丹波篠山 金山~春を告げる花と、奇岩、トンネル

 篠山市の北西、丹波市との境にある金山(きんざん、540m)に登りました。山だけなら、眺望はよいですがわざわざ登るほどのことはありません。ところが、歴史遺産に奇岩、麓には春を告げる花、さらに明治・昭和・平成の3代のトンネルと、見どころたっぷりの里山歩きでした。
 初春の暖かさと青い空を満喫する好天でした。

 鬼のかけ橋、またの名を眼鏡橋といいます。岩と岩の間に板状の岩が橋のようにかかっています。この奇観は安藤広重も描いています。

 麓の大山地区には、里の春を告げる花々が咲いていました。
 アズマイチゲは、昼間の気温が高いときに花を開きます。大山地区を代表する春の花で、群落は篠山市の天然記念物に指定されています。

 金山近くの鐘ケ坂峠を貫く鐘ケ坂隧道です。明治16年に完成した日本最古のレンガ積みトンネルです。その後、昭和、平成に2つの新しいトンネルが開通しました。

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東海自然歩道 忍頂寺から西の起点・箕面まで

 東海自然歩道を西の起点、箕面の「明治の森箕面国定公園」まで歩きました。東京・高尾から歩いてきたら、大きな声で「ゴール!」と叫んだところでしょぅが、先日の忍頂寺~摂津峡(高槻)とつながっただけです。それでも箕面大滝を見て阪急・箕面まで18キロほどを、春の訪れを感じる好天の下、気持ちがよい里山ハイキングでした。

 2つの思わぬ出会いがありました。
 向こうから菅笠を被った男性らが歩いてきました。カメラを構えると、その男性は先頭を歩いていた仲間の山グループのリーダーでした。
 一緒に歩いてきた大柄な男性はスイス人で、これから東京まで歩くそうです。テントを担いでいました。2人は箕面で知り合って、歩いてきたそうです。

 ルートは、昨秋の台風の影響もあってかなり荒れている区間もありました。「通行止」の表示も何か所かで見ました。実際には、倒木をまたいだりはしましたが、歩くことはできました。

 箕面にゴールして飲んだ「箕面ビール」です。軽やかなのど越しがたまりません。

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播磨 アップ&ダウンの七種山縦走

 播磨の七種山(なぐさやま、683m)を反時計回りに縦走しました。全行程8.7キロでしたが、急登に急降下の連続で、累積標高上りは941mに達しました。久しぶりの本格的登山でした。おまけに2月とは思えない好天気で汗びっしょり。わたしのふくらはぎは根をあげて硬直し、あわてて持っていた漢方薬を飲むという醜態まで晒す、盛りだくさんな山行でした。
 下山後には、そんなことも忘れて次回のスケジュールを確認するという、いつものパターンでした。

 流紋岩があちこちに露出していて、岩場となっていました。まるで北アルプスを縦走しているような気分でした。

 なんと真っ青な空が広がりました。2月とは思えません。

 昼食の後は、恒例のコーヒーブレーク。おいしいリンゴに、北海道みやげのケーキやM子さん特製のチョコレートが並びました。うれれしいひと時でした。

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東海自然歩道 忍頂寺から竜王山を越え、摂津峡まで

 東海自然歩道に沿って茨木市の忍頂寺から竜王山を越えて高槻市の摂津峡まで10キロほどを歩きました。天気予報以上の好天となり、日差しがこぼれる中の気持ちの良いハイキングでした。

 古くから信仰を集めていた山で、遺跡も多いです。
 八大龍王大権現の八葉蓮宝池には、八大龍王をまつった祠がありました。

 竜王山(510m)の頂上展望台からは、大阪方面がが見渡せました。案内板には明石海峡大橋なんかも描かれてましたが、この日は遠くの視界はききませんでした。

 竜仙峠を越えて高槻側に下る道では、昨秋の台風の影響か倒木が目立ちました。ありがたいことに、通行には支障がないようになってました。

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淡路島 諭鶴羽山と灘黒岩水仙郷の満開のスイセン

 淡路島の最高峰、諭鶴羽山に登りました。
 登山口の近くにある灘黒岩水仙郷は、初春のような日差しを浴びてスイセンが満開でした。真っ青な空に向けて、すっくと花を広げ、甘い香りを振りまいていました。

 諭鶴羽山(607.95m)の頂上からは、春霞の彼方に紀泉アルプスからダイヤモンドトレイルに連なるスカイラインが見渡せました。
 

 いつもの山の仲間と登りました。温かいコーヒーとともにいただくM子さん手作りのお菓子と、Uさんの果物をつまむひと時がいつもながらの楽しみです。

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冬晴れの須磨アルプスを楽しむ

 冬晴れの1日となった19日、六甲連山の西端に連なる須磨アルプスを歩きました。真っ青に晴れ上がり、汗ばむほどの絶好の陽気でした。
 眼下には明石海峡大橋から神戸市街、大阪湾、さらに六甲の山々から山を削って開発されたマンション群まで見飽きない絶景が広がりました。
 標高はありませんが、次々とピークを越え、コースは変化に富んでました。馬の背というアルプスの名に恥じないガレ場を越えて、この日のメンバー7人で記念撮影しました。

 鉄拐山からは、ここから連なる六甲全山縦走路の先が見渡せました。

 昼飯は弁当を持参せず、コース途中の高倉台団地の商店街で、温かいそばを食べました。

 馬の背では、前を行く小学生の一団がキャーキャーと叫びながらよじ登っていて、ハイカーも多くて渋滞が発生するほどでした。

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初登り 小楠公ゆかりの飯盛山

 正月から長引いていた風邪も、やっと治ってわたしにとっては今年の登り初めでした。
 いつもの山仲間と向かったのは大阪東部、生駒の北に連なる飯盛山(314.3m)です。FM放送の送信塔があることで、その名を知ってました。
 ここ数日の寒さはどこへやら。日差しが心地よい穏やかな1日でした。

 スタートは、野崎観音(慈眼寺)でした。「野崎詣り」で信者を集める有名な寺です。
  

 飯盛山の頂上には、小楠公と呼ばれる楠木正行(まさつら)の像が立っています。1348年の四条畷の戦いで足利方の高師直(こうのもろなお)に敗れ、自害した楠木正成の嫡子です。

 山道に、ドングリなどでつくった素敵な造形がさりげなく飾られていました。

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生駒山 愛宕山と同じ飛行塔を見に行く

 大阪平野の東にそびえる生駒山に登りました。れっきとした関西百名山の1座です。その割には、登山対象とはなっていなくて、「子どものころ遠足で行った」といった存在です。「関西百名山を目指す会」(仮称)のメンバーとしては見過ごすわけにいかず、今年最後の山行となりました。
 頂上には、昭和初期に作られた飛行塔が現存します。愛宕山の山上にあった幻の飛行塔や、私以外のメンバー3人が幼少を過ごした吹田・千里山の遊園地にもあったという飛行塔と同じ製作者とわかり、どうしても乗ってみたくなったのです。遊園地は冬季休園でしたが、間近に見ることができました。
 石切神社から登り、暗峠を経て枚岡神社に下りました。冬とは思えない陽気と暖かさの中を気持ちよく歩き、帰りには難波でミニ忘年会となりました。

 初めて参拝した石切神社です。平日というのに、お百度を踏む参拝者でにぎわっていました。

 生駒山の頂上(642m)には、当然ながら1等三角点がありました。
 その場所は、遊園地内の子供用ミニ機関車が走る柵の中でした。

 ガスが深い1日でした。それでも展望台からは、雲間に金剛山らしき山並みを見ることができました。

 難波の餃子の眠眠発祥の店で「カンパーイ!」。UさんやSくんの山行年間60日オーバーを祝いました。見習いたいものです。

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霰舞う 近江・繖(きぬがさ)山

 近江・安土城跡の南に連なる繖(きぬがさ)山に登りました。頂上近くに西国三十二番札所、観音正寺があることから観音寺山とも呼ばれます。
 生憎の天気となりました。冷たい北風に吹きすさばれ、挙句は霰(あられ)がパラパラと落ちてきて、山道があっという間に真っ白になる冬に震え上がりました。それもつかの間、眼下のびわ湖から真っ白に輝く伊吹山まで見渡しすことができて、変化に富んだ山道でした。

 繖山の標高は432m。さして高くはありませんが、初っ端から頂上まで、ほとんどが階段でした。
 英会話教室のお仲間から広がった山仲間5人で登りました。

 観音正寺の境内で昼飯にしました。西の空が明るくなり、「聖徳太子開基」の寺らしく逆光の太子の像の向こうに近江富士(三上山)が臨めました。

 激しい霰に、山道はあっという間に白くなりました。

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奈良 日本一の山城「高取城」の晩秋

 晩秋の1日、いつもの山仲間と奈良・高取山(583.6m)に登りました。標高はそれほど高くなく、その名も知りませんでした。
 山頂には「日本3大山城」のひとつと言われる高取城の石垣が残っていて、最後の紅葉、黄葉に包まれていました。麓の城下町を歩くのも楽しく、猿石や五百羅漢、壷阪寺と見どころもいっぱいのハイキングとなりました。
 大手門の前で5人そろって記念撮影しました。

 山腹にある宗泉寺に参りました。高取藩主だった植村家の菩提寺で歴代藩主の墓がありました。

 苔むした城壁に紅葉がコントラストを描いてました。生憎の曇り空でした。太陽光が当たっていれば、もっと美しかったのでしょう。

 西国三十三番札所の壷阪寺に向けて下山しました。

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