晦日そばとローストビーフ2021

 大晦日の恒例行事をこなしました。
 晦日そばです。例年なら除夜の鐘を聞きながら年越しに食べるのですが、早々に昼飯にいただきました。
 近くの生協で買ったそばとにしんで奥さまの作です。ちょっと扁平ですが、のど越しのよいそばです。
 京都・南座の前にある松葉のショーケースのにしんそばはこんなのだったはずと、そばを何本か絡めてみました。ちょっと違ったかな。

 煮しめの材料の飾り切りは、わたしの役目です。
 真っ赤な金時にんじんを、梅の花びら模様に切り抜きます。
 花弁にあわせて切り込みをいれて、凹凸をつけます。角も取っておきます。
 れんこんは、周辺に切り込みを入れます。

 きれいにでき上がりました。

 ゆで卵も、尖った包丁の先で卵の中心まで切り込みをいれて2つにします。
 中心部はエッジが立たずにごちゃごちゃしてますが、イクラをトッピングして偽装工作します。

 メーンイベントのローストビーフをつくります。
 牛肉は、阪急高槻駅前のミートモリタ屋北園店で買っきていました。室温に戻してあります。
 重さは352グラムでした。今年は孫たちは帰省してこないので、小さめです。
 全面に油を塗ります。
 120度のガスオーブンで低温調理します。
 これまでの経験からこのくらいかなと、まず16分。ひっくり返してさらに16分焼きました。 

 最初の重量の93%まで減量していれば焼きは終了です。 
 352×0.93=327。というわけで327グラムが目標でした。ドンピシャ、一発でクリアしました。
 

 表面に塩、コショウをします。
 フライパンを熱して、それぞれの面を20秒づつ焼きます。
 アルミホイルに包んで粗熱をとります。

 これで完成です。冷蔵庫に保存します。
 包丁を入れるのは、新年の仕事です。

 *画像を更新しました。今年最後のお遊びでした。いま、ゴーンと窓の外で鐘が鳴りました。

 ローストビーフづくりは、このブログ初期の2008年のお正月からの記録が残っています。ことしも変わらず年を越せそうです。
 わたしが食べたものをはじめ、毎日のあれこれを書き綴ってきた「どたぐつ」のブログをお読みくださり、転載しているFaceBookにはたくさんの「いいね」をくださり、ありがとうございました。
 皆さまも、よいお年をお迎えください。

八幡 Negiyaki TIGERのねぎ焼と焼きそばをテークアウト

 テークアウトがもてはやされた2020年でした。わたしも今年最後のテークアウトです。買い物に出たついでに、ちょっと八幡まで大回りしました。
 「Negiyaki TIGER」は、開店してまだ10日ほどの新しい鉄板焼きのテークアウト専門店です。九条ねぎの栽培農家が、こだわりのおいしい九条ねぎをふんだんに使って焼いています。
 「ねぎ焼」と「焼きそば」(ともに500円)です。まだぬくぬくですが、電子レンジで加熱しました。

 大きなねぎがこれでもかというほどに入ってます。スパイシーな濃厚ソース味です。
 神戸・長田の「ぼっかけ」のような、ちょっと甘い牛すじとコンニャクが混ざっています。

 ねぎ焼には、刻みねぎが山ほどはいっています。
 覆っている皮は、卵が入ったお好み焼きのようにしっかりとしたのではありません。子どものころに食べた「べた焼き」を思いだしました。京都の下町のソウルフードです。

 大きな鉄板で焼いています。メニューを見てオーダーすると、「これから焼きます。10分ほど待ってくださいね」。
 駐車場はありません。幹線道路からはずれた店の前はちょっと太くなっているので、そこに車を止めて待ちました。
 電話予約して、商品を受け取りにきた客もいました。

 水色が目立つ店です。でも、ついでのことなら黄色と黒の縦じまにすればよかったのに。

 Negiyaki Tiger (ねぎ焼きタイガー)
 京都府八幡市八幡三反長46−6
 070-8436-2975

 このブログでは「テークアウト」と表記しています。でも最近では「テイクアウト」の方が多数派?
 わたしは、勤めていた新聞社の用語集「産経ハンドブック」(2012年版)に従っています。でもテイクを採用している新聞もあります。
 もっとも、take out は和製英語で、海外では take away だと、英会話の先生に習いました。

今夜の一献 ゆで卵の燻製とスモークサーモン

 百均グッズでつくる燻製Part2です。ゆで卵を燻製しました。今夜の一献の前菜となりました。
 燻煙の量を少なくしたので、ソフトな仕上がりです。ほのかな煙が、淡白なゆで卵にはマッチしています。
 スモークサーモンは、神戸・デリカテッセンです。こちらはプロの煙をまとっています。

 朝食後の作業でした。
 沸騰した湯に、冷蔵庫から取り出したタマゴ3個をいれます。底にピンで穴を開けてます。
 コロコロと回転させながら10分間茹でて、氷水に取りました。
 プラスチック容器の中で振ります。後は、おもしろいように殻がむけます。

 前回よりチップの量を減らしました。ちょっと刺激が強いようだったので、ザラメはないので砂糖を加えました。煙が甘くなった?ということはないでしょうが、心持ちマイルドになったのではないでしょうか。

 携帯燃料用の五徳、エスビットを初めて使いました。
 専用につくった銅製のアルコールストーブも実用のお披露目でした。

 いい具合に色づきました。

手作りの椅子 再塗装する

 わが家のダイニングテーブルの5脚目の補助椅子です。はるか昔に手作りしました。
 透明の木材保護着色材がしみ込ませてありましたが、歳月とともに油気はなくなり、座面に大きなシミができていました。
 他の家具とも合わせるためにも、ちょっと濃い目のブラウンに再塗装しました。画像で見ると、濃淡のムラもよくわかりますが、あまり気にしないことにしておきます。
 

 醤油でもこぼしたのでしょうか。気になってました。
 「N.T. ’04」と彫り込んであります。わたしのイニシャルと、制作年です。この椅子は、2004年のGWに、飛騨・清見村にあるオーク・ヴィレッジの木工教室でつくりました。2泊3日の教室でした。
 まだブログを始める前のHPの記録が残ています。「椅子をつくる ~飛騨・清見村、Oak Village(オークビレッジ)にて」です。懐かしいです。

 最初は電動のサンダーで磨きました。ところが、座面には微妙な凹凸があって、騒音のわりにはうまく削れません。結局、サンドペーパーを使って手で削りました。

 塗料は、手持ちのワトコオイルを使いました。
 筆で縫ったはしから、ぼろ切れで拭きとって油分を木にしみ込ませます。ニスやペンキのように筆目を心配しなくてもよくて、素人にも楽です。
 塗装はベランダで行いました。使い捨てのビニール手袋をしての一気の作業で、カメラを構える余裕はありませんでした。

 自己満足ながら、いい色に仕上がりました。
 シンプルに中央に縦線が入るだけのデザインです。苦労して細工した象嵌(ぞうがん)が、くっきりと浮かび上がりました。

 正月は、2人の孫娘も帰省してきません。この椅子も残念ながら出番はありません。早く、みんなで集まれる日がやって来ることを願っています。

奈良・ならまち 京小づちの薬膳ならまち弁当

 宇治の興聖寺に墓掃除に行きました。良い天気でした。車の中はポカポカと暖かいので、そのまま何年かぶりに奈良までドライブしました。
 ならまちの辺りは観光客も少なかったので、車をとめて散歩しました。しゃれた雑貨品店やカフェなどが軒を連ねて、昔とはすっかり町の様子が変わっています。
 ここなら若者はやってこないだろうと目論んで入ったのは和風薬膳料理の「京小づち」です。今年最後の外食と、ちょっと張り込んだ「薬膳ならまち弁当」(2750円)です。
 前菜のきれいな1品は「抹茶入り落花生の吉野葛寄せ」です。黒蜜の甘いたれにワサビの辛さが舌の上でコラボします。

 蘇(そ)です。聖徳太子もたべたという古代のチーズです。なるほど和風のチーズらしき味がします。

 赤米です。シジミの甘い佃煮といただきます。
 他にもあまごの甘露煮や、ハスの種など約40種もの食材が使われているそうです。

 奥さまが頼んだ「天来烏骨鶏スープ雑炊」です。生姜、シナモン入りです。きれいに並んだ具材を「最初にいっぺんい入れて召し上がってください」。「いろんな味がして、おいしいけど闇鍋を食べているみたい」との感想でした。

 ゆったりとした店内に先客は1組。テーブルごとに暖簾風のパーティションもあり、安心して食事ができました。

 和風薬膳料理 京小づち
 0742-22-1440
 奈良市下御門町21

 辺りをブラリとして元興寺(がんごうじ)にやってきました。世界文化遺産「古都奈良の文化財」に登録されていますが、初めてです。

 国宝の極楽堂です。

 赤と黒の斑の瓦は飛鳥時代のもので、日本最古の瓦だそうです。

 手水鉢の水は、「飲めます」。

 緋寒桜が花を咲かせていました。枝垂れ桜の大木もありました。

 真言律宗 元興寺
 0742-23-1377
 奈良市中院町11

エスビット専用 アルコール・バーナーをつくる

 エスビット専用のアルコール・バーナーをつくりました。アウトドアでメスティンを使って料理をするための加熱器具です。
 エスビットというのは、ドイツの軍隊などで使われた白いタブレット状の固形燃料のことです。これを使って湯を沸かすためのエスビット・ストーブのことも、単にエスビットと呼びます。折り畳み式の五徳です。本来は燃料のエスビットを収納するスペースにぴったりと納まるアルコール・ストーブをあつらえたのです。
 輸入品のホンモノのエスビットは2000円近くしますが、わたしはのはパチもので、郵送料込みで500円ちょっとでした。

 厚さ0.5mmの薄い銅板でつくります。
 カッターナイフで何度も切れ目を入れて、少しづつ、何度もペラペラを折り曲げると、簡単に切ることができます。
 堅い木片をあて木にして四隅を90度に折り曲げます。
 底ができました。

 上板は、あらかじめ細工をします。
 ガスの噴射口となる1.2mm、12個の穴を、電動ルーターで開けます。
 ハンドニブラーという工具で、直径30mmの穴を開けます。

 幅20mmの帯状の板を筒状にして、穴に差し込んで上部を折り曲げます。
 上板と筒状の板をクランプで固定して、ハンダ付けします。
 上部からもハンダ付けします。半田ごては100㍗の板金加工用です。
 上板と底を重ね合わせてクランプで側面を固定して、ハンダ付けします。


 燃料が漏れないように、しっかりとハンダ付けすれば完成です。

 エスビットの中に納まりました。蓋が完全に閉まっていないのは、ご愛敬です。

 燃焼実験をしました。プレヒートが済むと、噴射口からガスが噴き出し、きれいに燃え上がりました。強力なようです。
 山にもっていって、パスタでもするのが楽しみです。

自分でつくる わさび菜のペペロンチーノ

 京都・竹田の「じねんと市場」に行きました。地元の農家が栽培した野菜や果物が並んでいます。ソフト鰊を混ぜた漬物にする丸大根を探していました。
 気になる野菜がいろいろとあって、わさび菜を手にしました。
 さっそくペペロンチーノの具材となりました。緑がきれいです。
 わさび菜は、名前ほどには辛くはありませんが、ピリッとさわやかです。

 2杷のわさび菜も、熱を加えるとしなりとしました。

 赤いタカノツメはこの秋、茎についたのを買ってきて、ベランダで干しました。

 丸大根は、半分は漬物になりました。小ぶりの聖護院大根で1個200円でした。

京都タワー 鳥せいタワーサンド店のやきとり御膳

 京都駅まで歩いてきました。さて昼飯です。ヨドバシカメラの入居するビル(昔の近鉄百貨店、その昔の丸物)南側路面にビールがうまそうな店が並んでいます。どこにしようかと眺めていて、落ち着いたのは向かいの京都タワーの地下フードコートにあった「鳥せいタワーサンド店」です。
 ビールがいつのまにか清酒に化けてしまいました。それはともかく「やきとり御膳」(880円)です。
 伏見に本店がある大好きな焼き鳥屋の出店です。国産鶏を日本酒で炊き込んだ特製タレで焼いた串が5本並びます。
 

 皮です。甘口のタレをまとって、いい味です。

 伏見の山本本家「神聖」の「蔵出し原酒」(440円)です。こぼれるようにつがれていました。
 トロリと旨いです。

 清水坂の七味家の山椒を振りかけました。

 店内はゆったりとしていて、アクリル板の仕切りもあって安心でした。 

 京都タワーは、学生時代に登った記憶があります。もう50年も前のことです。

 鳥せい 京都タワーサンド店
 050-5595-8084
 京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1 京都タワービルB1F

京都・錦 山利の京白味噌を求めて

 「山利」の京白味噌を京都・錦の麩嘉に買いに行くのが、この5年ほどのわたしの年末恒例行事と化しています。この白味噌がなくては、お正月のおいしいお雑煮が食べられません。
 
 「どこのみそを使ってられるんですか?」と店員に聞いてました。京都・宮川町にある山利商店のものだそうです。三千家(表、裏、武者小路)のご用達だそうです。錦市場の麩嘉にも出ているそうで、来年はこれを試しましょう。

 2015年正月に、京都・桂の「中村軒」でお雑煮を食べたときの書き込みです。それから病みつき!です。
 
 麩嘉 錦市場店
 075-221-4533
 京都市中京区錦小路通堺町角 

 朝が早かったこともあってか、錦市場がいつになく閑散としていました。いつもなら、行列をかき分けて歩いているのですがね。

 塩干物屋で、ソフト鰊を買いました。こちらは丸大根、麹とともに漬物にします。わが家の冬の食卓に欠かせません。

 カプセル式コーヒー「ネスプレッソ」のカプセルを買うために、高島屋にやってきました。
 四条河原町の南西コーナー。高島屋京都店のビルに食い込むように3階建ての薄っぺらいビルがあります。その池善化粧品店が、今年いっぱいで「閉店」するお知らせが張ってあります。

 四条河原町の見慣れた光景が変わるのかとおもいました。でも入居する3つの店舗のうち左端の元毛糸店の覆いには、「テナント募集」の張り紙がありました。ビルそのものがなくなるのではなさそうです。

 昼飯にするには早いので、フラリと京都の町を歩きました。
 京都五花街のひとつ、宮川町です。お茶屋が並びますが、人通りも少なくて静かです。

 山利商店はどんなところかと歩いてきました。意外と新しくてきれいな店舗でした。
 いつも麩嘉で買っているので、ここにやって来たのは初めてです。

 店では11月までに予約した客にしか販売していません。わたしは事前に電話していたので、ここに直接やって来ることはりませんでした。
 
 山利商店
 075-561-2396
 京都市東山区新宮川通五条上ル2丁目山田町499

 これまでの山利

 500グラムの京白味噌が5個で、合わせて2.5キロになります。そのつもりでザックを背負ってきましたが、ズシリと重かったです。

天狗杉の下で食べる ミート・スパゲッティ

 ポンポン山の中腹にある天狗杉の下で冬の陽を浴びながらいただきました。
 メスティンでつくった簡単スパゲッティです。茹で上がったパスタに出来合いのミートソースを絡めただけです。
 自分でつくるパスタは、ほとんどが手間のかからないオイル系です。ミートソースは珍しく、おまけにこんなシーンで食べれば間違いなくおいしいです。画像にはあまり写ってませんが、ミートもそれなりに入っていました。
 タバスコも瓶ごと持って行ってきましたが、かけるまでもありませんでした。

 「すいすいパスタ」という方法で、パスタを予め1時間ほどたっぷりの水に浸しておきました。
 ジップロックにいれてきた120グラムのパスタを、同重量のコップ半分ほどの水で茹でます。数分で沸騰したころには、パスタが柔らかくなっています。あとは茹で汁が飛んでなくなるまでかき混ぜておればでき上がりです。
 ミートソースの素をいれて、全体になじませました。 

 阪急・水無瀬駅前の「パオ」でパンも買ってきました。ちょっと多すぎました。

 フランスパンに鴨肉がはさまっています。食べ応えがあります。

 紅葉は終わった神峯山寺を横目に、本山寺の駐車場まで車でやって来ました。
 本山寺の勧請掛が新しくなっています。

 勧請掛は12月22日と記されています。実際には日曜日にでも行われたのでしょうか。
 お正月を迎えるしめ縄にも似ていますが、掛け物の樒(しきみ)の束が12本あります。

 「色即是空 空即是色」と般若心教が彫り込まれた『一回一誦』を回しました。駐車場代として浄財も入れておきました。

 奥さまと歩きました。良い天気で、思ったほど寒くはありませんでした。

 中腹の天狗杉までやってきました。鞍馬、愛宕、本山寺、箕面に飛翔する天狗の休息の地だそうです。
 わたしたちもここで休憩、昼食にしました。

 2本の大杉に結ばれたしめ縄も、新しくなってました。