残りわずかな巡礼道

巡礼道も残りわずかになってしまいました。愛おしみながら歩きました。

クリを拾いながら歩いている巡礼者もいました。焼き栗にでもするのでしょうか。

まるで井戸で洗って食えとばかりに。

誰も拾わないので。

1つ、お飾りに。

フクシアですか。

知らん。

夜露を溜めて。

Paso a paso Dos 35日目=9/28 聖地までもう少し

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 長かった巡礼も、聖地サンティア・デ・コンポステーラがすぐそこに迫ってきた。ペドロウソまでの22kmほどを、楽しみながら歩いた。
 「残りわずかな巡礼路

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 イヌもご主人とともに巡礼。喉が渇いた。

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 昼飯はハンバーガーにビール。ちょっと都会っぽくなってきた。
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my camino=35日目 スペインは好きか? 

 その日のわたしの旅日記には、「スペインは好きか?」と書きなぐっていました。
 サリアの夜、そして前夜のリバディッソと、どうも悪いことが重なっていました。おまけにこの朝は道を間違えて、真っ暗闇の中で犬に吠えられました。どこから飛び出してくるのかと、ちょっと怖い目にあいました。
 スマホで見つけたリカバリー・ルートを歩きました。再び国道に出て安心したためか、オ・セブレイロの峠道から悩まされてきた左足の痛みは、不思議なことにほとんどなくなっていました。
 体が元気を取り戻すと、気分もよくなってきました。そこからは「もったいない! もったいない!」と、残り少なくなった道をゆっくりと進みました。
 栗が落ちていました。焼き栗にしたらおいしいだろうな。リンゴも落ちていました。かじりついて大丈夫だろうか。あたりはすっかりと秋の気配になっていました。
 昼過ぎにはペドロウソのペンシオンに着きました。フロントの兄ちゃんにスマホを充電するため、前夜のアルベルゲで忘れて失くしてしまった電源プラグを貸してもらいました。「同じのが欲しいんだけど、売ってる店はないですか?」。するとロッカーの中をごそごそして、新しいの(ひょっとしたら別の人の忘れもの)を取り出してくれました。「いくら?」と聞くと、ウインクが返ってきました。なんとタダでくれたのです。スペイン人にもいいヤツがいたのです。いや、おおかたのスペイン人はいいヤツでした。
 重い荷を背負ってきつい山を登っていると、必ずといっていいくらい悪態をつきたくなります。もう、こんな山、登るか!!
 それが頂上に達すると、そんな苦労は忘れ去っています。山を下りると、きまって「よかった、よかった。今度はいつ登ろう」となってしまうのです。
 NHKで「旅するスペイン語」という俳優の平岳大さん出演している語学番組が放送されていました。こんなのを見ていると、「次の旅は、美食のサン・セバスティアンだ」と、独り興奮するのでした。
 スペイン、大好きです!