17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメールが日本で人気になっています。帰宅途中の書店で立ち読みした雑誌「サライ」の特集もフェルメールでした。東京ではいま、2つのフェルメール展が開かれています。来週の東京出張で時間をつくって見に行こうと調べたら、その日はどちらも休館日でした。
【6/10】
ベルリン着き、中央駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、その足でポツダム広場に向かいました。夜に訪れるフィルハーモニー(ベルリン・フィルの本拠地ホール)の下見でした。その隣がGemäldegalerie/絵画館でした。
「The Glass of Wein/紳士とワインをのむ女」です。女性がワインを飲み終わった瞬間を描いていますが、なんだか不思議な絵です。
描かれている「寓意」という要素については、「フェルメール 全点踏破の旅」(朽木ゆり子著、集英社新書)に詳しいです。
日本では大混雑のフェルメール展ですが、あまた大勢のなかの1点という感じです。
カメラを構えている人がいたので、「いいの?」と警備の女性に聞くと、「フラッシュをたかなければね」とのこと。ウィーンの美術史美術館もそうでしたが、寛大なものです。
もうひとつの作品、「真珠の首飾りの女」が見あたりません。もっていた「地球を歩く」(ガイド本)のその絵を指さして「Where is this?」と聞くと、「東京に行ってるわよ」。へえ、そうなんですか!?
Kulturforum/文化フォーラムという、複数の美術館や芸術図書館からなる複合施設にあります。
チケットは、文化フォーラム内の施設共通だったようです。
【6/7】
ドレスデンのGemäldegalerie Alte Meister/アルテ・マイスター絵画館です。
こちらのシンボルは、のぼりにも描かれているラファエロの「システィーナのマドンナ」です。
フェルメールも2点が展示されていました。
ザクセン王国の栄華を伝えるというツヴィンガー宮殿の一部が絵画館です。もっと壮大な宮殿と予想してましたが、以外にこぢんまりとしていました。
絵画館の入口は、ちょっと気づかないほどでした。
前夜、すぐ前にあるゼンパー・オーパー(ザクセン州立歌劇場)でコンサートを聴いた帰りに写したツヴィンガー宮殿の夜景です。
フェルメールの「The Procuress/取り持ち女」(購入した絵はがきのコピー)です。
なんとも世俗的な情景です。男は、取り持ち女に娼婦を紹介され、右手でコインを支払いながら、左手は女の胸をまさぐっています。フェルメールの初期の作品だそうです。
こちらは「Girl reading a letter at an Open Window/窓辺で手紙を読む女」(絵はがきコピー)です。
昨年、京都市美術館で開かれた「フェルメールからのラブレター展」で見たのとよく似た構図です。
ウィーンの美術史美術館の「絵画芸術」を入れて、これで4作品を現地の美術館で鑑賞しました。「フェルメール全点踏破の旅」を本気でやってみたい心境です。
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