京都・下鴨 「自家製酵母のパンの店 はちはち」のライ麦パン

 京都・下鴨の路地にある「自家製酵母のパンの店 はちはち」で買てきたライ麦パンで夕食にしました。ライ麦75%、小麦25%という重たいタイプのドイツパンです。薄くスライスして、軽くくトーストしました。
 噛むほどにもっちりとした粉の味が広がります。1コンン以下の白ワインといただきました。 

 店主お薦めのブルーチーズを延ばしました。ちょっとクセのあるチーズですが、個性の強いパンにはマッチングするようです。

 その夜のメーンは、豚肉の麹漬けを焼きました。チンゲン菜やパプリカが甘いです。

 休日前日の午後の「はちはち」です。もうパンがあまり残っていませんでした。

 棚は空っぽでした。

 床几にもパンが並ぶそうです。

 西陣にあった人気の「はちはちインフィニティカフェ」を閉店して、2年前に下鴨に移ってきたそうです。

 路地の古民家の格子戸をくぐった玄関先が店舗になり、奥が製パンスペースになっています。
 ここは、わたしの中学時代の通学路の近くでした。この突き当りにも、1本南の筋にも友だちの家がありました。当時と同じ風情を残しています。

 店の前は、いまどき珍しい舗装なしの土の道です。

 自家製酵母のパンの店 はちはち
 075-706-7886
 京都市左京区下鴨膳部町8-12

「数」ある欧州旅 『31』

 ちょうど2年前の8月31日です。スペイン・サンティアゴ巡礼の7日目で、やけくそに続いた道を22キロ、ロス・アルコスまで歩きました。
 その日の夕食も巡礼定食。結局、選んでしまったサラダミックスと、セグンドは生ハム、目玉焼き添え。無難な選択でした。デキャンターの赤ワインも飲み干して、サングリアも追加しました。そのお代€13のレシートです。

 その1か月後。9月30日にカミーノを歩き切ってサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着しました。翌10月1日は、バスツアーで大西洋に突き出た西の端の岬、フィステーラまで行きました。
 巡礼の途中で何度も顔を合わせた「リタイア3人組」が「0キロ」のモホンで到着を祝いました。
 Sさんは今、再び巡礼の「北の道」を歩いておられます。Kさんは、地元、金沢の古民家でカフェを開いてマイペースでやっておられます。

 マドリードの中心広場、デル・ソルに道路元標があります。最初の巡礼の前に訪れました。すべての道(国道)が、ここから出発していました。

 最後の2枚は、「31」ではありませんが、これでひとまずゴールです。

レコード・プレーヤーの再生 DENON DP-75

 「ヤフオク(ヤフー・オークション)」をブラついていて、競ってしまいました。DENON(デンオン)のターン・テーブル、DP-75です。レコードを一定数で回転させる台のことです。
 1年前に同じDENONのDP-3000という機種をゲットして修理し、機嫌よく回っています。わたしの学生時代の1972年に発売された、ダイレクト・ドライブの名機です。それをグレードアップさせました。
 DP-75は10年ほど後に生まれた、発売当初の定価も1.5倍ほどするハイグレード機です。クオーツという水晶発振子を利用して安定した回転を確保しています。「SEIKO QUARTZ」の登場で、腕時計の正確さが飛躍的に向上したのと同じです。といっても、発売から30年近くたっており、回転数が安定しないという「ジャンク品」(それだけに格安)でした。

 さっそく分解して、故障の原因となっているであろう電気部品の修理にとりかかりました。
 サーボコントロール、クオーツサーボ、パワーサプライの3つのユニットに分かれてプリント基板に組み込まれています。
 DENONのターンテーブルの不調は、ほとんどが使われているトランジスタ、2SC458の劣化です。サーボコントロール基板に使われている2SC458も、3本足が教科書通りに黒く錆を吹いているようでした。7本すべてと手に入った2SD648の2本も新品と交換しました。
 さらに基板上の電解コンデンサーも、同容量、同耐圧のものと交換しました。
 クオーツサーボ基板にも同じ2SC458は使われてますが、モデルチェンジした後期型できれいでした。今回はこの基板には手を加えませんでした。

 テスト回転させると、安定して回ってくれました。
 テストポイントから信号を取り出して、オシロスコープで計測してみましたが、規定値通りで調整の必要はありませんでした。

 スマホのアプリで回転数をチェックしました。安定して33.3rpmで回転していました。

 最後は、アームとともにケースに収まっているターンテーブルの交換です。3つの木ネジで固定されているだけです。古いDP-3000は、簡単に取り外せました。
 DP-75も、同じDENONの弟分です。取付サイズは同じ。木ネジの場所まで一致して、わずか5分ほどで換装は終わりました。

 肝心の聴き比べです。中低音ががっしりと締まり、それにつれて高音も一層、冴えわたるようになった気がします。それなりの手間と出費をしたというバイアスもかかった評価でもあります。

 これまでのレコード・プレーヤーの再生

「数」ある欧州旅 『30』

 「あがり」の「30」はたくさん見つかりました。まずはスペイン編です。

 フランスのサン・ジャン・ピエ・デ・ポーから780キロに及んだサンティアゴ巡礼でした。
 モホン(石柱)の数字は「あと30キロ」を示していました。ガリシア州に入り、ユーカリの木陰の道が多くなりました。早く着きたい、いや着きたくないという微妙な気持ちで、愛おしみながらゆっくりと歩きました。

 オ・セブレイロの峠の麓の村には、引馬が待っていました。わたしは左足が痛くなり、引きずって歩いてました。この馬の背に乗ってという誘惑と闘い、結局は苦しみながら歩きました。

 高速道路の向こうにレオンの街が見えてきました。気分的にはここで全行程の半分(距離的には3分の2)でした。なんとかゴールまで歩けそうという自信もついてきました。

 最初の巡礼でサンティアゴ・デ・コンポステーラで1泊した翌朝です。前夜遅く、宿に戻る道がわからなくなり、何度もここを歩きました。真っ暗闇に、赤いサークルが異様に浮かんでいた正体がこれでした。

 2回目の巡礼の最後はバルセロナでした。この辺りで、奥さまらへのみやげにスカーフを3本、買いました。

 プラハは「百塔の町」と呼ばれる美しい町です。そこをペアシートに座って上空から見ようという遊覧バルーンです。

 スイスーイタリア国境の町、ティラーノからレーテッシュ鉄道ベルニナ線に乗りました。長い列車が路面を走り、やがてブルージオのオープン・ループ橋へと進みました。右に左に、カメラを構えるのに忙しかったです。

 映画「第三の男」で有名なウィーンのプラーター公園にある大観覧車です。上部からはシュテファン寺院も臨めました。

自分でつくる 「きつねスパゲティ 大盛り」

 冷蔵庫に地元・島本のおいしい手作り豆腐店「市丸」のうす揚げがありました。うす揚げとはいえ、分厚くてボリュームのある油揚げです。きつねうどんもいなり寿司も大好物です。ならばときつねスパゲティにしました。具材も多かったので、皿からこぼれんばかりの大盛りとなりました。
 和風の味付けですが、これはいけます。甘辛い揚げに、たっぷりと刻んだ九条ネギが絡みます。粉チーズもふってみました。

 油揚げは、熱湯をかけて少し油抜きしました。味付けは、そばつゆに味りん、砂糖を入れ、ちょっと薄かったので鎌田のだし醤油をかけました。にぼしいりこも放り込みました。

京都人の密かな愉しみ その5 メゾン ド クレーム「むしやしない」を訪ねる

 「京都人の密かな愉しみ」(NHK BS)では、洛北・北山のケーキ店「メゾン ド クレーム」として登場してました。オムニバスドラマ「えっちゃん」の舞台です。
 ロケ地となった「むしやしない」で奥さまが頼んだのは「キャラメルオペラ」と「ウバ」の紅茶です。
 ひと口、いただきました。オペラは、チョコレートやケーキ地などが層になっているフランスのケーキだそうです。なるほど、パリッやシットリなどの違った食感が、控えめな甘さで口に広がりました。

 わたしが頼んだのはこちら。「アール・グレー」のアイスティーです。サービスに、抹茶味のラスク(?)がついてきました。

 ホットティーは、急須のようなポットにいれて出てきます。3杯分くらいは入っているようでした。

 オーガニック原料や米粉を使用した菓子も並んでました。

 目玉はこの「むしやしなべ」のようです。鍋の形をした焼き菓子にフルーツが盛りだくさんですが、価格を見てちょっとびっくりしました。おいそれとは手が出ません。

 来店者の寄せ書きなどが飾られた一角に「京都人の密かな愉しみ」の本も並んでました。

 「洛北 北山 メゾン ド クレーム」として登場したカット(NHK BSより)です。 

 当然のことながら、同じ光景です。テレビの印象よりはこじんまりとした店内でした。
 テレビの設定から、植物園の北側の北山通周辺にあるのかと思ってました。叡電(叡山電鉄)一乗寺のすぐ横です。ちょっと通りを入った辺りには、高校時代の友だちの家もあったはずです。

 店名のむしやしないは、「空腹を一時的にしのぐ食べ物」といった意味の京ことばです。「648471」と数字が充てられていました。

 これまでの「京都人の密かな愉しみ

 むしやしない
 075-723-8364
 京都市左京区一乗寺里ノ西町78

「数」ある欧州旅 『29』

 「29」で窮地に陥りました。苦し紛れの29分です。
 スペイン・サンティアゴ巡礼のほぼ中間にある大聖堂の町、レオンです。翌日は休養日と決めていたので、夜の町を楽しみました。それにしても寒かったです。小雨も降って、9月中旬というのに、10度まで下がっていました。ダウンを着てました。
 スペイン人って、薬が好きなんだ! と実感しました。あちこちに、日本のコンビニのような感じでファーマシア(薬局)がありました。お決まりのように緑十字の電飾看板があって、時刻や気温を表示してました。

 プラハ本駅です。ドレスデンまでEC(急行)に乗りました。EC172の行先はハンブルクでした。国境を越えましたが、シェンゲン協定の締結国間では、パスポート・コントロールはありません。
 2等でしたが、途中から遠足帰りの中学生が大勢、乗り込んできて、車内は大にぎわいとなりました。

京都・一乗寺 「うどん わだ」のカレー肉きつねうどん

 京都・一乗寺といえば、ラーメン激戦区です。数十メートルごとにラーメン店に出くわします。そこで、あえてうどんです。
 昔の友人が食べているのをFBで見ました。懐かしい味なんです。
 ちょっと暑さが和らいだとはいえ、湯気が上がる「カレー肉きつねうどん」(820円)です。「小ご飯」も忘れていません。
 紙エプロンをして、フーフーと汁をすすります。汗が噴き出したのは、熱さのせいです。辛さは優しいです。味がついていない揚げが出汁を吸って、化けてます。

 うどんは太いほうを頼みました。京都のうどんらしく柔らかです。これがカレーにはあいます。

 カレーうどんだけでなく、メニューはいろいろあります。

 「下鴨しみず 秘伝の味」と暖簾に染められています。下鴨・北園町の実家のすぐ近くにありました。老夫婦がやっていた、普通の町のうどん屋さんでした。
 その味を引き継いで、元田中で開店。一乗寺に移転してきてます。

 今はなき「しみず」と、以前の「わだ

 うどんわだ
 075-702-3763
 京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町15-2

「数」ある欧州旅 『28』

 小学校は2学期が始まりましたが、まだ夏休み宿題の絵日記で苦労してます。

 プラハ本駅です。ここはHbf(中央駅)とはいいません。アール・ヌーヴォー風の芸術性が高い駅舎が素敵です。
 1918年10月28日は、チェコスロバキアが独立した日です。それはハプスブルク家のオ―ストリー=ハンガリー帝国が滅んだ日でもあります。

 ジュネーブにあるジャン=ジャック・ルソーの生家に掲げられていたプレートです。「社会契約論」でしたか。よく知りません。

 見ればわかります。Pimentsはトウガラシです。ブリュッセル郊外の市に並んでました。

 

「数」ある欧州旅 『27』

 「27」も見つかりません。
 苦し紛れに最初のスペイン・サンティアゴ巡礼で、マドリード・チャマルティンからサリアまで乗ったrenfe(スペイン国鉄)の特急、ALVIAのチケットです。料金は€27.8(付加価値税を含む)です。
 renfeのHPから予約して、プリントアウトしたものです。そのままチケットとなります。renfeには早期割引の制度があって、当日料金の半額以下で購入できました。そのため、Preferente(1等)を奮発しています。

 ベルギー・ブリュージュへは、ベルギー国鉄のweekend ticketを利用しました。土、日曜は、2駅間の往復が半額になるお得な乗車券です。ブリュッセル中央駅を27分に出発しました。

 再びオールマイティーの登場です。
 ブリュージュの前に訪れたゲントのトラムです。ドアの横に黄色いボックスがあります。チケットを上から差し込んでバリデーション(日付を刻印)します。
 ずらりと並んだ数字ボタンの使い方は不明です。