これがホンモノ・プルポ

これがホンモノのプルポです。

メリデに到着したのは、まだ10時半でしたが、これを楽しみに歩いてきました。突撃しかありません。薄暗い店内は、先客は若い巡礼者独りでした。

大きな鍋にタコがいっぱい茹でられています。

頼むと、一匹、いや一尾、一舟かを取り出します。

ハサミでぶつ切りにします。

あとはオリーブオイルをドバーッとかけ、パプリカを振りかければできあがりです。

きました。プルポです。

楊枝に突き刺していただきます。日本の蛸わさよりは柔らかです。うまい!

永年の夢が叶いました。

よく一緒になる韓国人カップルと乾杯しました。

メリデのプルポの有名店です。

Paso a paso Dos 34日目=9/27 巡礼も終盤 秋の気配

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 8月25日から歩き始めた巡礼も終盤。季節も移り、秋めいてきた。
 この日は、プルポの名店があるメリデを通って、リバディソ・デ・バイショまで22kmほどのステージ。

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 プルポに満足しての記念撮影。ひろみさん、コリアン・カップルと。

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 夕飯は単品でパスタを頼んだ。「赤」も忘れずに。
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プルポ・ア・フェイラ 見参

待望のプルポ・ア・フェイラです。タコです。オクトパスは、こちらではデビル・フィッシュのはずですが、ここガリシア州では大人気です。

ぶつ切りにした茹でタコに岩塩、パプリカがかかっているだけです。

あす、通過するメリデという町が特に有名です。名店もあります。でも行程と合いません。

一足お先にパラス・デ.・レイでいただきました。ワインとタコってサイコーです。たこ焼きとビールも悪くはないですが。

MENU(巡礼定食)のプリメロは野菜スープを選びました。温かいのがうれしいです。

デザートはヨーグルト。砂糖をたっぷりかけました。カフェ・コン・レチェ(ミルク入りコーヒー)に砂糖を入れる習慣がついてしまった影響です。

これで9.5€です。もちろんワインのハーフ・ボトルがついてます。

3年前にも、ここでプルポを食べました。お得意様になりたいです。


my camino=34日目 「涅槃の道」なのに修行が足りません 

 悪いことは続くものです。朝、6時になってもだれも起きてきませでした。まだ暗いアルベルゲを、独りで出発しましたが、ウォーキング・ポールを忘れていました。自動ロックの玄関からいったん出てしまうと、後戻りはできませんでした。実は前回の巡礼でも、同じことをやっています。やがて起きてきた英国人のおばちゃんに合図して開けてもらいました。後で気づきましたが、電源の変換プラグ(スペインはC型)も忘れていました。注意力が散漫になっていたようです。
 巡礼路は霧雨に煙っていました。このカミーノで初めてのお湿りでした。それも気分を暗くしました。
 メリデで待望のプルポを食べ、白ワインのコップ酒で気を取り直して歩きました。
 ところが、リバディッソの私営アルベルゲで再び突き落とされました。管理人のホスピタレイノ(男性はホスピタレイロ)が、とにかくにぎやかでした。大きな声でずっと話していました。
 そういえば前回の巡礼の帰り道、サンティアゴ・デ・コンポステーラから乗ったrenfe(スペイン国鉄)で、通路の向こうに座った男性が、マドリードに着くまで途切れることなく隣の女性に話しかけていました。何を話しているかはわかりませんでしたが、何をそんなに話すことがあったのでしょうか。
 ホスピタレイノのあまりのうるささに、静かな午後のシエスタ(昼寝)もままなりません。裏庭の木陰に逃げ出して日記を書いたりして過ごしました。
 夜になっても相変わらずのボリュームでした。1階に泊まっている団体客とおぼしき一団とのロビーでのにぎやかな話し声が、吹き抜けの2階寝室まで響き渡りました。たまりかねて「シー」と言いに行った同宿者もいました。でも効果はゼロ。「お・も・て・な・し」という概念は存在しないのかと疑いました。
 よほど興奮していたのかもしれません。その夜は、悪い夢を見ました。悪魔の一撃をかわそうとした瞬間、ベッドから転げ落ちました。下段でよかったです。こんな体験、小学生の時に疑似チフスの疑いで隔離入院した病院のベッドか落ちたとき以来でした。
 サリアで出会った地方国立大の学長夫人の優しいことばが蘇ってきました。「涅槃の道を楽しんできてくださいね」
 ああ、まだまだ修行が足りませんでした。