気持ちの晴れる朝日が昇った。空がきれいすぎた。
カリオン・デ・ロス・コンデスまで20kmほどのステージ。昼前には到着した。
県道に沿った巡礼路にモホン(道標)が林立する。望遠レンズのカメラがあれば、もう少し強調したカットが撮れたはずだ。
夕食には、パエージャ(パエリア)をいただいた。やはりおいしい。
続きを読む Paso a paso Dos 17日目=9/10 モホンの行列
気持ちの晴れる朝日が昇った。空がきれいすぎた。
カリオン・デ・ロス・コンデスまで20kmほどのステージ。昼前には到着した。
県道に沿った巡礼路にモホン(道標)が林立する。望遠レンズのカメラがあれば、もう少し強調したカットが撮れたはずだ。
夕食には、パエージャ(パエリア)をいただいた。やはりおいしい。
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巡礼でかつぐ荷物は、可能な限り少なくしました。それぞれの重量を量って、少しでも軽いものを選びました。
念のための携行品は、大抵出番がありません。それがわかっていて持っていったのは、最低限のクスリでした。
ブルゴスの大聖堂の前で出会ったまやさんは、そこからカミーノをスタートさせました。2日後にカストロヘリスのアルベルゲで再会すると、メセタの道で転倒して、左膝に深い切り傷を創っていました。わたしがもっていたゲンタシン軟膏を塗ってもらいました。化膿止めになるだろうと判断しました。
「抗生物質ももってますから、化膿しそうだったらいつでも言ってくださいよ。あげますから」
翌日のフロミスタのアルベルゲでも。さらに次の日のカリオン・デ・ロス・コンデスでも、バスでレオンに向かうまやさんと別れる前にと、ゲンタシン軟膏は大活躍でした。譲ってもよかったのですが、わたしもこの先、いつ必要になるかわかりませんでした。
カミーノに出発する前、わたしは近所のかかりつけの医院に行って、ひと通りの薬をもらっていました。
セガスロン(胃腸薬)、ビオフェルミン配合散(整腸剤)、葛根湯(風邪薬)の他に、フロモックスというセフェム系抗生物質も。
「先生、ベッド・バグ(南京虫)に刺されたときの薬も頼みます」とお願いすると、「どこに行くんですか」と怪訝な表情をされました。
タリオンという抗ヒスタミン剤(アレルギー疾患の治療薬)はその対策薬だったはずです。幸い、ベッド・バグに遭遇することはありませんでした。それでもサンティアゴ・デ・コンポステーラで出会った日本人2人組は「刺されて、逃げ出してきた」と話してました。
ビワの葉エキスというのは、奥さまの愛用消毒液です。ビワの葉を焼酎に漬け込ん作ります。プラスティックの小瓶に入れ、綿棒とともにもってました。
針と糸も必需品でした。ボタンがとれたときの裁縫用ではありません。足にマメができたときは、針を消毒して膨らんだマメに突き刺し、糸を垂らしたままにしておきます。すると、糸を伝って貯まった体液が放出され、傷口が乾燥して直りが早くなるのです。
カミーノと関係なく、毎日飲んでいる薬も忘れたらたいへんです。降圧剤と、5年ほど前に山道で膝が痛くなって以来、愛飲しているグルコサミン・コンドロイチン錠、さらに腰痛に効くというアリナミンEXです。
湿布シートも役立ちました。これは、スペインのファーマシア(薬局)では買えませんでした。
薬ではありませんが、ワセリンも大活躍でした。毎朝、靴下を履く前に、指先に塗り込んでいました。マメの予防になります。おかげでか、今回のカミーノでは、長距離歩行の大敵であるマメに泣かされることはありませんでした。
この日のステージは、メセタの残りを進んで25kmほど。パレンシア県に入ってからは、運河に沿った道を進んだ。
水と緑。乾ききった巡礼路を歩いてきただけに、ほっとする風景だった。
夕食は簡単にカップラーメンですませた。
続きを読む Paso a paso Dos 16日目=9/9 運河沿いの巡礼路
道中で出会った最年少のピルグリムです。
もう歩くのいや!
ベビーカーに乗ってますが、わたしと同じ速度でした。
カミーノでは、いろんな国からやってきた、いろんな世代のペルグリーノ(巡礼者)と出会いました。わたしより年上とおぼしき方もたくさんいました。最年少はベンジャミンくんでした。なんとおしめも離れないたったの1歳ちょっとでした。
タルダホスから20キロほど。途中に1つ村があっただけで、黄色い麦畑が一面に広がるだけのメセタの大地を歩いてきました。喉カラカラで到着したオルタナスの村で、バルに飛び込み、生ハムのボガティージョにかぶりつきました。ベンジャミンくんは隣のテーブルに腰かけていました。ちょっと予想外の光景でした。思わずカメラを向けると、ベンジャミンくんも自分のカメラをわたしの方に向けてくれました。CANONのIXY200という、わたしが初めて買ったデジカメと似ていました。
再びメセタを歩いていると、ベンジャミンくんい追いつきました。今度はパパに手を引かれてよちよちと歩いていました。それもつかの間で、「抱っこ」とパパに抱き着いていました。横には、ママが押す大きな車輪の3輪バギーがありました。
次に出会ったときは、ベンジャミンくんはバギーの中でした。わたしは追い越しましたが、坂もある大地をかなりのスピードで進んでました。
その日はカストロヘリスの公営アルベルゲに泊まりまし。そこにもベンジャミンくんの姿がありました。アルベルゲの狭い2段ベッドで、ママと一緒におとなしく眠ってました。
ニュージーランドからやってきた若い夫婦と息子のカミーノでした。さて、日本人でここまでやる夫婦はいるでしょうか。彼らにとっても遠い国のカミーノに導いたのは一体、何だったのでしょうか。やはり宗教だったのでしょうか。ちょっと理解しがたい光景でもありました。
オランダ人のおっちゃん2人組とも仲良くなりました。フランスのなんとかという町から歩き始め、帰りはその町からオランダ南部の自分の家まで歩くそうです。わたしと同じような年恰好でしたが、その陽気さは見習いたかったです。バルなんかに到着すると、「オラ!、オラ!!」と大きな声をあげて、みんなにあいさつ。いつも人気者でした。こちらのカミーノへの思いは、わたしとそれほど違わなかったのではないでしょうか。
麦畑以外にはなにもない炎天下のメセタを越える難関ステージ。ところが、この日は曇天。暑さからは逃れられたが、輝く黄金色の大地は見られなかった。
丘の上に城跡が残るカストロヘリス。ここまで30km超を歩いた。
ブルゴスで1日、休憩のはず。ところが1日目に半分、2日目に1.5日分歩いたので、先を行ったはずの日本人仲間に追いついた。
みんなで一緒に夕食。まやさん、早大くん、弘前大くん、S氏とともに。
Tardajosのホテル兼アルベルゲの10€定食です。
セグントは、「魚」をチョイスしました。白身魚のフライです。スパイスもきいておいしいです。
つけ合わせのポテトは、細いのがカリッと揚がっていて、全体平らげました。いつもは山のように盛られたポテトに根をあげてます。
ファーストは、いちもながらのサラダミクストです。まさにサラダボウルいっぱいで、鳥のエサでも出てきた気分。アスパラもはいっていて、完食しました。
ワインはお代わりしてくれます。
デザートはメロン。ああ、満腹です。
bookong.comで予約した部屋は36€でした。4000円ちょっとです。6€や10€のアルベルゲから比べると、大豪遊です。きれいで広いツインです。
当日予約だったので、バーゲン価格です。
期待したバスタブはありません。
TardajosのLa Casa de Beliです。
さて、きょうはメセタというさえぎるものがない大地を越えて歩きます。