京都・荒神口 「旬菜 あだち」のハモと野菜のてんぷら

 京都府立医大病院での検査の合間に食べた昼飯です。「ハモと野菜のてんぷら」(1300円)です。
 鉾町ではきょう、山鉾の試し曳きも行われました。祇園祭は「鱧祭」とも呼ばれ、京都の夏にハモは欠かせません。
 サクっと揚がったハモが6個もかくれていました。シイタケ、なすび、カボチャにシシトウと、盛りだくさんでした。塩をちょいとつけていただきました。

 うなぎの寝床の京町屋を改装したような店です。長いカウンターだけでした。

 河原町の荒神口を下がったところです。1年前にもあったはずですが、気づきませんでした。
 33回(33日)にも及ぶ放射線治療のため、京都府立医大病院に通ってもうすぐ1年です。暑い夏の日々、「京の三十三食」とやけくそに食べ歩いたのが懐かしいです。
 経過観察のためにCTとRI検査を受けました。結果がわかるのは、もう少し先です。

 旬菜 あだち
 075-256-0011
 京都市上京区上生洲町247

ジェロニモス修道院とベレンの塔

【 paso a paso 3 2023/06/11 】

 名所観光の1日でした。ジェロニモス修道院、発見のモニュメント、ベレンの塔と巡りました。
 巡礼のスタート地、ポルトもそうでしたが、リズボンもすごい数の観光客であふれていました。
 田舎道を独り、歩いている巡礼と違って、これは疲れました。

 泊ったオステルの数軒隣がポルトガルの名物、パステル・デ・ナタ(エッグ・タルト)の老舗、パスティス・デ・ベレンでした。これは食べるしかありません。
 朝食にいただきました。

 温かいのをほおばります。甘さは控えめで、クリームが滑らかです。
 ジェロニモス修道院から伝えられたレシピを守り続けているそうです。

 パスティシュ・デ・ベレンで朝食を

 店のすぐ先が修道院です。

 午前10時からの開門前に行きましたが、すでに行列でした。

 チケットをどこで買ったいいのかわからないまま、行列を離れるのもシャクです。並びながらスマホであわててゲットして入場です。

 回廊のすばらしさに圧倒されます。

 エンリケ航海王子とヴァスコダ・ガマの偉業をたたえて1502年に着工。約1世紀をかけて完成しました。マヌエル様式を代表する壮麗な修道院です。

 京都からやって来たご婦人3人連れと出会いました。写真をとってもらいました。

 どなたかの石棺が置かれていました。
 ガマの棺もあるはずと探しました。

 サンタ・マリア教会では、日曜日のミサが行われていて、入れませんでした。
 ガマの棺は、この内部にあったようです。対面はできませんでした。

 観光客の流れにゾロゾロと歩いて退場しました。

 修道院の目の前の海岸に、発見のモニュメントはありました。

 前から3人目のひざまずいているのがガマです。

 「発見のモニュメント」でガマを発見する

 海岸を歩くと、ベレンの塔です。
 テージョ川を行き交う船を監視するため、16世紀初めに作られました。

 このストリート・ミュージシャンは、いつもここで演奏していて有名らしいです。

 内部に入ることもできますが、人数制限しているのか行列はほとんど進みませんでした。

 わたしは、すぐにあきらめて退散しました。

「哲&友号」 大川で浸水せずに進水

 山の友だちの「天満の哲」さんが、ヘンなことをしでかしました。
 ペットボトルをつないでボートをつくり、大阪湾に漕ぎ出すという奇想天外、いや気宇壮大な計画です。
 進水式を挙行するという知らせに、わたしも大阪・大川に駆けつけました。
 結果は無事に浸水、ではなくて進水。なんでもやってみようーの遠い昔のロマンが戻ってきたように、みんなの笑顔がはじけました。

 大阪・天六に近い哲さんのスタジオ「音太小屋」に集合しました。哲さんとその仲間たちです。「だれも欠けずに帰って来られるかな」の声も。

 分解したボートを台車に載せて歩いて出発です。

 早速に荷崩れを起こして、前途多難の様相です。

 大川(淀川の支流)の源八橋下流にある大阪ふれあいの水辺にやってきました。


 
 テープを張って組み立てです。

 浮かびました。「哲&友号」と命名されました。
 早速、哲さんとSさんが乗りこみます。

 岸をゆっくりと離れました。沈没するようなことはないようです。

 初航海を終えて、どや顔の2人です。

 対岸には帝国ホテル大阪や高層マンションがそびえます。どこを航海しているのかと思わせます。

 思わず笑顔がこぼれます。

 哲さんは、へっぴり腰で立ち漕ぎに挑戦です。

 水を漕いで、様になってます。

 警備員も見に来ましたが、お目こぼしにあずかりました。
 オトナの遊びは、撤収も完璧でした。

 都島橋を帰ると、わが母校の大学ボート部が練習中でした。あんな風に大川の本流を進み、大阪湾まで漕ぎ出るのはやり絵空事だったのでしょうか。

 音太小屋に戻って乾杯しました。哲さんの夢に便乗させていただき(ボートには、怖くて乗りませんでした)、ありがとうございます。

リスボンの町を市電28番は走る

【 paso a paso 3 2023/06/10-02 】

 リスボンの町です。坂道の曲がりくねった線路の向こうからトラムが走ってきました。ここでは「市電(エレクトリコ)」と呼びます。その28番線です。
 急いでカメラを構えました。走り去るのを追いました。
 これに乗るためにリスボンまでやってきたようなものです。次の停留所までいって、次の電車に乗り込みました。

 28番線は、「7つの丘」と呼ばれる起伏の多い町を、ガーガー、ギシギシと音を立てながら進みます。狭い路地も抜けていきます。

 町を半周するような路線です。1往復半も乗りました。(画像は「地球の歩きかたポルトガル」より)

 運転手は、長い髪の女性でした。

 始発駅のマルティン・モニスでは、定員しか乗せません。おかげで1時間ほど待たされました。
 走り始めると途中駅からどんどんと乗り込んできて、すぐにいっぱいになりました。

 カテドラル(リスボン大聖堂)の前で通過するのを待ち構えました。

 見飽きることなくシャッターを切りました。

念願叶ったバカリャウ・ア・ブラース

【 paso a paso 3 2023/06/10 】

 リスボンの昼飯です。ちょっと歩き疲れて、カイス・ド・ソドレ近くの公園にあるカフェに座りました。
 メニューを見ると、バカリャウ(干しタラ)があります。トラムに乗ってバカリャウを喰らうのが、リスボンにやってきたワケでした。
 出てきました。エッ、これがバカリャウ?

 バカリャウ・ア・ブラースという、家庭的な料理だそうです。あとでゆっくりと調べてわかりました。
 水で戻してほぐしたバカリャウとタマネギ、細切りジャガイモを炒めて卵とじにしてあります。
 ねっとりとした甘さと、塩気が口の中で混ざりました。

 上のメニューの2行目にあるバカリャウ・ア・ブラースを頼みました。
 予想に反したのは、下のようなグリルの切り身を想像していたのです。

 2500円ほどでした。

 気持ちよい風が吹き抜けるカフェでした。

 カラフルな通りを歩きました。

 1泊したアラメダ公園近くのホステルを出て、地下鉄に向かいました。

 前日、買ったカードにチャージしようとしましたが、うまくいきません。諦めて、新しいカード(乗車券代のほかにわずかですがカード発行代が必要)を買いました。

 リスボンの地下鉄は、日本のように改札が入口にも出口にもあります。

 さすがにコルクの国です。シートまでコルク張りです。

 ターミナルのカイス・ド・ソドレで下車しました。この駅は、何回も利用することになりました。

 ザックをコインロッカーに預けました。

 日本語表記があってうれしかったです。

 駅近くのカフェに飛び込んで朝食です。お決まりの3点セットです。

 地下鉄などが乗り放題になるリスボンカードが欲しかったのですが、どこで売っているのかわかりません。私鉄駅の有人窓口で聞くと、「あそこの黄色い店だよ」。そこは外貨交換所でしたが、ありました。

 72時間有効のリスボンカードです。これでトラムも地下鉄も乗り放題でした。

 1日、遊んで私鉄で今夜から3泊するベレン近くのオステルに向かいました。

 夕食は、ジェロニモス修道院の前のレストランでいただきました。サングリアです。

 イカとエビ、野菜が串に刺さって焼かれています。

 塩、コショウ―の味付けなので、これは口にあいます。

  向こうがジェロニモス修道院です。翌日に入りました。

とりあえずサーディンを! (再録)

【 paso a paso 3 2023/06/09 】

 サンティアゴ・デ・コンポステーラからの長いバス旅でリスボンにやってきました。安宿に荷を解いて夕食です。
 町に出ました。あちこちにカフェがあり、みなさんのんびりとビールを飲んでます。
 あたり前にサーディンが並んでいる食堂がありました。入りましたが、店主らが食事中で、「8時からだよ」。まだ夕食の時間には早すぎました。おおかたのレストランは閉まってました。
 適当に歩き続けて見つけました。
 まぎれもなくサーディンです。焼きたてです。パリッとした皮の塩味がイケます。

 やはり魚は良いですね。胃の腑にストンと落ちます。

 もちろん、こちらで焼けるのを待ちました。

 炭火をボーボーと起こして、モクモクと煙をあげてます。こうでなきゃいけません。

 バカリャウも試してみなくてはなりません。

 これで2000円ほどでした。

 FaceBookに書き残した記事を再構築しました。わたしの管理するブログに保存しておきたいからです。手作業でコピーしました。この作業を効率的にやる方法をどなたかご存知ではないでしょうか。

 

自分でつくる 鶏そぼろ弁当とトマトのサラダ

 輪ッパ弁当にしていただきました。
 「土井善晴が教える人生が楽になるお弁当の作り方」のレシピです。計量カップで、「砂糖大さじ〇杯」なんてやらずに、すべてが適当なところが気に入っています。
 鶏そぼろも、あめ色に仕上がりました。

 菜箸4本でほぐしながら炒めます。タマネギとニンジンのみじん切りでかさ増ししました。
 砂糖がわが家のレシピよりかなり多そうで、おかげでテカリも出て濃厚味です。

 タマゴは一気に熱を加えず、途中でなべ底を冷やしながら、徐々に固めていきます。おかげでポロポロに仕上がりました。

 デザートの果物ではありません。これ、すべてトマトです。赤いだけではありません。知り合いが丹精込められた自家栽培ものをいただきました。
 湯むきして、冷蔵庫で冷やしておきました。

 ポルトガル土産の塩を振り、オリーブオイルをかけると絶品です。

 レシピは、YouTubeのコチラです。

最後の夜はふける サンティアゴ・デ・コンポステーラ

【 paso a paso 3 2023/06/08-02 】

 聖地・サンティアゴで過ごす最後の夜です。大聖堂近くのペンシオンを奮発しました。といっても60€余ですが。
 オブラドイロ広場の大聖堂と向き合う市庁舎の前で、毎夜のごとく繰り広げられるガリシア音楽のバンド演奏や踊りの賑わいの渦に入りたかったのです。
 巡礼を達成した人たちが、ここで喜びを爆発させるのです。

 夜の10時半を過ぎていました。にぎやかな音楽に人垣ができていました。

 ガリシア音楽でしょうか。詳しくはわかりません。
 ケルティック・ミュージックという説明もあります。英国のケルト地方とスペインのガリシア州は、海で隔てられているとはいえ、文化的にはつながっているようです。

  オルブロイド広場を眺めます。

 見飽きることなく見上げる大聖堂です。

 広場へつながる門では、いつでもガイタ(バグパイプ)が響いています。ストーリー・ミュジシャンの演奏です。

  町を散歩しました。

 まじめな巡礼者は、早寝早起きの生活をしてますので、こんな時間に出歩くのは初めてです。

 カフェはまだ営業しています。

 タパスの店も、客でいっぱいです。

 ペンシオンに戻ってベッドに入ってらも、通りを歩く人たちの声が聞こえていました。

イギリス人の道・フェロールから歩く!?

【 paso a paso 3 2023/06/08 】

 サンティアゴ巡礼路は、ヨーロッパの各地からサンティアゴ・デ・コンポステーラに向けて通じていました。現代の巡礼路もたくさんあります。このうち最も短いのがイギリス人の道です。
 スタート地点のフェロールは、大西洋に面した古都です。そこからから、ちょっとだけ歩いてみました。

 フェロールの港に、カミーノ巡礼路のスタート地点を示す碑が立っています。

 サンティアゴの巡礼事務所がコンポステーラ(巡礼証明書)を発行した数とスタート地点の統計(2019年)です。

 1位はフランス人の道のサリアです。100km超(コンポステーラ授与の条件)あり、人気があります。わたしも2013年の巡礼で歩きました。
 2位はフランス人の道のサンジャン・ピエ・ド・ポーです。800kmほどもあり、30数日かかります。16年の巡礼で歩きました。
 3位はポルトガルの道のポルトです。今回の巡礼のスタート地点でした。
 4位のトゥイは、ポルトガルの道スペインの南端です。今回の巡礼で通りました。
 フェロールは5位です。

 それぞれの道の概要は、下のHPが詳しいです。このイギリス人の道の画像もお借りしています。

スペイン巡礼11コースの概要

 カフェのテントの横にあって、あまり目立ちません。探すのに苦労しました。

 まずは冷たいビールで休憩です。

 向こうの壁にホタテ貝のマークがありました。

  石畳みにも埋め込まれています。

 矢印は続きます。

 教会に向かって。

 立派な教会でした。

 バラ窓から入り込む光線に見とれます。

 ここからサンティアゴまで112kmほどです。

 巡礼路は右折して海岸通りへと下っていきます。ここまでとしました。

 昼飯を食べるレストランを探しましたが、見つかりません。
 通りのカフェで休憩しました。

 ハンバーガ-です。これなら間違いないでしょう。

 野菜たっぷりで、おいしくいただきました。

 renfeのフェロール駅に向かいました。

 ALVIA(特急)でサンティアゴ・デ・コンポステーラに戻りました。

 この日の朝食は、ア・コルーニャのカフェでいただきました。
 パン屋でもあるようで、いろんな焼きたてパンが並んでいました。

 オステル近くのバス停です。ここにフェロール行きのバスも止まるはずでした。しばらく待ちましたが、どれに乗ればいいのかわかりませんでした。

 バスセーターに行くことにしました。

 かなり歩いてrenfeの駅近くのバスセンターまでやってきました。

 フェロール行きのバスがやってきました。

 料金は4.6€でした。

 1時間半ほどバスに揺られてフェロールに到着しました。

壇流クッキングの「イカのスペイン風」としましたが~

【 paso a paso 3 2023/06/07 】

 壇一雄の「壇流クッキング」に出てくる「イカのスペイン風」でしょうか。ア・コルーニャでそう書いてます。
 文庫本を読み返しました。「肝も炭も一緒にブツブツとブッタ切ればよいのである。」
 それはよいのですが、イカが小さいのでちょっと違う料理のようです。
 チピロンという地元産のイカのグリルでした。

 檀センセイがブッタ切りとおっしゃるほどに、イカは大きくはありません。ゲソ(下脚)が、コリコリとうまいです。

 メニューです。上はスペイン語、下は英語です。2行目が頼んだ料理です。
 「チピロンのニンニク炒め フライドポテト添え」と読めます。
 チピロンを調べると、カンタブリア海で一本釣りされる小型のイカのことでした。ホタルイカとも訳されています。
 ア・コルーニャはカンタブリア海の西端にある漁港です。地元で水揚げされたイカだったようです。ガリシア料理でよく使われるそうです。 

 エストレーリャ・ガリシアはスペインではマオーと並ぶ2大ビールメーカーです。ア・コルーニャに工場があります。

 読み直した文庫本です。
 まあ、スペインで食べたイカ料理ですから、「イカのスペイン風」でも間違っていないでしょう。

 この日は、朝から小雨が降ってました。オステル近くの教会です。

 教会の前のカフェで雨宿りをしながら朝食です。

 珍しく食パンのトーストです。

 バターとジャムをたっぷりとつけていただきました。

 静かな教会にはいってみました。思いのほか立派でした。

 海岸通りに並ぶ白い窓枠のビル群です。夜はイルミネーションがきれいそうです。