大阪・天六 音太小屋寄席で笑って春駒寿司へ

 大阪・天神橋筋商店街にある「春駒」です。回らないのに、すこぶるリーズナブルなすし屋さんです。本店はいつものように長い行列でした。でも時間が中途半端だったので、店のキャパが大きい支店にはすぐにはいれました。
 とりあえず頼んだハマチとマグロです。わたしはハマチから箸をつける断然、ハマチ派です。
 5人でテーブルを囲みました。で、何気なくそれぞれ5皿頼むと、これだけ出てきました。1皿2貫ということを忘れてました。

 店の前で客の整理をしていたおっちゃんに薦められた「鯛のごまにんにく醤油」です。ちょっと変化球がいけます。

 サーモンにサバと続きます。

 アジにウナギときて、もう満腹です。

 商店街では、マスク姿が目につきます。チャイニーズともすれ違いますが、ちょっと閑散としているようです。

 春駒 支店
 06-6351-9103
 大阪市北区天神橋5-6-8

 山仲間のOさんの友だちで、一緒に京都一周トレイルを歩いたこともある「天満の哲」さんがオーナーの「音太小屋(ねたごや)」の前で開場を待ちます。
 地下鉄天六から5分ほどのところ。路地に入ると、古い民家も残ります。哲さんは、隣の一軒家を「国家戦略特別区域外国人滞在施設」、要するにはやりの民泊にしています。「春節をアテにしてたのに、中国人はキャンセル続出」とぼやいてますが、隣の古アパートは解体中で、そちらも3階ての宿泊施設にするそうで、あれこれと忙しそうです。

 お目当ては、桂米二さんと若手二人の寄席です。
 前日はギター教室の発表会も行われたスタジオで開演を待ちます。

 桂米二さんは、米朝一門のベテランです。音太小屋の開設以来、2、3カ月に1度の寄席を開き、きょうが57回目です。
 演目は、盗人に入った京の商家が火事になり、慌てた旦那さんから預けられた葛籠(つづら)に幼い子が入っていて・・・といった筋書きから始まる「火事場盗人」など4題。三味線や太鼓の出拍子から始まって、目の前で迫力一杯に繰り広げられる話芸を、存分に笑い、楽しみました。

 一緒に笑った山仲間のM子さんから、「いつもおいしいもののおすそ分けをいただいていて、一度、お礼が言いたい」と一緒したわたしの妻へ、重ねてプレゼントがありました。
 M子さん、ご主人のKさん、それにOさん、山とは違った楽しい時をありがとうございます。

神戸 竹中大工道具館「大工さん展」で木組を楽しむ

 JR新神戸近くにある「竹中大工道具館」を楽しみました。竹中工務店の企業博物館です。「近世職人文化とその伝統」を伝える大工道具などが展示されています。
 わたしが引き込まれたのが「木組」です。
 丸太が縦横下に交差しています。梁と柱です。
 昔の大工は、「手間」かけてこんな緻密な細工を施したのです。組み上がると内部の構造はわかりません。
 ばらしてしまうとこんな具合です。
 順番に再現してみました。


 いろんな継手があります。

 どうしても解体できなかったのがこの「四方鎌継」です。知恵の輪を解くように、あちらこちらとひねりましたが、びくともしません。

 やって来た小学生が、「ぼく、知ってる!」といとも簡単に分解しました。脱帽です。
 斜め45度にずらすのでした。

 実際にこんな複雑な木組が使われていた建築物もあるそうです。
 今では、木工の実技の腕前を調べる課題にもなっているそうです。

 なんだ、このすごい布のような鉋屑は。
 わが家の鰹削り器がうまく削れなくて、今朝も刃物を研いだばかりです。それでもなかなかうまくいきません。ちょっとは見習いたいです。

 名工の切っ先鋭い刃物が並んでいます。

 こんな道具で材木を切り出していたのです。

 さて、クイズ。
 酒瓶を木製の矢が貫通しています。矢じりも矢羽根も瓶の穴より太いです。答えは、驚くべき木の特性にありました。

 静かな休憩室があります。

 たった100円のコーヒーをいただきました。

 山友だちのFさんに招待券(カンナの部分が半券)をいただきました。ありがとうございます。

 3年前にもやってきたことがあります。でも、その日は休館日でした。

 竹中大工道具館
 神戸市中央区熊内町7-5-1
 078-242-0216

トロッコ嵯峨駅 最後の日のデゴイチと駅チェンバロ

 JR嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅です。ここからトロッコ列車(嵯峨野観光鉄道)が発車します。
 駅構内のSL広場に展示されていた「D5151」は、老朽化して年明けから解体、撤去されることになりました。きょうが最後の公開日でした。
 大きな動輪で長い貨物列車をグイグイと引っ張った昭和12年(1937)製造の過熱テンダー機関車は、役目を終えて鉄の塊に戻ります。

 我が国SLの完成形で、「デゴイチ」の愛称で親しまれて国産最大の名機でした。

 D5151は長く旧大鉄局吹田機関庫に所属して東海道線や山陽線で活躍。昭和46年(1971)に廃車となりました。京阪くずはモールで展示された後、嵯峨にやって来ました。

 近くで見ると、錆も浮いています。

 動輪のオブジェ越しです。

 名残のヘッドマークをつけています。

 「19世紀ホール」では、「駅ピアノ」ならぬ「駅チェンバロ」が開かれていました。チェンバロが生で聞けるちょっと珍しい光景です。
 立派なパイプオルガンもあります。

 トランペットやオーボエ、ヴァイオリンなどを、チェンバロの軽やかな響きが支えていました。

 大阪音楽大学の学生さんたちの演奏でした。
 指導しているチェンバロ奏者は、わたしのFaceBook友だちです。

 反対側にはベーゼンドルファーのグランドピアノもあり、こちらでも演奏されてました。
 駅ピアノというよりは、ミニコンサートの雰囲気でした。
 ピアノの後ろにもSLが並んでいます。

 特急「はと」や「つばめ」のヘッドマークが懐かしいです。

 「ジオラマ京都JAPAN」にも入ってみました。

 梅小路機関庫が再現されています。転車台が回転しています。

 広いスペースに京都の光景がコンパクトにまとまられています。こちらは金閣寺です。

 嵯峨野トロッコ鉄道が走ります。

 旧二条駅に客車が到着します。

 こちらは京都駅です。トワイライト・エクスプレスが停車しています。

 トロッコ列車は、満席で発車していきました。

 トロッコ嵯峨駅
 京都市右京区嵯峨天龍寺車道町11−1

Merry Christmas present from GG

 メリー・クリスマス。孫へのプレゼントを作りました。
 「ミッキーマウスの滑り台」です。
 思ったようにはビー玉が転がってくれませんが、これで完成です。
 お正月に帰ってくる孫たちが、実物を前にどんな反応をしてくれるか、楽しみです。

 建設中の画像です。段ボール箱を切って細工しました。

 百均出身の絵の具を塗って、少しは格好をつけました。

わが家の Merry Christmas 2

 スワッグと言うらしいです。花や葉を束ねて壁にかける飾りのことです。リースはもう流行おくれ(?)なのでしょうか。
 わが家にも登場です。「上手にできたでしょ。写真、撮って」と頼まれました。

 よく似てますが、玄関ドアにも飾っています。

 ダイニングテーブルの上にも、赤い実がなってます。

わが家の Merry Christmas

わが家のメリー・クリスマスです。毎年のようにこのシーズン、奥さまが玄関を飾ります。
 ことしは新顔の追加です。昨日の京都伏見・深草トレイルで大岩山に登るとき、山道に置かれていたプレゼントです。20数個の木の飾りをいただいてきました。
 さっそく壁にぶら下げました。

 どうして作ったのでしょうか。その精巧さに驚かされます。

 型を作って、薄板を焼き抜いているのでしょうか。それにしても細かい細工です。ありがとうございます。

 大岩山については昨日のブログ「京都一周トレイル 伏見・深草ルートのX’masプレゼント」をご覧ください。

 プレゼントの箱に張り付けられていたQRコードと、「のび太の裏山化計画」という団体名です。
 QRコードは、「大岩山 アドベント カレンダー計画」とリンクしています。大岩山参道のPRと環境美化を促進する計画の一環のようです。

 飾りの中心は、ドイツ・ドレスデンを旅した7年前にみやげに買ってきたロウソクの熱で風車が回る木工工芸品です。
 ドイツではクリスマスツリーの代わりとして『ピラミッド』と呼ばれて、昔から愛されているそうです。

 動画にメロディーも加えてみました。

 撮影は、こんな風に行ったというタネ明かしです。

京都人の密かな愉しみ その7 今宮神社「いち和」のあぶり餅とお玉の井

 京都・今宮神社の門前にある茶店「いち和」で名物のあぶり餅をいただきました。
 竹串に刺したつきての餅を炭火で焦げ目がつくほどにあぶって、甘い白味噌のたれをかけています。
 暖かな一日でした。軒先の床几に腰かけて熱いお茶をすすりながら味わいました。

 食べた後の青竹まで絵になります。

 注文を聞いてから、目の前で焼いてくれます。

 きょうは「いち和」こと、一文字屋和輔です。長保2年(ちょうど1000年)創業という老舗です。
 向かいには、同じあぶり餅の「かざりや」があります。江戸初期の創業ですが、それでも400年です。どういうわけか、そちらのを食べたことが多いです。

 こちらにしたのは、「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)に登場した「お玉の井」を見たかったのです。番組では、京都の名水(井戸)のあちこちが紹介されました。その一つとして、NHK京都放送局勤務(当時)の井上あさひアナウンサーが訪れてレポートしていました。「ニュースウォッチ9」を降板したときは「あさひロス」と騒がれましたが、結婚が明らかになって、またまたざわざわしています。
 この竹垣の下が井戸です。

 断りを入れて、井戸に降りました。
 「たまに落ちる人もいはるから、気いつけてや」と諭されて。

 深い底から清水が湧き出ているようでした。

 今宮神社東門からの眺めです。
 左がいち和、右がかざりやです。

 一文字屋和輔 いち和 
 京都市北区紫野今宮町69
 075-492-6852

 これまでのこのブログでの「京都人の密かな愉しみ

関西百名山 紅葉の大原から大比叡、坂本まで

 絶好のお出かけ日和でした。きょうも山歩きを楽しみました。
 山仲間のM子さんが「比叡山に登ったことがない」とおっしゃる。それでは行きましょうと、Oさんとともにエスコートしました。
 京都・大原から京都一周トレイルを逆向きに仰木峠~水井山~横高山と越えて延暦寺へ。関西百名山の大比叡(おおびえ、848.1m)を制覇? 秘境駅に数えられる坂本ケーブルのもたて山駅に寄って、一気に坂本へ下山しました。15キロほどのロングトレイルでした。

 光のシャワーを浴びて杉木立の道を進みます。

 M子さん恒例のデザート。本日はカボチャづくしのケーキです。詳しい説明を聞きましたが、右から左で申し訳ありません。
 空洞になった幹をテーブルにしました。チョコレートの桜と若枝の紅葉のあまりの美しさにほれぼれ。もちろんお味もサイコーです。

 坂本ケーブルのもたて山駅です。ここで乗下車する人はほとんどいません。駅を降りても、山道が延びるだけです。
 カメラをかまえるわたしは、満員の乗客に怪訝な目で見られました。

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大阪城 「わたしの桜」の紅葉と 「モツレク」と

 大阪・OBPのいずみホールでモーツァルトの「レクイエム」を聴きました。その後、ちょっと足を延ばして「わたしの桜」を見に行きました。
 第二寝屋川にかかる新鴫野橋のたもとに生える桜の木です。立派に成長しています。それが大阪城をバックに赤い紅葉となっていました。
 残念ながらすでに太陽光はなく、鮮やかな色彩は拝めませんでした。

 支柱にプレートが張り付けられ、募金者の名前が刻まれています(画像処理しています)。わたしの名前もあります。
 建築家の安藤忠雄さんらの呼びかけで「平成の通り抜け」として平成20年、毛馬から大阪湾までの大川に3000本の桜の並木をつくろうという募金・植樹活動がありました。5億円以上が集まったそうです。その1本です。

 OBPのビル群に向けて連なる桜並木は、みんなそのときの植樹です。

 内濠にかかる極楽橋です。オーストリア・グラーツのエッゲンベルク城に残る「豊臣期大坂図屏風」に描かれていたあの極楽橋です。

 まるで豊臣期の極楽橋にかかっていた「唐門」を模したような観光船が通りました。

 石垣の上から見下ろしました。

 天守閣はやはり立派です。
 インバウンドばかりとすれ違いましたが、胸を張って「The OSAKA」を自慢できます。

旧第四師団の立派な建物は改装されてレストランなどが入っています。

 「ザ・コナモン・バル 利休」でたこ焼きをつつきました。

 ソースやトッピングはセルフというスタイルでした。わたしはオーソドックスにソース、鰹節、青のりです。

 大阪城公園では「ラーメン・フェスティバル」なるイベントが行われていました。どの店も大行列のようでした。その反動か、こちらは空いていました。

 ザ・コナモン・バル 利休 (THE KONAMON BAR RIKYU)
 06-6484-9455
 大阪市中央区大阪城1-1 MIRAIZA OSAKA-JO 1F

 いずみホールで聴いたのは「同志社CCDアルママータ12thコンサート」でした。
 2つの「レクイエム」が演奏され、ラターは抑え気味の合唱が素晴らしかったです。伴奏は管楽器とオルガンの小編成でヴァイオリンやビオラが入っていないせいか、モーツァルトでは鎮魂の曲がしっとりと耳に流れ込んでこないのがちょっと残念でした。

臨時特急「まほろば」で奈良へ~JR大回りの旅

 JRの新大阪~奈良間を走るノンストップ特急「まほろば」がこの秋、臨時運行されています。今春、全線開通したおおさか東線を優等列車が走るのは初めてです。
 急に思い立って、このシーズンの土、日曜日に13往復するだけの限定列車に「乗り鉄」体験をしました。しかも、京都までの「大回り乗車」でしたので、時間だけはたっぷりとある年金生活者の懐にも優しい半日でした。

 新大阪の1番ホームに行くと、「まほろば自由席」と書かれた辺りには、発車半時間前だというのに行列ができていました。それが見る見るうちに伸びました。
 大阪から大和路快速に乗っても奈良までの所要時間は10分ほどしか違いません。どうせガラガラだろうとタカをくくっていましたが、大違いでした。3両編成の指定席2両は、すでに満席でした。

 行列に対して検札が始まりました。自由席特急券は1200円でした。
 検印を押されたわたしの乗車券は、島本から京都までの310円区間です。「大回りです」と告げると、何の問題もありませんでした。

 行先表示は当然ながら「奈良」です。「特急」ともありますが、「まほろば」という列車名がないのが残念です。昔の特急のような列車ごとのヘッドマークもありません。

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