ブドウほお張る巡礼道

ブドウの収穫があちこちで行われてます。
おっちゃんに「写真撮らせ」と頼んだら、ボーズを取ってくれました。ちょっと緊張気味です。
期待したわけではないですが、「これ持っていけ」と2房くれました。ありがたく、1房だけいただきました。

端からほお張ります。甘さが口中に広がります。ワインもいいですが、こちらは採れたて100%の新鮮ジュースです。
ペェッ、ペェッと皮と種を巡礼道に吐き捨てながら、幸せな気分で歩きました。

広大なブドウ畑です。収穫は1房ずつ手作業です。

ブドウ畑の向こうに、奇妙な一軒家が建ってます。
きょうも30キロ歩きました。ゴールまで200キロを切りました。

Paso a paso Dos 27日目=9/20 ブドウ畑を抜けて

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長かった巡礼も、あと200kmとなった。
この日は最後の難関、オ・セブロイドへへの登りの負担を軽くしようと、ペレヘまで30kmのロング・ステージ。実は、これが裏目に出た。

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昼飯は、ビジャフランカ・デル・ピエルソで。
まだ早かったので、さらに歩いた。

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翌日の峠越えでは荷を軽くするため、ザックは「コモド」に運んでもらうよう準備した。

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鉄の十字架と「五大力」

イラゴ峠(1505m)に着きました。鉄の十字架が立ってます。古来、巡礼者は、出身地から携えてきた石を供えて祈ります。

到着したときは、月明かりの中でした。

十字架の下には、多くの願いがこめられた石が置かれています。

わたしも準備していました。

住吉大社のパワースポットでいただいた「五大力」です。御守りとして、ザックにぶら下げていました。

母や妻、家族の健康、孫の生育、娘の安産なんかを祈願して、石を置きました。

御守りがなくなるのは心もとないので、どなたかが携えてきた小石を3個いただき、御守り袋に詰めました。住吉大社にお返しに行きましょう。

またひとつ、峠を越えました。

あと220キロほどです。

my camino=27日目 ザックの重さは、体重の10分の1 

 昼過ぎにアルベルゲに到着すると、最初にベッドの上にシュラフを広げました。早い時間だとたいていは「お好きなところに」。わたしは、片面が壁になっている隅の下段を選びました。次にシャワーで汗を流し、洗濯場に直行して汗にまみれたTシャツや下着を手洗いしました。ロープにつるしておくと、スペインの午後の日差しを浴びて、夕刻には乾いてしまいました。
 Tシャツや下着類は、基本的に3組しかもっておらず、初日から最終日まで、これのローテーションでした。幸い雨に振られなかったので、2交代でも回りました。ファッションとは無縁の世界でした。毎日、同じ格好をしていても、かえって目印になっていいくらいのものでした。
 それほどまでして荷物を軽くしました。すべてをザックに入れて背負って歩くのですから。
 ザックの重さは、体重の10分の1までが理想といわれています。となると、わたしの場合は6.5キロになります。そこまで軽くするのは至難の業でした。学生時代に山に登っていたころは、キスリングザックと呼ばれた帆布の重たいザックに20キロほどの荷物を背負い、1週間を超える縦走登山をしたこともありました。でも、それは過去の話でした。
 ケチケチ大作戦でした。まずザック。わたしは前回のカミーノでも使ったOSPRAYの38リットルでした。容量が大きいのを選ぶと、なんでも詰め込んでしまいます。ザック自体の重量も同容量のものの中で一番軽い部類でした。シュラフ(寝袋)は、化繊よりも軽いISUKAのダウン製で500グラムほどです。2万円以上しましたが、ここでの軽さは、全行程に影響します。歩くときには必ず背負っているのですから。
 雨着は、ゴアテックス(半透過性繊維)製の上下をもっていました。丈夫ですが、重さが気になりました。これもCOLUMBIAの軽いものに買い換えました。
 机の上に、調理用の計量器をもってきて、すべて装備の重さをはかりました。これは、本当にいるのかどうかと、厳しい目でチェックしていきました。いるか、いらないかと迷ったときは、これはいらない。これは、もっと軽いのが手に入るはずと。
 スペインに出発する朝。大阪・水無瀬の自宅を出発するときは、巡礼中にはくミドルカットのシューズやウォーキング・ポールもザックに詰め込んで8キロほどでした。減量作戦はほぼ成功でした。おかげで、カミーノを通じてザックの重さに苦しんだことはありませんでした。
 重さとは関係ありませんが、I’m Japanese! と、ザックに日の丸を縫いつけていました。