水 フロミスタへの道

大きな運河が走ってました。カスティーリャ運河です。舟が通行するため、水位を調節する水門まであります。

乾ききった大地を歩いて来た後に見ると、水しぶきが新鮮です。

長い長い運河沿いの道を歩きました。

大規模なスプリンクラーが、大量の水をまき散らしてます。

恩恵をあずかったトウモロコシは、大きな実をつけています。

my camino=16日目 念のための携行品~クスリのこと 

 巡礼でかつぐ荷物は、可能な限り少なくしました。それぞれの重量を量って、少しでも軽いものを選びました。
 念のための携行品は、大抵出番がありません。それがわかっていて持っていったのは、最低限のクスリでした。

 ブルゴスの大聖堂の前で出会ったまやさんは、そこからカミーノをスタートさせました。2日後にカストロヘリスのアルベルゲで再会すると、メセタの道で転倒して、左膝に深い切り傷を創っていました。わたしがもっていたゲンタシン軟膏を塗ってもらいました。化膿止めになるだろうと判断しました。
 「抗生物質ももってますから、化膿しそうだったらいつでも言ってくださいよ。あげますから」
 翌日のフロミスタのアルベルゲでも。さらに次の日のカリオン・デ・ロス・コンデスでも、バスでレオンに向かうまやさんと別れる前にと、ゲンタシン軟膏は大活躍でした。譲ってもよかったのですが、わたしもこの先、いつ必要になるかわかりませんでした。

 カミーノに出発する前、わたしは近所のかかりつけの医院に行って、ひと通りの薬をもらっていました。
 セガスロン(胃腸薬)、ビオフェルミン配合散(整腸剤)、葛根湯(風邪薬)の他に、フロモックスというセフェム系抗生物質も。
 「先生、ベッド・バグ(南京虫)に刺されたときの薬も頼みます」とお願いすると、「どこに行くんですか」と怪訝な表情をされました。
 タリオンという抗ヒスタミン剤(アレルギー疾患の治療薬)はその対策薬だったはずです。幸い、ベッド・バグに遭遇することはありませんでした。それでもサンティアゴ・デ・コンポステーラで出会った日本人2人組は「刺されて、逃げ出してきた」と話してました。




 ビワの葉エキスというのは、奥さまの愛用消毒液です。ビワの葉を焼酎に漬け込ん作ります。プラスティックの小瓶に入れ、綿棒とともにもってました。
 針と糸も必需品でした。ボタンがとれたときの裁縫用ではありません。足にマメができたときは、針を消毒して膨らんだマメに突き刺し、糸を垂らしたままにしておきます。すると、糸を伝って貯まった体液が放出され、傷口が乾燥して直りが早くなるのです。

 カミーノと関係なく、毎日飲んでいる薬も忘れたらたいへんです。降圧剤と、5年ほど前に山道で膝が痛くなって以来、愛飲しているグルコサミン・コンドロイチン錠、さらに腰痛に効くというアリナミンEXです。
 湿布シートも役立ちました。これは、スペインのファーマシア(薬局)では買えませんでした。

 薬ではありませんが、ワセリンも大活躍でした。毎朝、靴下を履く前に、指先に塗り込んでいました。マメの予防になります。おかげでか、今回のカミーノでは、長距離歩行の大敵であるマメに泣かされることはありませんでした。

Paso a paso Dos 16日目=9/9 運河沿いの巡礼路

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 この日のステージは、メセタの残りを進んで25kmほど。パレンシア県に入ってからは、運河に沿った道を進んだ。

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 水と緑。乾ききった巡礼路を歩いてきただけに、ほっとする風景だった。

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 夕食は簡単にカップラーメンですませた。
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