を埋めています。
美術史美術館では、フェルメールの「絵画芸術」やベラスケスのマルガリータ王女、フリューゲルの冬の風景などをざーっつと見て回りました。
あれこれと書き続けてきたウィーン覚書は、今回で終わりとします。
ウィーン往復 EVA AIRの機内食
わたしが海外に旅立つキャリアは、やはり料金で選んでいます。ネットの海外格安航空券比較サイトから日程、行き先を条件入力してエコノミーの安い方から探します。いくら安くても乗継回数や所要時間も考えます。ロシア(もう飛んでません)や中国のキャリアもご遠慮したいです。
そんなセレクトで、今回のウィーン往復は関空-台北-ウィーンを飛ぶEVA AIR(長栄航空、台湾)を初めて使いました。
機内食は、それほど期待してませんでした。中華料理なら食べられるんではないかと-。
関西空港は、これまでに経験したことがないほどの大混雑でした。余裕をもって空港まで行ったのに、バタバタで機上となりました。
関空-台北は3時間ほどですが、夕食が出ました。
飲み物はリストをみて「ジャパニーズ・ビール」と頼むと、美人CAは「これしかないんですよ」。台湾ビールでした。それを飲んでいると、別のCAが、「ありました」と一番搾りをくれました。ああ、2冠を並べてトクした気分でした。
ご飯の横に豚肉料理だったでしょうか。あまり覚えていません。
台北・桃園空港ではお茶を飲んだくらいです。次はウィーンまで13時間のフライトでした。
メニューは、前のディスプレーに表示されました。
洋風のチキンを選びました。英語メニューを読むと、期待が膨らみました。
出てきたのはこちら。前の食事とトレーを左右逆転しただけで同じように見えます。いかにも冷凍といった感じのニンジンとブロッコリーなんて、まるで同じです。
台湾から乗った大方の乗客には、初めてだったのでしょうが。
ボーイング787は、3・3・3のシート配列です。今回はすべて中央の2席を指定しました。どちらかが通路に面しているので、トイレに立ち上がるのにもう1人に配慮しなくてすみました。シートピッチは標準的で、それほど狭くは感じませんでした。
前のディスプレーで映画を見ました。といっても本数は少なく、日本語はさらに少ないです。
「グランツーリスモ」を見ました。ゲームの世界から生まれたドラーバーの若者が、日産車でルマン24を制覇するまでの実話に基づくストーリーでした。これは楽しみました。
ミュンヘンまで飛んだ前回のルフトハンザ同様に、黒海上空を飛行しました。キエフ(キーウ)が目の下でした。
夜があけて朝食です。スクランブルエッグはおいしかったです。
ウィーンに到着しました。寒そうでした。ダウンコートを着込みました。
ウィーンのクリスマス・シーズンを楽しんで、もう帰国です。
シュベヒャート空港を飛び立つのは5回目です。昼の便だったので、シュテファン大聖堂近くのカフェでゆっくりと朝食を食べて、料金が一番安いSバーンでやってきました。
出国手続きは簡単でした。後は眠っていればいいです。そんな気分でした。
キリンを台湾製ですが、醤油味がうれしいおつまみでいただきました。
ウィーンで積み込まれた機内食です。ポテトがおいしいとは、ちょっと失礼ですかね。
2食目はチーズ・オムレツです。これはうまかったです。
台北の桃園空港は、とにかくにぎやかでした。ウィーンが静かだっただけに、なおさら騒音に参りました。
最後の関空へのフライトです。
奥さまは、ものは試しと機内食をリクエストしていました。「ベジタリアン」です。それが、これですが。
わたしは、ウィーンを飛び立って以来、エサばかり与えられている鳥のかご状態にウンザリでした。果物だけいただきました。
というわけで、これが楽しくて思い出いっぱいのウィーン旅行の最後の記録となりました。
もう少しおいしく、願わくはゆったりビジネスで、という願いはまだまだ「次」への期待として残しておきます。
JR奈良駅 JNOの街角コンサートを楽しむ
JNO(Japan National Orchestra)は、ピアニストの反田恭平さんがプロデュースするオーケストラです。拠点の奈良で、県とタッグを組んで「未来の演奏家育成事業 街角演奏」を繰り広げています。そのメンバーの弦4人+オーボエによるミニコンサートがJR奈良駅で開かれました。
みやこ路快速を降りて、改札口を出たところが会場でした。クリスマスらしい曲で、演奏は始まりました。
わたしは構えたコンデジを、そのまま動画モードにして撮影しました。
乗降客で行き交うコンコースに、譜面台が立てられました。
演奏者が到着しました。ラフな格好をした若者たちです。
本番もコートを脱いだだけの普段着です。まるで飾らないコンサートです。
モーッアルトのオーボエ四重奏曲の第1楽章です。大好きな曲です。
広いコーコースは音響的には何も考えられていませんが、荒木奏美さんのオーボエが心地よく響きました。
水野優也さん、佐々木賢二さんのチェロのデュオも素敵でした。
「聖しこの夜」のメロディーに、通りかかった親子も足を止めていました。
この曲は、音声のみです。
「奈良を音楽の都に」という反田くんら若い音楽家の思いが詰まった素晴らしいひと時でした。
コンコースは、天井や柱が木調で和風に仕上げられています。
奈良を拠点とするJNOのおかげで、ここにやって来る機会が増えました。
この街角コンサートも、奈良県庁で行われた岡本誠司さんのヴァイオリンに続いて2回目でした。
ウィーン 韓国料理「SURA」のスンドゥブでほっこり
ウィーンに行っても、肉肉しい肉を食べたわけではありません。それでも食べなれた味が恋しくもなります。
シュテファン大聖堂近くのゲストハウスからジンガー通りをちょっと歩くと韓国料理店がありました。今夜はここでと窓から見ると、広い店内に客が1人もいません。素通りした先にもう一軒ありました。「SURA」です。こちらはにぎわっていました。
「Sundubu Zigae(海鮮豆腐湯)」です。これなら出てくる料理の想像がつきました。豆腐の舌触りに満足し、辛いところまでアタリでした。
モヤシのナムルにキムチ、ワカメと白飯がついてます。
寒い戸外から一歩入ると、温かい別世界です。ビールです。
奥さまは野菜ビビンバです。
ビールと合わせて7000円ほどです。少食の夫婦ですが、あれこれ頼むと、これはたいへんです。
活気にあふれた店でした。
日本語で対応してくれました。もちろん、韓国語にドイツ語、その他があふれていました。
Koreanische,Japanisch Restaurantと名乗っていて、すしやうどんもあるようです。
ウィーン 4つのオルガンの聴き比べ
ウィーンの町のあちこちでパイプオルガンの音を聴きました。たまたま入った教会で、ドームに響き渡っていました。
カプツィーナー教会の地下に広がるカイザーグルフト(皇帝納骨所)には、1663年以来のハプスブルク家の歴代皇帝12人を含む約150体の遺体が安置されています。
教会はこぢんまりとしていました。背後を見上げると、コンソールを前にした生徒の背後の先生が立って、レッスン中でした。
ウィーンの歴史的建造物には、4本の紅白のリボンがW(wien)に垂れ下がっています。左は教会。右が納骨所ですが、入りませんでした。
2017年に新たに作られたパイプオルガンです。軽やかに響いていました。
シュテファン大聖堂の、祭壇右側の壁面にあるオルガンです。モーッアルトのレクイエムでも、このオルガンが使われました。
祭壇の対面には、バラ窓の下に大きくて立派なオルガンがあります。
厳かに、力強く響きます。
すでにこのブログで紹介したアウグスティーナ教会のオルガンです。
低音が腹の底から響き渡ります。
ペーター教会のオルガンも紹介済みです。ここでは、ほぼ毎日のようにオルガンコンサートが開かれています。
丸くて大きなドームとオルガンの響きがマッチングして、わたしはこの音が最高に聴こえました。
ハプスブルク家の習慣で、遺体はカプツィーナー教会、心臓はアウグスティーナ教会、内臓はシュテファン大聖堂に納められました。それぞれの教会でオルガンを聴いているということになります。