都七福神 毘沙門天 東寺

毘沙門天1

 毘沙門天は、東寺におられます。
 30センチほど開いたお堂の内部にカメラを向けました。ちょっとブレてます。

毘沙門天2

毘沙門天3

 毘沙門堂は、広い東寺の南西の角にあります。

毘沙門天4

 真言宗で最高の儀式とされる「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」の初日にあたった。高僧が並んで道場の潅頂院に向かって歩いてくる。千百有余年にわたり、宮中で行われてきた行事で、鎮護国家、五穀豊穣、高度豊饒を祈って7日間、21座にわたり祈念の修法が勤められる。

毘沙門天5

 高僧は、赤い傘をかけられて、歩んでくる。カラフルだ。

毘沙門天6

 東寺といえば五重の塔がランドマークになっている。

都七福神 弁財天 六波羅蜜寺

弁財天1

 弁財天は六波羅蜜寺に祀られています。

弁財天2

 七福神のうち、唯一の女性です。あまりにきらびやかすぎて、手が震えて(?)撮影に失敗しました。

弁財天3

 境内に銭洗い地蔵があって、「銭の神様です」と弁財天の前にすわった僧が案内してました。でも「銭集めの神様」のようです。「ご参拝の皆様、この稲穂をお受け取りください。あちらで、色紙を付けてもらってください。(無料です)」。で、無料の色紙をつけもらう横には、熊笹やら福袋やらがずらり。はかられた! と思いながら500円の福袋を付けてもらいました。こんな罰当たりなことを言ったら福がやってこないか。前言撤回です。

弁財天4

 六波羅蜜寺は、空也の寺として知られています。

都七福神 ゑびす神 ゑびす神社  

恵比須1

 
 鯛を左わきに抱えたゑびす神です。

恵比須2

 ゑびす神社は、「えべっさん」、つまり十日ゑびすを前に、早くもにぎわっています。境内や周辺道路には、屋台が準備中です。
 二つ目の鳥居にご注目ください。扁額の部分は白い布で覆われています。

恵比須3

 鳥居の上のには恵比須さんが飾られていて、いつもは扁額めがけて賽銭を入れるようになっています。手前の熊手に入ると中吉で、恵比須さんの顔の下に入れば大吉ということです。でもこの人出で、そんなことをしたら、たいへんなことになります。

恵比須4

 えべっさんとえば、この福耳です。

恵比須5

 早くも「商売繁盛、笹もってこい!」です。でも、まだ静かでした。

都七福神 寿老神 革堂

寿老神1

 寿老神は革堂(こうどう)さんに祀られています。ローソク1本が灯るだけの堂内に安置されています。格子にレンズを押しつけて固定して、スローシャッターで撮影した寿老神の素顔です。

寿老神2

寿老神3

 寿老神堂は、境内の北東の隅にあります。

寿老神4

 山門には千社札がいっぱい張られています。

寿老神5

 革堂は、正確には行願寺といいます。実は一昨年、京都検定を受検したときに、参考書にたびたび登場して、初めて存在を知りました。寺町は、クルマでもよく走る通りですが。
 ここは西国三十三番の十九番札所にもなっていて、朱印をもらっているのは、そちらを巡っている人のほうが多いようでした。

都七福神 福禄寿 赤山禅院

福禄寿1

 福禄寿神です。修学院の赤山(せきざん)禅院に祀られています。

福禄寿2

 福禄寿のご尊顔です。いや頭が長い。

福禄寿3

 福禄寿殿は、木々の間の静かなところにあります。

福禄寿4

 七福神が勢ぞろいしていました。

福禄寿5

 七福神まいりは、色紙に朱印をいただいてまわります。でも、この色紙が大きい。長さが40センチはあります。自転車にのって、ザックを肩に巡るのは無理です。仕方なくあきらめました(朱印をいただくのは300円。この7カ所。色紙1800円なりを節約したというのもホンネです)。

福禄寿7

 七福神グッズもたくさんあります。これは福禄寿のおみくじ。

福禄寿6

 本堂の屋根の上に猿がいます。京の都を見下ろしているのでしょうか。それとも京の鬼門を護っているのでしょうか。

都七福神 大黒天 松ヶ崎大黒天

大黒天1

 「日本最古 都七福神まいり」をしました。第一番は「松ヶ崎大黒天」です。
 本尊の大黒天は伝教大師の作と伝えられるが、本堂前には愛嬌たぷりの「なで大黒」が。頭をなでてた手で、体の悪いところをなでるとよいそうだ。

大黒天2

 バスツアーが走り、貸し切りタクシーが横付けするほど、参拝客は多いです。なんとか巡りは、ちょっとしたブームです。

大黒天3

 阪急、地下鉄と乗り継いで「松ヶ崎」で下車しました。ここからポタリング開始です。中学時代の友人の家の前などを走って5分ほどで到着です。
 背後の山は、五山の送り火の「妙法」のうち、「法」の火床です。

京は遠ても十八里、鯖街道終点

鯖街道終点

 鯖街道の終点は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるあたりにあった京七口の「大原口」です。ここを入ると京の都です。
 現在の出町柳あたりで、出町橋のたもとには「鯖街道口」の碑が建ってます。「従是洛中」と書かれているのを見て、やっと着いたと実感しました。

出町枡形商店街

 出町枡形商店街は、鯖街道の終点を名乗っています。
 鯖街道80キロを走る「鯖街道マラニック」はことしも5月14日に行われました。小浜のいずみ商店街をスタートし、小浜~上根来~桑原~久多~八丁平~尾越~花背峠~鞍馬~賀茂川~出町と走って出町枡形商店街がゴールというとんでもないレースです。
 わたしは、6月にいずみ町商店街を出発、4回に分けて歩きました。それでもゴールの感激は同じはずです。
 最後の大原~出町間の詳しい道のりは、HP版をご覧ください。

京は遠ても十八里 鯖街道を往く その4

その4  大原~出町    (06/07/15)

 7:53

 阪急烏丸から四条通に上がると、向こうから京都バスの大原行きが。接続がうまくいきすぎて、カメラを落ち着いて構えている余裕がありませんでした。右側が長刀鉾です。

 8:44

 大原に着きました。日焼け止めをしっかり塗り、サングラスに替えてさあ出発。
 久しぶりに三千院まで行ってみることにしました。

 8:51

 三千院は午前8時30分から開門していました。商売熱心なこと、いやお寺はどこも早いか。

 8:55

 とれたて野菜がきれいに並べられています。

 9:11

 日曜朝市が開かれる会場。残念…。
 前回日曜日は、坊村に向かうバスからにぎわいを見て、寄り道したいと思ったほどでした。

 9:14

 大原の里を振り返ります。右から3分の1の谷が寂光院あたりでしょう。

 9:19

 戸寺は、京都一周トレイルの中継点でした。比叡山からここまで。そして鞍馬-二ノ瀬への出発点となりました。

 9:25

 花尻橋の土井志ば漬け本舗。広い駐車場にまだ車は止まってませんが、これが満車になるのです。京都の味として人気が高く、観光土産として欠かせません。

 正直いえば、わたしは、ここのしば漬けはあまり好きではありませんが。

 9:29

 土井志ば漬けの大きな蔵(工場)にかかっているのは、なんの像でしょうか? 鍾馗さんではないようだです。

 9:32

 カーデザインの「童夢(どうむ)」。かつては、ここが本社だったと思ってましたたが、閉鎖されています。HPで調べてみれば、滋賀県に移っているようでした。

 9:44

 高野川に沿って歩きます。涼しそうな光景です。

 9:57

 旧道を歩いていると、対岸に「かまぶろ」が。
 壬申の乱のおり、大海人皇子が傷を癒したという伝説が残る八瀬かま風呂です。土で固めたかまの中に塩水に浸した筵を敷き、その上に横たわり上記で蒸したといいます。古代版のサウナのようです。

 9:59

 「かま風呂」と同じ格好をしている。これがわたしの第一印象でした。当たり前です、大原女家の和菓子の方が、これをまねているんです。

 10:04

 鮎の友釣りをする釣りマニア。

 10:22

 九頭竜大社の手水鉢です。苔むした龍が水をはいています。

 10:44

 比叡山に登るケーブルが八瀬を出発していきました。

 10:49

 八瀬にはかつて、京福電鉄の小さな遊園地があり、野外の大きな円形プールがありました。

 それが、すべて撤去され一段マンション群が建築中です。
 

 10:57

 崇道神社。桓武天皇の実弟、早良(さわら)親王を祀っています。

 

 11:03

 三宅八幡の鳥居を横目に通り過ぎる。

 11:09

 叡山電車の三宅八幡駅。ちょっと休憩しました。
 
 向こうにそびえるのは比叡山です。

 11:27

 山端(やまばな)の料理店「平八茶屋」。

 11:38

 高野川に沿って歩きました。この道の突きあたり右手角が、「天天有」だったはず。このあたりは一乗寺のラーメン激戦区で、右に曲がると「高安」があります。ああ、ラーメンを食べたいところですが、ここはぐっと我慢。

 11:52

 高野橋から振り返ります。

 五山の送り火のひとつ「妙法」のういちの「法」が松ヶ崎の山にくっきりと。

 11:56

 賀茂川、高野川には、あちこちに亀をデザインしたコンクリートが置かれ、川を渡ることができます。

 12:03

 蓼倉橋という歩道橋を渡ると、京都市立下鴨中学の横でした。わが母校なんです。でも、当時の校舎は残っていません。

 12:09

 糾の森(ただすのもり)を横切りました。下鴨神社にも珍しく多くの観光客が。

 12:22
 
 「鯖寿し膳」(1785円)には、鯖すし3切れにすまし、酢の物が付いてます。さすがです。鯖のあの生臭さはどこかにいってしまい、飯と一体化しています。それに、身も昆布もさくっとかみ切れます。しょうがも、ヘンに甘くなく、すっきりとしてます。
 ちょっと高かったけれど、まあハレの日だから許しましょう。なんの?って、祇園祭の宵々山、いや鯖街道完歩の。ごちそうさまでした。

 12:37

  「京鯖寿し 花折」。その本店住所は「鯖街道出町終点(葵橋東詰)」と書かれています(実際は、左京区下鴨宮崎町121)。

 12:45

 賀茂川にかかる出町橋。そのわきに「鯖街道口」の石碑がたっています。「従是洛中」。ついにゴールしました。

 12:50

 ふたばの前には、きょうも行列が。名物の豆餅を土産に買いました。

 12:53

 出町枡形商店街。「鯖街道の終点です」と書かれています。

贋「一日一止」 

一日一止

 大津市途中 (2006/07/09)
 「一日一止 止まれといわれて止まってみる。」というタイトルの知人のブログがある。なかなかの写真である。ちょっとまねて私もパチリ。「止まれ、止まれ」といわれても、わたしは京を目指す。
 「京は遠ても十八里 鯖街道を往く」の③、坊村~大原のHP版をやっとアップしました。
 

京は遠ても18里 鯖街道を往く その3

その3  坊村~大原   (06/07/09)

09:42
坊村(大津市)に着く。今回は京都・出町柳から京都バスでやってくる。ここは比良・武奈ヶ岳への登り口だが、わたしはバスが走ってきたコースを京都目指して戻る。

10:04
「山村留学生募集中」の垂れ幕がかかる中村小学校。わたしが中学生だったときに見たのと同じ校舎である。この校舎の右側に峰床山に登るルートがある。

10:16
学校の前にあった大津市の掲示板。なつかし光景の写真に吸い寄せられる。「ありし日の江若鉄道」展が大津市歴史博物館で開かれるという。これは見に行かねば。江若鉄道は、大津市の浜大津から近江今津(当時の高島郡今津町、現在は高島市)までの湖岸を走っていた。ガソリンカー(ディーゼルカーではない)が満員の客を詰め込んでいた。JR湖西線の開通で姿を消したが、小さなときに何回か乗った記憶がある。

10:23
ウィーン、ウィーンとあちこちから草刈りのエンジンカッターの音が響き渡る。集落あげての草刈りデーだったんだろう。

10:45
川を渡り、トンネルを抜けて新道はまっすぐに伸びている。おかげで川にそって曲がりくねった旧道は、車も走らず静かである。

10:49
安曇川の支流の足尾谷(芦火谷とも書く)。何回か歩いた谷道である。京都府最高峰の皆子山も、ここから登る。

11:04
子供は水遊び。親はバーベキューの準備。緑の木陰は気持ち良さそう。

11:11
平では街道沿いの古い民家がそのまま民芸店になっている。

11:26
平を過ぎたところで、花折トンネルに続く新道とわかれて、車は通行禁止となっている旧道を歩く。こんな細い、舗装もされていない急坂を、トンネルができるまではバスも走っていた。

11:29「逢(あ)のみち 湖(こ)のみち 山歩(さんぽ)みち」初めて知ったキャッチコピーである。

11:29
比良・権現山への登山口。ここから小女郎峠-権現山-蓬莱岳と登ったのが、わたしの山登り泊初体験だった。もう40年以上も昔のことになった。サンケイバレイ(現在のびわこバレイ)のカーレーターができる前で、蓬莱も静かな山だった。

11:37
花折峠に着いた。獣の糞ばかりが転がっている。はるか前方をさっと横切る動物を見た。犬くらいの大きさに見えた。茶色の毛をしていた。近くに落ちていた小枝をあわてて拾い、振り回しながら歩く。

11:47
花折峠から南を見ると、彼方に比叡山が。京が近づいてくる。

11:47
花折トンネルへと続く旧道には車の列ができている。

11:54
旧道の南側の入り口。ここにも通行禁止のロープが。

12:18
途中(とっちゅう)に降りてくる。立派な蔵が建っている。

12:23
途中から左折すると大津の堅田へ、右に行くと京都へ続く。

12:31
「一日一止 止まれといわれて止まってみる。」というタイトルの知人のブログがある。なかなかの写真である。ちょっとまねて私もパチリ。「止マレ、止マレ」といわれても、わたしは京を目指す。「一日一撮」というのは、わたしのHPのタイトルのひとつである。

12:43
途中峠を越えると京都府にはいる。京都市左京区はものすごく広く、朽木からちょっと西に入った久多あたりも左京区だったが。

12:47
路上でスイカを売っている。目玉は1個150円。いくら安くても、持って帰れない。車のかたはどうぞ。

13:11
今回も鯖寿司を食べるつもりでした。チャンスはありました。京都・下鴨に店がある鯖寿司の「花折」の「鯖街道工房 鯖街道花折峠」が、花折トンネルの北あることは知ってました。ところが、直行するにはちょっと時間が早いうえ、旧道の花折峠を越えるにはだいぶ回り道をしなくてはなりませんでした。京滋の境の途中峠を越えたところで、「食事」の看板を発見。選択の余地なくはいりました。メニューで一応、鯖寿司を探しましたが、そんなものはなく、とんかつ定食(900円)です。海老フライが自慢のようで、わざわざ食べに来たといった感じの老夫婦もいました。

13:24
小出石の八幡宮。ロウソクがともっており、やがて神主さんがお祓いをはじめました。

13:57
古知谷の阿弥陀寺には、中国風のちょっと変わった山門がある。

14:04
紫蘇が葉をつけている。このあたりの名産の柴漬けには欠かせない。

14:22
「右 寂光院」の石碑が立っている。大原までやってくる。

14:26
京都バスの大原バス停。ここは観光地。鞍馬行きのマイクロバス路線もできて、立派になっている。